自社サイトが怪しく見えて問い合わせが来ない...。中小企業によくある信頼性を損なうデザインの問題点と、すぐに改善できる具体的な解決策をご紹介します。
こんな悩みありませんか?
「自社のWebサイトから問い合わせが全然来ない」「競合他社と比べてなんだか見劣りする」そんなお悩みを抱えている中小企業の経営者・Web担当者の方は多いのではないでしょうか。
実は、技術的に問題がないサイトでも、デザインの小さな要素が原因で「怪しい会社」という印象を与えてしまい、せっかくの見込み客を逃している可能性があります。
私たちFivenine Designでは20年以上Web制作に携わる中で、「サイトリニューアル後に問い合わせが3倍に増えた」という事例を数多く見てきました。その経験から、中小企業サイトが陥りがちな「信頼性を損なう5つのデザイン要素」と、すぐに実践できる改善策をお伝えします。
1. 古いデザインテンプレートの使用
よくある問題
「10年前に作ったサイトをそのまま使っている」「無料テンプレートを他社と同じように使用している」このような状況は、訪問者に古さや手抜き感を与えてしまいます。
実際のケース
ある製造業のクライアントでは、2010年頃のWordPressテーマをそのまま使用していました。グラデーションが多用された古いデザインで、スマートフォン対応も不十分。競合調査をすると、同業他社3社が全く同じテーマを使用していることも判明しました。
解決策
モダンなデザインフレームワークの活用
/* 古いデザイン例 */
.header {
background: linear-gradient(#ff0000, #990000);
box-shadow: 0 0 10px #333;
border-radius: 15px;
}
/* モダンなデザイン例 */
.header {
background: #ffffff;
box-shadow: 0 2px 8px rgba(0, 0, 0, 0.1);
border-bottom: 1px solid #e5e5e5;
}
結果として、このクライアントではサイトリニューアル後3ヶ月で問い合わせが250%増加しました。
2. プロ品質でない写真・画像の使用
よくある問題
- ピンボケした社員写真
- 明らかにフリー素材とわかる画像
- 解像度の低い商品画像
- 統一感のない画像テイスト
失敗談:よくやりがちなミス
「コストを抑えるため」と考えて、スマートフォンで撮影した写真をそのまま使用するケースがあります。しかし、画質の悪い画像は逆に「この会社は細部への配慮ができない」という印象を与えてしまいます。
解決策
統一された高品質ビジュアルの整備
- プロカメラマンによる撮影(年1回程度)
- 画像最適化の実装
- ブランドカラーに統一されたトーン調整
<!-- 画像最適化の実装例 -->
<picture>
<source srcset="company-photo-webp.webp" type="image/webp">
<source srcset="company-photo.jpg" type="image/jpeg">
<img src="company-photo.jpg" alt="株式会社○○の外観" loading="lazy">
</picture>
3. 情報不足による透明性の欠如
よくある問題
- 代表者の顔写真がない
- 会社の住所が番地まで記載されていない
- 事業内容が曖昧
- 実績・事例の具体性がない
実際のケース
あるコンサルティング会社では、「プライバシー保護のため」と考えて代表者の写真を掲載していませんでした。しかし、BtoB取引では「誰がやっているかわからない会社」への不安が大きく、問い合わせ獲得の大きな障壁となっていました。
解決策
信頼性を高める情報開示
必須要素:
- 代表者・主要メンバーの顔写真付きプロフィール
- 詳細な会社情報(設立年、資本金、従業員数)
- 具体的な実績数値
- お客様の声(実名・写真付きが理想)
結果:情報を充実させた後、「安心して相談できそう」という問い合わせが40%増加しました。
4. レスポンシブ対応の不備
よくある問題
- スマートフォンで文字が小さすぎる
- ボタンが押しにくい
- 横スクロールが発生する
- 読み込み速度が遅い
技術的な解決策
/* 適切なレスポンシブ設計例 */
.container {
max-width: 1200px;
margin: 0 auto;
padding: 0 20px;
}
@media (max-width: 768px) {
.container {
padding: 0 15px;
}
.btn {
min-height: 48px; /* タッチしやすいサイズ */
font-size: 16px;
}
}
現在、Webアクセスの70%以上がモバイルからです。モバイル対応不備は機会損失に直結します。
5. 過度な装飾と読みづらいフォント選択
よくある問題
- 点滅するテキスト
- 多すぎるカラーバリエーション
- 読みづらい装飾フォント
- 情報の優先順位が不明確
解決策:シンプルで洗練されたデザイン
カラーパレットの統一
:root {
--primary-color: #2563eb;
--secondary-color: #64748b;
--accent-color: #f59e0b;
--text-color: #1f2937;
--bg-color: #ffffff;
}
body {
font-family: 'Noto Sans JP', sans-serif;
color: var(--text-color);
line-height: 1.6;
}
信頼度向上のための具体的なアクションプラン
すぐにできる改善(1週間以内)
-
会社情報の充実
- 代表者プロフィールの追加
- 詳細な住所・連絡先の記載
- 事業内容の具体化
-
画像の最適化
- 低解像度画像の差し替え
- alt属性の適切な設定
- ファイルサイズの圧縮
中期的な改善(1〜3ヶ月)
-
デザインの現代化
- カラーパレットの統一
- フォントの見直し
- レスポンシブ対応の強化
-
コンテンツの強化
- 実績・事例の追加
- お客様の声の収集・掲載
よくある失敗とその回避方法
失敗例:すべてを一度に変更してしまう デザインを大幅に変更すると、既存顧客が混乱する場合があります。段階的な改善を心がけましょう。
失敗例:競合他社の完全模倣 「あの会社と同じデザインにして」という依頼もありますが、独自性を失うリスクがあります。
まとめ:次に取るべきアクション
信頼性の高いWebサイトは、一夜にして完成するものではありません。しかし、今回ご紹介した5つのポイントを意識的に改善していくことで、確実に「信頼できる会社」という印象を与えられるようになります。
まず今日から始められること:
- 自社サイトをスマートフォンで確認する
- 会社情報ページを見直す
- 使用している画像の品質をチェックする
「自社でどこから手をつければよいかわからない」「専門的な判断が必要」と感じられた場合は、Web制作のプロに相談することをお勧めします。
横浜のFivenine Designでは、中小企業様の信頼性向上に特化したWebサイト制作・改善を行っています。現状のサイト診断から改善提案まで、お気軽にご相談ください。