「サーバー移転だけなのに30万円!?」そんな予想外の高額請求を受けた事例から学ぶ、インフラ変更時の隠れたコストと事前対策をWeb制作のプロが解説します。
こんな悩みありませんか?
「サーバーを変更したいけど、どれくらい費用がかかるの?」 「見積もりでは5万円だったのに、最終的に30万円請求された...」 「インフラ変更で思わぬトラブルが発生して、追加費用が膨らんでしまった」
このような経験をされた方、多いのではないでしょうか。実は、サーバー移転やインフラ変更には「見えないコスト」が潜んでいます。神奈川でWeb制作を20年以上手がけてきた私たちが、実際のトラブル事例から学んだ対策をお伝えします。
実際にあった30万円請求事例
クライアントA社のケース:ECサイトのサーバー移転
ある製造業のお客様から「現在のサーバーが重いので、移転したい」とご相談をいただきました。最初の見積もりは以下の通りでした:
- データ移行作業:3万円
- DNS設定変更:1万円
- 動作確認:1万円
合計:5万円
しかし、実際の作業を進めると次々と問題が発覚しました。
隠れていた問題点
- 古いPHPバージョンへの依存 移転先サーバーは最新のPHP8.1でしたが、既存システムはPHP7.4でしか動作しませんでした。
// 修正が必要だったコード例
// PHP7.4では動作するが、PHP8.1ではエラー
function calculate_price($items) {
foreach($items as $item) {
if($item['price'] == null) { // PHP8.1では厳密な比較が必要
$item['price'] = 0;
}
}
return array_sum(array_column($items, 'price'));
}
-
データベースの文字コード問題 移転元は
latin1、移転先はutf8mb4で文字化けが発生。全データの変換が必要になりました。 -
SSL証明書の再設定 独自ドメインのSSL証明書設定で、DNS伝播待ちや証明書発行に予想以上の時間がかかりました。
インフラ変更でよくある隠れたコスト
技術的な隠れたコスト
- 環境差分の調整:開発環境と本番環境の違いによる修正
- データベース最適化:移転を機に必要になるパフォーマンス改善
- セキュリティ設定:新しいサーバーでのファイアウォールやアクセス制限設定
- モニタリング設定:障害検知やログ収集の仕組み構築
運用面での隠れたコスト
- 切り替え時のダウンタイム対応:深夜・休日作業による割増料金
- トラブル対応:予期しない問題発生時の緊急対応費用
- 動作確認:全機能のテストに想定以上の時間
隠れたコストを回避する5つの対策
1. 事前の詳細調査を必須にする
移転前に現在のシステム環境を徹底的に調査します。私たちが使用している調査項目:
# サーバー環境確認コマンド例
php -v # PHPバージョン確認
mysql --version # MySQLバージョン確認
df -h # ディスク使用量確認
ps aux | grep apache # 実行中のプロセス確認
2. 段階的移行でリスクを分散
全て一度に移行するのではなく、段階的に進めることでリスクを最小化します:
- ステップ1:テストサイトでの動作確認
- ステップ2:静的ファイルの移行
- ステップ3:データベースの移行
- ステップ4:DNS切り替え
3. 予備費用を見積もりに含める
経験上、基本見積もりの50-80%の予備費用を設定することをお勧めしています。
4. 移行作業のチェックリストを作成
## サーバー移行チェックリスト
### 移行前
- [ ] 現環境のバックアップ取得
- [ ] PHP/MySQL バージョン確認
- [ ] 使用中のプラグイン・ライブラリ一覧作成
- [ ] SSL証明書の有効期限確認
### 移行中
- [ ] データベースのエクスポート・インポート
- [ ] ファイルの転送
- [ ] 設定ファイルの調整
- [ ] DNS設定変更
### 移行後
- [ ] 全ページの動作確認
- [ ] フォーム送信テスト
- [ ] SSL証明書の動作確認
- [ ] パフォーマンステスト
5. 専門業者との詳細な契約書作成
曖昧な見積もりではなく、以下を明記した契約書を作成します:
- 作業範囲の詳細定義
- 追加作業が発生する条件
- 追加費用の上限設定
- 作業スケジュールと責任分界点
成功事例:適切な準備で追加費用ゼロ
クライアントB社のケース:WordPressサイトのクラウド移行
上記の対策を実践した結果、予定通りの費用・スケジュールで移行完了できた事例をご紹介します。
事前調査で判明したポイント:
- 使用中のプラグインが新環境で非対応
- 画像ファイルのパスが絶対パスで記述
- データベースに不要なデータが大量蓄積
実施した対策:
- プラグインの代替案を事前に準備
- 画像パスの一括変換スクリプトを作成
- 移行前にデータベースの最適化を実施
結果:
- 追加費用:0円
- ダウンタイム:30分以内
- サイト表示速度:移行前の1.5倍に改善
まとめ:次に取るべきアクション
サーバー移転やインフラ変更を検討されている方は、以下のステップから始めてください:
- 現在のシステム環境を詳細に把握する
- 移行の目的と優先度を明確にする
- 複数の業者から詳細見積もりを取得する
- 予備費用を含めた予算計画を立てる
インフラ変更は「安いから」という理由だけで選ぶと、結果的に高額な費用と時間を失うリスクがあります。20年以上の実績を持つ私たちFivenine Designでは、事前調査から移行完了まで、透明性の高いプロセスでサポートしています。
**「隠れたコストで悩みたくない」「確実に成功させたい」**という方は、まずは現在の環境調査から始めませんか?お客様のシステムに最適な移行プランをご提案いたします。