問い合わせフォームが突然動かなくなった時の緊急対処法を、20年の制作経験から解説。JavaScriptエラーの原因特定から修復まで、初心者でもできる診断術をお教えします。
こんな悩み、ありませんか?
「昨日まで正常に動いていた問い合わせフォームが、今朝確認したら送信ボタンを押しても何も反応しない...」
「お客様から『フォームが送れません』と連絡があったけれど、何をどう調べればいいかわからない...」
神奈川でWeb制作を20年以上続ける中で、このような緊急事態のご相談を数え切れないほど受けてきました。問い合わせフォームは企業の生命線。1時間止まるだけでも機会損失は深刻です。
今回は、JavaScriptエラーが原因でフォームが動かない場合の緊急診断術をお伝えします。
なぜJavaScriptエラーでフォームが止まるのか
あるクライアント様で実際にあった事例をご紹介します。
横浜の製造業A社では、問い合わせフォームにリアルタイムバリデーション機能を実装していました。ユーザーが入力すると同時に、「メールアドレスの形式が正しくありません」といったエラーメッセージを表示する仕組みです。
ある朝、「フォームから送信できない」という問い合わせが相次ぎました。調査すると、外部ライブラリのCDN(コンテンツ配信ネットワーク)でエラーが発生しており、JavaScriptが読み込めない状態になっていたのです。
JavaScriptでエラーが発生すると、その後のスクリプト処理がすべて停止します。 つまり、一箇所でも問題があれば、フォーム送信機能全体が動かなくなってしまうのです。
5分でできる緊急診断の手順
1. ブラウザの開発者ツールでエラーを確認
まずは問題の特定から始めましょう。
- 問題のページをChromeで開く
- F12キーを押して開発者ツールを起動
- 「Console」タブをクリック
- 赤色のエラーメッセージがないか確認
// よくあるエラーの例
Uncaught ReferenceError: $ is not defined
Uncaught TypeError: Cannot read properties of null
Failed to load resource: net::ERR_NAME_NOT_RESOLVED
2. 外部ライブラリの読み込み状況をチェック
開発者ツールの「Network」タブで、JavaScriptファイルの読み込み状況を確認します。
- ステータスコードが404や500のファイルがないか
- CDNから読み込んでいるライブラリで問題がないか
- ファイルサイズが0KBになっているものがないか
よくある失敗例: jQueryをCDNから読み込んでいる場合、CDNサーバーの障害で読み込めなくなることがあります。この時、$ is not definedというエラーが表示されます。
3. フォーム送信処理の動作確認
問い合わせフォームで最も重要なのは送信ボタンの動作です。
// 送信ボタンにイベントリスナーが正しく設定されているか確認
document.getElementById('submit-btn').addEventListener('click', function(e) {
console.log('送信ボタンがクリックされました');
});
Consoleタブで上記のコードを実行し、ボタンをクリックした時にメッセージが表示されるかテストします。
4. フォームバリデーション機能の確認
入力値チェック機能でエラーが発生している可能性があります。
// バリデーション関数が正常に動作するかテスト
function validateEmail(email) {
const re = /^[^\s@]+@[^\s@]+\.[^\s@]+$/;
return re.test(email);
}
// Consoleで実行してテスト
console.log(validateEmail('[email protected]')); // true が返されるはず
実際の修復事例とその結果
先ほどのA社の事例では、診断の結果、jQuery CDNの障害が原因と判明しました。
緊急対応:
- jQueryファイルをローカルサーバーにアップロード
- HTMLのCDN参照をローカルファイルに変更
- 約10分でフォーム機能を復旧
その後の対策:
- CDN障害時のフォールバック機能を実装
- 重要なライブラリはローカルにも保存
- 監視ツールで24時間稼働状況をチェック
// CDNフォールバック機能の実装例
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
<script>
if (typeof jQuery == 'undefined') {
document.write('<script src="/js/jquery-3.6.0.min.js"><\/script>');
}
</script>
結果として、その後2年間で同様の障害は0件。お客様からは「安心してビジネスに集中できる」と喜びの声をいただきました。
よくある失敗パターンと予防策
失敗パターン1:キャッシュが原因の古いファイル読み込み
「修正したはずなのに動かない」という場合、ブラウザキャッシュが原因のことがあります。
対策: Ctrl+F5でスーパーリロードを実行
失敗パターン2:複数のjQueryバージョンの競合
WordPressサイトでよく発生します。プラグインとテーマで異なるバージョンのjQueryを読み込んでしまうケースです。
対策: wp_deregisterでデフォルトjQueryを無効化し、統一バージョンを使用
失敗パターン3:モバイル環境でのみ発生するエラー
PCでは正常でも、スマートフォンで問題が発生する場合があります。
対策: 開発者ツールのデバイスエミュレーション機能で各端末をテスト
まとめ:まず何をすべきか
問い合わせフォームで JavaScript エラーが発生した時は、以下の順序で対応してください:
- 即座に開発者ツールでエラー内容を確認
- 外部CDNの障害が原因の場合は、ローカルファイルで代替
- 修正後は必ず複数ブラウザ・デバイスでテスト
- 再発防止のためフォールバック機能を実装
もし診断を行ってもエラーの原因が特定できない場合や、修正に不安がある場合は、お気軽にご相談ください。Fivenine Designでは、緊急時のサポートから恒久的な改善まで、20年の経験を活かして最適なソリューションを提供いたします。
1時間でも早い復旧が、お客様のビジネスチャンスを守ります。