年末年始の長期休業中にWebサイトがダウンしたら?20年の実績から生まれた緊急時対応マニュアルで、事前準備から復旧手順まで徹底解説します。
「年末年始にサイトが止まったらどうしよう...」そんな不安はありませんか?
年末年始の長期休業を控え、こんな心配をされているWeb担当者の方も多いのではないでしょうか。
- 休業中にWebサイトが突然アクセスできなくなったら?
- ECサイトが止まって売上機会を逃したら?
- 問い合わせフォームが動かず顧客を逃したら?
- 自社に技術者がいないのに緊急対応できるのか?
横浜でWeb制作を20年以上手がけてきた私たちFivenine Designでも、年末年始の緊急対応依頼は毎年必ずあります。しかし、事前の準備さえしっかりしておけば、慌てることなく迅速に対応できるのです。
年末年始にWebサイトトラブルが多発する理由
アクセス集中による負荷増大
あるクライアント様のECサイトでは、年末セール期間中に通常の5倍のアクセスが集中し、サーバーがダウンしました。普段は問題のないサーバー環境でも、急激な負荷増大には対応できなかったのです。
結果として:
- 3時間のサイト停止で約200万円の機会損失
- 復旧作業に緊急料金が発生
- 顧客からの信頼度低下
サードパーティサービスの計画メンテナンス
年末年始は多くのサービスプロバイダーがメンテナンスを実施します。決済システム、CDN、クラウドサービスなど、Webサイトを支える様々なサービスが一斉にメンテナンスに入ることがあります。
事前準備チェックリスト|12月中旬までに完了させるべき項目
1. 監視体制の構築
基本的な死活監視の設定
まずは最低限の監視体制を整えましょう。無料ツールでも十分効果的です。
# crontabで5分ごとにサイトの生存確認
*/5 * * * * curl -f https://yoursite.com/ > /dev/null 2>&1 || echo "Site down at $(date)" | mail -s "URGENT: Site Down" [email protected]
より高度な監視には、UptimeRobotやDatadogなどのサービスを活用することをお勧めします。
2. バックアップの完全性確認
WordPressの場合
// wp-config.phpでデータベースバックアップの自動化
define('AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED', true);
define('WP_AUTO_UPDATE_CORE', false);
// バックアップ取得スクリプト(cron実行推奨)
$backup_file = 'backup_' . date('Y-m-d_H-i-s') . '.sql';
exec("mysqldump -u{$db_user} -p{$db_pass} {$db_name} > {$backup_file}");
Laravelの場合
// database/backup-command.php
Artisan::command('backup:database', function () {
$filename = 'backup-' . date('Y-m-d-H-i-s') . '.sql';
$command = sprintf(
'mysqldump -u%s -p%s %s > %s',
config('database.connections.mysql.username'),
config('database.connections.mysql.password'),
config('database.connections.mysql.database'),
storage_path('backups/' . $filename)
);
exec($command);
$this->info('Database backup created: ' . $filename);
})->purpose('Create database backup');
3. 緊急時連絡体制の整備
あるクライアント様では、緊急時の連絡先リストを作成していなかったため、サーバー会社への連絡に半日かかってしまいました。
必須連絡先リスト
- サーバー会社(契約者名、契約番号も記載)
- ドメイン管理会社
- 決済代行会社
- SSL証明書発行会社
- Web制作会社(弊社のような保守契約先)
緊急時対応フローチャート
ステップ1: 障害の切り分け
# 基本的な確認コマンド
ping yoursite.com # サーバー自体の生存確認
nslookup yoursite.com # DNS解決の確認
curl -I https://yoursite.com # HTTPレスポンスの確認
ステップ2: 応急処置の実施
503エラーページの緊急設置
<!-- maintenance.html -->
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>メンテナンス中</title>
<meta http-equiv="refresh" content="300">
</head>
<body>
<h1>現在メンテナンス中です</h1>
<p>復旧まで今しばらくお待ちください。</p>
<p>お急ぎの場合は以下までご連絡ください:</p>
<p>電話: 045-XXX-XXXX(24時間対応)</p>
</body>
</html>
ステップ3: 根本原因の特定と復旧
WordPressの一般的なトラブルシューティング
// wp-config.phpでデバッグモード有効化(一時的に)
define('WP_DEBUG', true);
define('WP_DEBUG_LOG', true);
define('WP_DEBUG_DISPLAY', false);
// プラグインの一括無効化(FTPアクセス可能な場合)
// wp-content/plugins フォルダを一時的に plugins-disabled にリネーム
よくある失敗例とその対策
失敗例1: パスワードがわからない
年末の大掃除で管理画面のパスワードを忘れてしまい、復旧に丸一日かかったケースがありました。
対策: パスワード管理ツールの導入と、緊急時用の管理者アカウント複数作成
失敗例2: SSL証明書の期限切れ
年末年始に証明書の自動更新が失敗し、サイト全体にアクセスできなくなったケースです。
# SSL証明書の期限確認コマンド
openssl s_client -connect yoursite.com:443 -servername yoursite.com 2>/dev/null | openssl x509 -noout -dates
失敗例3: データベース容量不足
アクセスログの蓄積でデータベースが満杯になり、サイト更新ができなくなりました。
-- 古いログの削除(WordPressの場合)
DELETE FROM wp_options WHERE option_name LIKE '_transient_%' AND option_name NOT LIKE '_transient_timeout_%';
年明けの本格復旧に向けて
緊急対応で一時復旧した後は、根本的な解決策の実装が必要です。
パフォーマンス改善の例
- CDNの導入でアクセス負荷を分散
- データベースクエリの最適化
- 画像圧縮とWebP形式への変換
- キャッシュシステムの強化
あるクライアント様では、年明けにこれらの改善を実施した結果、次の年末年始は完全に安定稼働を実現できました。ページ読み込み速度も40%改善し、SEO評価も向上しています。
まとめ:今すぐ始められる3つのアクション
年末年始を安心して過ごすために、まずは以下の3つから始めてください:
- 今週中: 監視ツールの設定と緊急連絡先リストの作成
- 来週まで: バックアップの取得と復元テストの実施
- 12月中旬まで: 緊急時対応マニュアルの社内共有
もし「技術的な部分が不安」「事前準備の時間が取れない」という場合は、お気軽にご相談ください。横浜のFivenine Designでは、20年以上の経験をもとに、お客様のWebサイトを24時間365日しっかりとサポートいたします。
年末年始も安心してビジネスに集中できる環境を、一緒に作りあげていきましょう。