Laravel 2025.12.27

Laravel開発会社の選び方|技術力を見抜く5つの質問と回答例

約7分で読めます

Laravel開発を依頼したいけど、どの会社が本当に技術力があるのか分からない。そんな悩みを持つ経営者・Web担当者向けに、開発会社の技術力を見極める具体的な質問と回答例を紹介します。

こんな悩み、ありませんか?

「Laravelでシステム開発を依頼したいけど、どの会社を選べばいいか分からない」 「技術的な話が理解できなくて、本当に技術力があるのか判断できない」 「安い見積もりに飛びついて、後で後悔したくない」

Web担当者や経営者にとって、開発会社の技術力を見極めることは本当に難しい課題です。私たちFivenine Designも、他社で失敗したプロジェクトのリカバリーをお手伝いすることが少なくありません。

今回は、20年以上の開発経験から、Laravel開発会社の技術力を見抜く5つの質問と、優良な会社ならこう答えるという回答例をご紹介します。

質問1:「どのようなセキュリティ対策を実装していますか?」

良い回答例

「CSRF対策、SQL インジェクション対策、XSS対策は基本として、以下の対策も実装しています」

  • CSRFトークンの適切な実装
  • Eloquent ORMを活用したSQL インジェクション防止
  • バリデーション機能を使った入力値チェック
  • ファイルアップロード時の拡張子・サイズ制限
// CSRF対策の例
@csrf
<input type="hidden" name="_token" value="{{ csrf_token() }}">

// バリデーションの例
$request->validate([
    'email' => 'required|email|max:255',
    'password' => 'required|min:8|confirmed'
]);

注意すべき回答

「Laravelは安全なフレームワークなので大丈夫です」といった曖昧な回答。具体的な対策を説明できない会社は避けましょう。

質問2:「パフォーマンス最適化はどう行いますか?」

良い回答例

「N+1問題の回避やキャッシュ戦略など、段階的に最適化を行います」

あるクライアントのECサイトでは、以下の対策で読み込み時間を3秒から0.8秒まで短縮できました:

  • Eloquentのwith()メソッドでN+1問題を解決
  • Redis を使ったキャッシュ実装
  • 画像の遅延読み込み
  • データベースインデックスの最適化
// N+1問題の解決例
// 悪い例:N+1問題が発生
$posts = Post::all();
foreach($posts as $post) {
    echo $post->user->name; // 毎回SQLが実行される
}

// 良い例:Eager Loading
$posts = Post::with('user')->get();
foreach($posts as $post) {
    echo $post->user->name; // 1回のクエリで済む
}

注意すべき回答

「高性能なサーバーを使えば大丈夫」といった、コードレベルの最適化に言及しない回答は要注意です。

質問3:「テスト環境や品質管理はどうしていますか?」

良い回答例

「開発・ステージング・本番の3環境を用意し、自動テストも実装しています」

実際のプロジェクトでは以下の流れで品質を担保しています:

  • PHPUnitを使った単体テスト
  • Feature テストでの動作確認
  • ステージング環境での最終チェック
  • Git を使ったバージョン管理
// テストコードの例
class UserTest extends TestCase
{
    public function test_user_can_register()
    {
        $response = $this->post('/register', [
            'name' => 'Test User',
            'email' => '[email protected]',
            'password' => 'password123',
            'password_confirmation' => 'password123'
        ]);
        
        $response->assertStatus(201);
        $this->assertDatabaseHas('users', [
            'email' => '[email protected]'
        ]);
    }
}

この体制により、リリース後の致命的なバグを95%以上削減できています。

注意すべき回答

「手動でテストしているので大丈夫」という回答。現代の開発では自動テストは必須です。

質問4:「保守・運用体制はどうなっていますか?」

良い回答例

「Laravel のバージョンアップ対応や、24時間監視体制を整えています」

過去のクライアントでは、以下のような保守運用を行っています:

  • Laravel の定期バージョンアップ(年1-2回)
  • セキュリティパッチの即座適用
  • サーバー監視とアラート設定
  • 定期バックアップとリストア確認
  • 月次レポートでのパフォーマンス報告

あるクライアントでは、深夜にサーバー障害が発生しましたが、監視システムが即座にアラートを送信し、30分以内に復旧できました。

注意すべき回答

「作って終わり」「問題が起きたら対応します」といった受け身の姿勢は危険信号です。

質問5:「チーム体制と経験年数を教えてください」

良い回答例

「Laravel 経験3年以上のエンジニアが中心で、プロジェクトマネージャーも技術に精通しています」

弊社の場合:

  • PHP/Laravel 経験5年以上:3名
  • フロントエンド専門:2名
  • インフラ・サーバー管理:1名
  • プロジェクトマネージャー(元エンジニア):1名

技術に詳しいPMがいることで、お客様の要望を正確に技術者に伝え、無駄な工数を削減できています。

注意すべき回答

「外注パートナーと連携して」「必要に応じてメンバーを集めて」といった、社内体制が不明確な回答は要注意です。

よくある失敗パターンと回避方法

価格だけで判断してしまう失敗

ある製造業のお客様は、他社で安価な見積もりを取って開発を依頼しましたが、セキュリティ対策が不十分で、後から大幅な追加費用が発生しました。結果的に、最初から適切な会社に依頼した場合の1.5倍のコストがかかってしまいました。

回避方法: 見積もりの内訳を詳しく確認し、セキュリティ対策や保守費用も含めた総額で比較しましょう。

技術説明を避ける会社の危険性

「技術的なことは任せてください」と具体的な説明を避ける会社にも注意が必要です。本当に技術力があるなら、分かりやすく説明できるはずです。

まとめ:次にすべきアクション

良いLaravel開発会社を選ぶためには:

  1. 今回の5つの質問を複数社に投げかける
  2. 回答内容を比較検討する
  3. 過去の実績とお客様の声を確認する
  4. 小さなプロジェクトから始めて相性を確認する

技術力があり、誠実に対応してくれる会社なら、これらの質問に丁寧に答えてくれるはずです。逆に曖昧な回答しかできない会社は、どんなに安くても避けた方が賢明でしょう。

Laravel開発会社選びでお困りの際は、遠慮なくご相談ください。20年以上の経験から、プロジェクト成功のためのアドバイスをさせていただきます。

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