デザイン 2025.12.27

中小企業サイトが「怪しい」と思われる5つのデザイン要素と信頼度向上策

約7分で読めます

自社サイトが怪しく見えて問い合わせが来ない...。中小企業によくある信頼性を損なうデザインの問題点と、すぐに改善できる具体的な解決策をご紹介します。

こんな悩みありませんか?

「自社のWebサイトから問い合わせが全然来ない」「競合他社と比べてなんだか見劣りする」そんなお悩みを抱えている中小企業の経営者・Web担当者の方は多いのではないでしょうか。

実は、技術的に問題がないサイトでも、デザインの小さな要素が原因で「怪しい会社」という印象を与えてしまい、せっかくの見込み客を逃している可能性があります。

私たちFivenine Designでは20年以上Web制作に携わる中で、「サイトリニューアル後に問い合わせが3倍に増えた」という事例を数多く見てきました。その経験から、中小企業サイトが陥りがちな「信頼性を損なう5つのデザイン要素」と、すぐに実践できる改善策をお伝えします。

1. 古いデザインテンプレートの使用

よくある問題

「10年前に作ったサイトをそのまま使っている」「無料テンプレートを他社と同じように使用している」このような状況は、訪問者に古さや手抜き感を与えてしまいます。

実際のケース

ある製造業のクライアントでは、2010年頃のWordPressテーマをそのまま使用していました。グラデーションが多用された古いデザインで、スマートフォン対応も不十分。競合調査をすると、同業他社3社が全く同じテーマを使用していることも判明しました。

解決策

モダンなデザインフレームワークの活用

/* 古いデザイン例 */
.header {
    background: linear-gradient(#ff0000, #990000);
    box-shadow: 0 0 10px #333;
    border-radius: 15px;
}

/* モダンなデザイン例 */
.header {
    background: #ffffff;
    box-shadow: 0 2px 8px rgba(0, 0, 0, 0.1);
    border-bottom: 1px solid #e5e5e5;
}

結果として、このクライアントではサイトリニューアル後3ヶ月で問い合わせが250%増加しました。

2. プロ品質でない写真・画像の使用

よくある問題

  • ピンボケした社員写真
  • 明らかにフリー素材とわかる画像
  • 解像度の低い商品画像
  • 統一感のない画像テイスト

失敗談:よくやりがちなミス

「コストを抑えるため」と考えて、スマートフォンで撮影した写真をそのまま使用するケースがあります。しかし、画質の悪い画像は逆に「この会社は細部への配慮ができない」という印象を与えてしまいます。

解決策

統一された高品質ビジュアルの整備

  • プロカメラマンによる撮影(年1回程度)
  • 画像最適化の実装
  • ブランドカラーに統一されたトーン調整
<!-- 画像最適化の実装例 -->
<picture>
  <source srcset="company-photo-webp.webp" type="image/webp">
  <source srcset="company-photo.jpg" type="image/jpeg">
  <img src="company-photo.jpg" alt="株式会社○○の外観" loading="lazy">
</picture>

3. 情報不足による透明性の欠如

よくある問題

  • 代表者の顔写真がない
  • 会社の住所が番地まで記載されていない
  • 事業内容が曖昧
  • 実績・事例の具体性がない

実際のケース

あるコンサルティング会社では、「プライバシー保護のため」と考えて代表者の写真を掲載していませんでした。しかし、BtoB取引では「誰がやっているかわからない会社」への不安が大きく、問い合わせ獲得の大きな障壁となっていました。

解決策

信頼性を高める情報開示

必須要素:

  • 代表者・主要メンバーの顔写真付きプロフィール
  • 詳細な会社情報(設立年、資本金、従業員数)
  • 具体的な実績数値
  • お客様の声(実名・写真付きが理想)

結果:情報を充実させた後、「安心して相談できそう」という問い合わせが40%増加しました。

4. レスポンシブ対応の不備

よくある問題

  • スマートフォンで文字が小さすぎる
  • ボタンが押しにくい
  • 横スクロールが発生する
  • 読み込み速度が遅い

技術的な解決策

/* 適切なレスポンシブ設計例 */
.container {
    max-width: 1200px;
    margin: 0 auto;
    padding: 0 20px;
}

@media (max-width: 768px) {
    .container {
        padding: 0 15px;
    }
    
    .btn {
        min-height: 48px; /* タッチしやすいサイズ */
        font-size: 16px;
    }
}

現在、Webアクセスの70%以上がモバイルからです。モバイル対応不備は機会損失に直結します。

5. 過度な装飾と読みづらいフォント選択

よくある問題

  • 点滅するテキスト
  • 多すぎるカラーバリエーション
  • 読みづらい装飾フォント
  • 情報の優先順位が不明確

解決策:シンプルで洗練されたデザイン

カラーパレットの統一

:root {
    --primary-color: #2563eb;
    --secondary-color: #64748b;
    --accent-color: #f59e0b;
    --text-color: #1f2937;
    --bg-color: #ffffff;
}

body {
    font-family: 'Noto Sans JP', sans-serif;
    color: var(--text-color);
    line-height: 1.6;
}

信頼度向上のための具体的なアクションプラン

すぐにできる改善(1週間以内)

  1. 会社情報の充実

    • 代表者プロフィールの追加
    • 詳細な住所・連絡先の記載
    • 事業内容の具体化
  2. 画像の最適化

    • 低解像度画像の差し替え
    • alt属性の適切な設定
    • ファイルサイズの圧縮

中期的な改善(1〜3ヶ月)

  1. デザインの現代化

    • カラーパレットの統一
    • フォントの見直し
    • レスポンシブ対応の強化
  2. コンテンツの強化

    • 実績・事例の追加
    • お客様の声の収集・掲載

よくある失敗とその回避方法

失敗例:すべてを一度に変更してしまう デザインを大幅に変更すると、既存顧客が混乱する場合があります。段階的な改善を心がけましょう。

失敗例:競合他社の完全模倣 「あの会社と同じデザインにして」という依頼もありますが、独自性を失うリスクがあります。

まとめ:次に取るべきアクション

信頼性の高いWebサイトは、一夜にして完成するものではありません。しかし、今回ご紹介した5つのポイントを意識的に改善していくことで、確実に「信頼できる会社」という印象を与えられるようになります。

まず今日から始められること:

  1. 自社サイトをスマートフォンで確認する
  2. 会社情報ページを見直す
  3. 使用している画像の品質をチェックする

「自社でどこから手をつければよいかわからない」「専門的な判断が必要」と感じられた場合は、Web制作のプロに相談することをお勧めします。

横浜のFivenine Designでは、中小企業様の信頼性向上に特化したWebサイト制作・改善を行っています。現状のサイト診断から改善提案まで、お気軽にご相談ください。

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