SEO 2025.12.27

サイトリニューアルで検索順位が圏外に!SEO被害を最小限に抑える方法

約6分で読めます

サイトリニューアル後に検索順位が大幅下落してしまった場合の緊急対処法を、20年の実績を持つWeb制作会社が具体的な手順と実例で解説します。

こんな悩み、ありませんか?

「サイトをリニューアルしたら検索順位が圏外になってしまった...」「問い合わせが激減して売上に影響が出ている」「制作会社に相談しても『様子を見ましょう』と言われるだけ」

サイトリニューアル後の検索順位下落は、Web担当者にとって最も恐れる事態の一つです。当社でも、他社でリニューアルしたサイトのSEO復旧相談を多数いただいています。

実例:製造業クライアントのSEO被害と復旧事例

あるクライアント(製造業)では、デザインを一新したサイトリニューアル後、主要キーワードの順位が1位から圏外まで落ちてしまいました。月間100件あった問い合わせが10件以下に激減し、緊急対応が必要な状況でした。

調査の結果、以下の問題が発覚しました:

  • URLが全て変更されていたが、301リダイレクトが未設定
  • titleタグやmeta descriptionが全ページ同一内容
  • 内部リンク構造が大幅に変更され、ページ間の関連性が失われた
  • サイトマップの更新忘れ

緊急時の対処手順:最初の72時間が勝負

1. 現状把握と証拠収集

まずは被害状況を正確に把握します:

# Google Search Consoleで確認すべき項目
- 検索パフォーマンス(クリック数、表示回数の変化)
- カバレッジエラー(404エラーの急増)
- サイトマップの処理状況
- モバイルユーザビリティエラー

2. 緊急度の高い技術的問題の修正

URLの変更に伴う301リダイレクト設定

# .htaccessファイルでの301リダイレクト例
Redirect 301 /old-page.html /new-page.html
Redirect 301 /products/old-category/ /products/new-category/

# パターンマッチを使用する場合
RewriteEngine On
RewriteRule ^old-section/(.*)$ /new-section/$1 [R=301,L]

サイトマップの緊急更新と再送信

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
  <url>
    <loc>https://example.com/new-page/</loc>
    <lastmod>2024-01-15</lastmod>
    <changefreq>monthly</changefreq>
    <priority>0.8</priority>
  </url>
</urlset>

3. コンテンツの緊急復旧

前述の製造業クライアントでは、重要なコンテンツが削除されていることも判明しました。Wayback Machineや制作時のバックアップから、以下を復旧:

  • 製品詳細ページの技術仕様
  • よくある質問(FAQ)セクション
  • 会社概要の詳細情報

よくある失敗パターンと対策

20年間で見てきた典型的な失敗例をご紹介します:

失敗例1:「デザイン重視でSEOを後回し」

問題点: 見た目は美しくなったが、h1タグが画像になったり、テキストコンテンツが大幅に削られた

対策: デザインとSEOの両立を図る

<!-- 悪い例 -->
<img src="title.jpg" alt="サービス紹介">

<!-- 良い例 -->
<h1>プロフェッショナルなWeb制作サービス</h1>
<img src="service-image.jpg" alt="Web制作サービスのイメージ">

失敗例2:「新しいCMSへの移行でURL構造が大変更」

問題点: WordPressからNext.jsへの移行で、全URLが変更されたがリダイレクト設計が不十分

対策: 移行前にURL設計とリダイレクトマップを作成

中長期的な回復戦略

フェーズ1:緊急対応(1-2週間)

  • 技術的エラーの修正
  • 重要ページの復旧
  • リダイレクト設定

フェーズ2:コンテンツ最適化(1-3ヶ月)

  • titleタグ、meta description の個別最適化
  • 内部リンク構造の再構築
  • 新規コンテンツの追加

フェーズ3:権威性の回復(3-6ヶ月)

  • 外部リンクの獲得
  • E-A-T(専門性・権威性・信頼性)の強化
  • ユーザビリティの改善

予防策:リニューアル時のSEOチェックリスト

今回の経験を踏まえ、次のリニューアル時には以下を必ず確認してください:

リニューアル前

  • 現在のSEO資産の棚卸し(重要ページ、キーワード順位)
  • URL変更が必要な理由の明確化
  • リダイレクト設計書の作成

リニューアル中

  • ステージング環境でのSEOチェック
  • 内部リンク構造の確認
  • ページ表示速度のテスト

リニューアル後

  • 301リダイレクトの動作確認
  • Search Consoleでのエラー監視
  • 順位変動の追跡(最低3ヶ月間)

制作会社選びで失敗しないために

当社では、このような失敗を防ぐため、リニューアルプロジェクトで以下を必ず実施しています:

  • SEO影響度調査:リニューアル前の詳細なSEO監査
  • 段階的移行:重要ページから順次移行し、影響を最小化
  • 3ヶ月間のSEO監視:リニューアル後の継続的なモニタリング

前述の製造業クライアントも、これらの対策により、3ヶ月後には主要キーワードで上位復帰を果たし、問い合わせ数もリニューアル前を上回る結果となりました。

今すぐ実行すべきアクション

もしあなたのサイトが同様の状況にある場合、まず以下を実行してください:

  1. Google Search Consoleでエラー状況を確認
  2. 主要ページの404エラーをリストアップ
  3. 緊急度の高いリダイレクトを設定
  4. 制作会社との対策会議を即座に設定

SEOの被害は時間が経つほど回復が困難になります。一人で悩まず、専門家に相談することをお勧めします。

当社では、他社制作サイトのSEO復旧支援も行っております。緊急事態の際は、まずはお気軽にご相談ください。20年の経験を活かし、最短での順位回復をサポートいたします。

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