中小企業のWebサイトでよく見る信頼性を損なうデザイン要素と、横浜のWeb制作会社が実際の改善事例とともに具体的な解決策を解説します。
こんな悩みありませんか?
「サイトを見た人からなかなか問い合わせが来ない」「せっかくアクセスがあるのに、すぐに他社サイトに移られてしまう」そんな悩みを抱えている中小企業のWeb担当者の方は多いのではないでしょうか。
弊社に相談にいらっしゃるクライアント様からも、「サイトはあるけれど効果を感じられない」という声をよく伺います。実は、知らず知らずのうちに信頼性を損なうデザイン要素が原因かもしれません。
横浜でWeb制作を20年以上手がけてきた経験から、中小企業サイトでよく見る「信頼を失うデザイン要素」を5つピックアップし、実際の改善事例とともにご紹介します。
1. 古いデザインと時代遅れの技術
よくある失敗パターン
10年前に作ったサイトをそのまま使い続けている企業様は意外と多いもの。特に以下のような要素が見られると、訪問者は「この会社、大丈夫かな?」と不安に感じてしまいます。
- Flash を使った動きのあるコンテンツ
- 表組み(table)レイアウト
- 小さくて読みにくいフォント
- 彩度の高い原色を多用した配色
実際の改善事例
あるクライアント様では、2010年に制作されたサイトを使い続けていました。問い合わせ数の減少に悩まれていたため、現代的なデザインに刷新することを提案しました。
改善前の課題:
- 月間問い合わせ数:2-3件
- 直帰率:78%
- モバイル対応なし
実施した改善:
/* モダンなレスポンシブデザインの実装 */
.container {
max-width: 1200px;
margin: 0 auto;
padding: 0 20px;
}
@media (max-width: 768px) {
.container {
padding: 0 15px;
}
}
結果:
- 月間問い合わせ数:8-12件に増加
- 直帰率:45%に改善
- モバイルからのアクセスが全体の60%を占めるように
2. スマートフォン対応の不備
なぜ重要なのか
Google のデータによると、現在のWebアクセスの約60%がモバイル端末からです。スマホで見にくいサイトは、それだけで信頼性を大きく損ないます。
よくある問題点
- テキストが小さすぎて読めない
- ボタンが小さくてタップしにくい
- 横スクロールが発生する
- 読み込みが遅い
改善のポイント
レスポンシブデザインの基本実装:
<!-- ビューポート設定は必須 -->
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
/* タップしやすいボタンサイズ */
.button {
min-height: 44px;
min-width: 44px;
padding: 12px 24px;
font-size: 16px;
}
/* 読みやすい文字サイズ */
body {
font-size: 16px;
line-height: 1.6;
}
3. 情報の整理不足と分かりにくいナビゲーション
典型的な失敗例
ある製造業のクライアント様のサイトでは、メニューに「会社案内」「事業内容」「製品情報」「技術情報」「採用情報」「お知らせ」「アクセス」「お問い合わせ」と8つの項目が並んでいました。
一見問題なさそうですが、訪問者の立場で考えると「自分の求める情報がどこにあるのか分からない」状態でした。
改善後の構成
ユーザー視点での情報整理:
- 「サービス内容」(旧:事業内容 + 製品情報 + 技術情報を統合)
- 「選ばれる理由」(旧:会社案内の一部を独立)
- 「実績・事例」(新設)
- 「会社情報」(旧:会社案内をスリム化)
- 「採用情報」
- 「お問い合わせ」
結果:
- サイト内の平均滞在時間が2分30秒から4分20秒に向上
- お問い合わせページへの到達率が15%から28%に改善
4. 低品質な画像と統一感のない素材
よく見る問題
- 解像度の低いぼやけた画像
- 無料素材サイトの「いかにも素材」な写真の多用
- 色調やトーンがバラバラの写真の混在
- 古いデジカメで撮影したような暗い写真
プロが実践する画像改善術
適切な画像サイズとフォーマット:
<!-- レスポンシブ画像の実装 -->
<img src="image-800w.jpg"
srcset="image-400w.jpg 400w,
image-800w.jpg 800w,
image-1200w.jpg 1200w"
sizes="(max-width: 400px) 400px,
(max-width: 800px) 800px,
1200px"
alt="具体的な説明文">
WebPフォーマットの活用:
<picture>
<source srcset="image.webp" type="image/webp">
<img src="image.jpg" alt="代替テキスト">
</picture>
実際の改善事例
サービス業のクライアント様では、社員の方がスマートフォンで撮影した写真をそのまま使用していました。画質改善とプロによる撮影を提案したところ:
- サイトの印象が「アマチュア感」から「プロフェッショナル感」に変化
- サービス紹介ページの離脱率が60%から35%に改善
- 「安心して依頼できそう」という問い合わせが増加
5. 連絡先情報の不備と信頼性の欠如
信頼を失う要素
- 電話番号やメールアドレスが分かりにくい場所にある
- 会社の住所が記載されていない
- 代表者名や従業員数などの基本情報がない
- プライバシーポリシーがない
- SSL証明書が導入されていない
信頼性を高める改善策
必須の信頼性要素:
<!-- SSL化の確認(https://で始まるURL) -->
<!-- フッターに必要な情報を明記 -->
<footer class="company-info">
<div class="contact-info">
<p><strong>株式会社○○○○</strong></p>
<p>〒220-0011 神奈川県横浜市西区高島2-○-○</p>
<p>TEL: 045-000-0000</p>
<p>Email: [email protected]</p>
</div>
</footer>
問い合わせフォームの改善:
// WordPress での安全なフォーム処理例
if ($_POST['submit']) {
// CSRFトークンの確認
if (!wp_verify_nonce($_POST['nonce'], 'contact_form')) {
wp_die('不正なリクエストです');
}
// 入力値のサニタイズ
$name = sanitize_text_field($_POST['name']);
$email = sanitize_email($_POST['email']);
$message = sanitize_textarea_field($_POST['message']);
// バリデーション処理...
}
まとめ:信頼されるサイトへの第一歩
今回ご紹介した5つのポイントは、どれも「訪問者の立場に立って考える」ことから生まれる改善点です。技術的に難しいことではありませんが、継続的な見直しが必要な要素でもあります。
今すぐできる改善チェック項目
-
スマートフォンで自社サイトを確認
- 文字は読みやすいか?
- ボタンはタップしやすいか?
-
画像品質の確認
- ぼやけた画像はないか?
- 統一感のない素材写真を使っていないか?
-
連絡先情報の確認
- 電話番号は見つけやすい場所にあるか?
- 会社情報は十分に記載されているか?
専門的な改善が必要な場合は
サイトの根本的な改善には、技術的な知識と経験が必要です。弊社では、Laravel や Next.js を活用した高性能なサイト構築から、WordPress を使った更新しやすいサイト制作まで、お客様の事業に合わせた最適な解決策をご提案しています。
「自社のサイトは大丈夫かな?」と感じられた方は、まずは無料診断から始めてみませんか。横浜を拠点に、20年以上の実績で培ったノウハウで、お客様のビジネス成長をサポートいたします。