インフラ・運用 2026.01.03

サーバー料金値上げラッシュに対抗!2025年のホスティング費用削減術

約7分で読めます

サーバー料金の値上げが続く中、実際にクライアントで実践している費用削減テクニックをご紹介。適切な移行戦略で年間30-50%のコスト削減を実現する方法をお教えします。

サーバー料金の値上げで頭を悩ませていませんか?

「毎月のサーバー料金が徐々に上がって経費を圧迫している」「機能は同じなのに料金だけが高くなっている」「でも、移行は面倒で何から手をつけていいか分からない」

こんな悩みを抱えているWeb担当者の方は多いのではないでしょうか。実際、ここ2-3年で主要なホスティングサービスの料金値上げが相次いでいます。

横浜でWeb制作を20年以上続けているFivenine Designでは、多くのクライアントからサーバー費用に関するご相談をいただきます。そこで今回は、実際にクライアントで実践して成果を上げている費用削減テクニックをご紹介します。

実案件で見えた:値上げの実態と削減の可能性

あるクライアントの事例

先月、WordPress サイトを運営している横浜の中小企業のお客様から相談がありました。月額15,000円で利用していた専用サーバーが、2024年4月から月額22,000円に値上げされるというものでした。

「機能は何も変わらないのに、年間で84,000円も負担が増える。でもサイトが止まったら困るし、移行は怖い」というのが率直なお気持ちでした。

調査で分かった無駄なスペック

まず現状を詳しく調査したところ、以下のような状況でした:

  • CPU使用率:平均5%以下
  • メモリ使用量:8GB中2GB程度
  • ディスク使用量:500GB中80GB
  • 月間PV数:約50,000PV

明らかにオーバースペックでした。これは決して珍しいことではありません。多くの企業で、「念のため」という理由で必要以上のスペックを選んでいるケースを見かけます。

実践的な費用削減戦略

1. 適正スペックの見極め方

現在のサーバーリソース使用状況を正確に把握することから始めます。

# サーバーリソース確認コマンド例
# CPU使用率
top

# メモリ使用量
free -h

# ディスク使用量
df -h

ポイント: 平均使用率ではなく、ピーク時の使用率を確認することが重要です。アクセス集中時に問題が起きないよう、余裕を持った設計が必要です。

2. VPS移行による大幅コストダウン

前述のクライアントでは、以下の構成に変更しました:

  • 変更前:専用サーバー 月額22,000円
  • 変更後:VPS(2コア、4GBメモリ、100GB SSD)月額3,000円

年間削減額:228,000円

VPSでも十分な性能が得られ、むしろSSDの採用でページ表示速度が改善されました。

3. CDN活用による帯域幅削減

CloudFlareの無料プランを導入することで、画像や CSS、JavaScript の配信を最適化しました。

# nginx設定例(静的ファイルのキャッシュ設定)
location ~* \.(jpg|jpeg|png|gif|ico|css|js)$ {
    expires 1y;
    add_header Cache-Control "public, immutable";
}

これにより、サーバーの負荷が約30%削減され、より安価なプランでも安定稼働できるようになりました。

よくある失敗とその対策

失敗例1:格安サーバーでの性能不足

「とにかく安く」という理由で月額500円程度の共用サーバーに移行したものの、表示速度が大幅に低下し、結局元に戻したケースがありました。

対策: 移行前に無料お試し期間を活用し、実際のサイトでテストを行うことが重要です。

失敗例2:SSL証明書の移行漏れ

サーバー移行時にSSL証明書の設定を忘れ、一時的にサイトが表示されなくなったケースがありました。

対策: 移行チェックリストを作成し、以下の項目を必ず確認します:

  • DNS設定の変更とTTL調整
  • SSL証明書の移行
  • メール設定の確認
  • データベースの動作確認

2025年に注目すべき新しい選択肢

国内VPS市場の価格競争激化

最近、国内VPS事業者間での価格競争が激しくなっており、従来の半額程度で利用できるサービスも登場しています。特に以下の要素を重視して選定することをお勧めします:

  • サポート体制: 24時間365日対応可能か
  • データセンター立地: 国内複数拠点でのバックアップ体制
  • 移行サポート: 無料での移行代行サービスの有無

クラウドサービスの従量課金活用

AWSやGCPなどのクラウドサービスも、適切に設計すれば大幅な費用削減が可能です。

# Terraform設定例(AWS EC2の自動スケーリング)
resource "aws_autoscaling_group" "web" {
  name = "web-asg"
  min_size = 1
  max_size = 3
  desired_capacity = 1
  
  # 夜間はインスタンス数を削減
  tag {
    key = "Schedule"
    value = "9-18"
    propagate_at_launch = true
  }
}

アクセスが少ない時間帯は自動的にリソースを削減し、月額費用を30-40%削減できます。

移行プロジェクトを成功させるポイント

段階的移行戦略

一度にすべてを移行するのではなく、以下のような段階的アプローチを推奨します:

  1. ステージング環境での検証(1-2週間)
  2. 本番環境での並行稼働(1週間)
  3. DNS切り替えとモニタリング(1-2週間)

社内コミュニケーション

移行期間中は、関係者への適切な情報共有が重要です。特に以下の点を明確にしておきます:

  • 移行スケジュールと各フェーズの目的
  • 万が一のトラブル時の連絡体制
  • 移行後の運用体制の変更点

まず取り組むべき具体的なアクション

今すぐできる費用削減のファーストステップは以下の通りです:

1. 現状把握(今週中に実施)

  • 現在の月額サーバー費用の整理
  • リソース使用状況の確認
  • 契約期間と解約条件の確認

2. 代替サービスの調査(来週まで)

  • 3社以上のVPSサービスで見積もり取得
  • 無料お試しプランでの性能テスト
  • 移行に必要な作業工数の見積もり

3. 移行計画の策定(今月中)

  • 移行スケジュールの作成
  • リスク評価と対策の検討
  • 社内承認プロセスの準備

まとめ

2025年もサーバー料金の値上げ傾向は続くと予想されます。しかし、適切な戦略により年間数十万円の費用削減は十分可能です。

重要なのは、現状を正確に把握し、自社のニーズに本当に必要なスペックを見極めることです。そして、移行は一度きりの作業ではなく、継続的な最適化の一環として捉えることが成功の鍵となります。

「技術的な判断が難しい」「移行作業のリスクが心配」という場合は、Web制作会社などの専門家に相談することをお勧めします。適切なサポートにより、安全で確実な費用削減が実現できるはずです。

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