WordPress 2025.12.27

WordPress管理画面が重すぎて使えない!軽量化の実践テクニック

約8分で読めます

WordPress管理画面の動作が重くて業務に支障が出ていませんか?プロが実践する軽量化テクニックを実案件事例とともに解説します。

こんな悩み、ありませんか?

「WordPressの管理画面が重すぎて、記事を書くのに時間がかかって仕方ない...」 「プラグインを有効化するだけで数十秒待たされる...」 「担当者から『管理画面が使いづらい』と毎日のようにクレームが...」

もしこのような状況でお困りなら、この記事は確実にお役に立てます。横浜でWeb制作を20年以上手がけてきた私たちFivenine Designが、実際のクライアント案件で効果を実証した管理画面軽量化テクニックをお伝えします。

重い管理画面がビジネスに与える深刻な影響

つい先日も、横浜の不動産会社様からこんな相談をいただきました。

「物件情報の更新に1件あたり10分もかかってしまい、担当者のモチベーションが下がっている。結果的に情報更新が滞り、機会損失が発生している」

管理画面の重さは、単なる「ちょっと不便」という問題ではありません。作業効率の低下、担当者のストレス、最終的には売上への直接的な影響をもたらします。

軽量化の実践テクニック:段階的アプローチ

Step1: プラグインの大掃除

まずは「使われていないプラグイン」の徹底的な整理から始めます。多くの現場で見かけるのが、過去の担当者が試験的にインストールしたまま放置されているプラグインです。

不要なプラグインの見つけ方

  1. Query Monitorプラグインをインストール
  2. 管理画面で各プラグインの処理時間を確認
  3. 使用頻度と処理負荷を天秤にかけて判断
// 管理画面でのみ重いプラグインを無効化する例
if (is_admin()) {
    // 特定のプラグインを管理画面でのみ無効化
    add_filter('option_active_plugins', function($plugins) {
        if (defined('WP_ADMIN') && WP_ADMIN) {
            // 重いプラグインのパスを配列から除外
            $heavy_plugins = ['heavy-plugin/heavy-plugin.php'];
            return array_diff($plugins, $heavy_plugins);
        }
        return $plugins;
    });
}

Step2: 管理画面専用の軽量化設定

先ほどの不動産会社様の事例では、以下の設定で管理画面の表示速度を約70%改善できました。

functions.phpに追加する軽量化コード

// 管理画面でのリビジョン数を制限
add_filter('wp_revisions_to_keep', function($num, $post) {
    return 3; // リビジョンを3つに制限
}, 10, 2);

// 管理画面でのハートビートAPI頻度を調整
add_filter('heartbeat_settings', function($settings) {
    if (is_admin()) {
        $settings['interval'] = 60; // 60秒に1回に変更
    }
    return $settings;
});

// 不要な管理画面ウィジェットを削除
add_action('wp_dashboard_setup', function() {
    remove_meta_box('dashboard_quick_press', 'dashboard', 'side');
    remove_meta_box('dashboard_recent_drafts', 'dashboard', 'side');
    remove_meta_box('dashboard_primary', 'dashboard', 'side');
    remove_meta_box('dashboard_secondary', 'dashboard', 'side');
});

Step3: データベースの最適化

長期運用されているWordPressサイトでは、データベースに不要なデータが蓄積されています。

安全なデータベース最適化手順

  1. 必ずバックアップを取得
  2. WP-Optimizeプラグインで以下を実行:
    • 不要なリビジョンの削除
    • スパムコメントの削除
    • 孤立したメタデータの削除
  3. データベーステーブルの最適化

Step4: 管理画面用キャッシュの実装

// 管理画面での重いクエリにキャッシュを適用
function cache_heavy_admin_queries() {
    if (!is_admin()) return;
    
    // 投稿一覧での重いクエリをキャッシュ
    add_filter('posts_request', function($query) {
        $cache_key = 'admin_posts_' . md5($query);
        $cached_result = wp_cache_get($cache_key);
        
        if ($cached_result !== false) {
            return $cached_result;
        }
        
        // 結果を5分間キャッシュ
        wp_cache_set($cache_key, $query, '', 300);
        return $query;
    });
}
add_action('init', 'cache_heavy_admin_queries');

実装時によくある失敗と対策

失敗例1: 一気に全ての対策を実施

「効果を早く出したい」という気持ちから、全ての軽量化策を同時に実装してしまうケースがあります。これは危険です。

正しいアプローチ

  • 1つずつ段階的に実装
  • 各段階で効果測定
  • 問題が発生した場合の切り分けを容易にする

失敗例2: バックアップを取らずに作業

特にデータベース最適化の際、「少しの作業だから大丈夫」と考えてバックアップを省略するケースがあります。必ず事前にフルバックアップを取得してください。

軽量化後の劇的な変化

冒頭の不動産会社様では、これらの施策により以下の成果を得られました:

  • 管理画面の表示速度: 8秒 → 2.5秒
  • 記事編集時の応答性: 大幅改善
  • 担当者の作業効率: 約40%向上
  • 情報更新頻度: 週1回 → 毎日更新に

最も印象的だったのは、担当者の方から「管理画面を使うのが苦痛じゃなくなった」というお声をいただけたことです。

サーバー環境も見直しのタイミング

WordPress軽量化と合わせて検討したいのが、サーバー環境の見直しです。特に以下の場合は、サーバー移転も含めた抜本的な改善をお勧めします:

  • 古いPHPバージョン(7.4以下)を使用している
  • 共用サーバーでリソース制限が厳しい
  • データベースサーバーが分離されていない

まず今日から始められること

軽量化は「思い立ったが吉日」です。まずは以下から始めてみてください:

  1. 現状の表示速度を測定(GTmetrixやPageSpeed Insightsを使用)
  2. 不要なプラグインを3つ以上削除
  3. リビジョン数制限の実装

「でも、コードを触るのは不安...」「失敗したらどうしよう...」そんな心配をお持ちの方も多いでしょう。

専門家のサポートで確実な成果を

Fivenine Designでは、WordPress管理画面の軽量化を含む総合的なサイト改善をサポートしています。20年以上の実績に基づく安全で確実な手法で、あなたのWordPressサイトを生まれ変わらせます。

「まずは現状の診断だけでも」というご相談も大歓迎です。横浜を拠点に、リモートでも全国対応いたします。

重い管理画面にお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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