WordPress保守を内製化して失敗した企業の事例から学ぶ、外注すべき判断基準と費用相場。20年の実績を持つWeb制作会社が実際のトラブル事例と対策法を解説します。
こんな悩みありませんか?
「WordPressの保守費用を節約するために自社でやってみたけど、思ったより大変...」 「アップデートしたらサイトが真っ白になって焦った」 「セキュリティが心配だけど、何をすればいいかわからない」
こうした悩みを持つ中小企業のWeb担当者の方は少なくありません。実際、私たちFivenine Designにも「自社での保守に限界を感じた」というご相談が年々増えています。
実際にあった自社保守の失敗事例
ケース1:プラグインアップデートでサイトダウン
ある製造業のクライアント様では、Web担当者がプラグインを一括アップデートしたところ、プラグイン同士の競合でサイトが表示されなくなりました。バックアップを取っていなかったため、復旧に3日かかり、その間のお問い合わせ機会を大幅に失うことになりました。
失敗の原因:
- 本番環境で直接アップデート実行
- 事前のバックアップなし
- プラグインの依存関係を把握していない
ケース2:セキュリティ対策不備でハッキング被害
ECサイトを運営する小売業者様では、WordPressのコアアップデートを半年以上放置していたため、脆弱性を突かれてサイトが改ざんされました。復旧費用と信頼回復のためのコストが、年間保守費用の10倍以上になってしまいました。
失敗の原因:
- セキュリティアップデートの優先度を理解していない
- 定期的な脆弱性チェックなし
- インシデント発生時の対応手順が未整備
自社保守と外注の判断基準
自社で対応可能なレベル
以下の条件をすべて満たす場合は、自社での保守も検討できます:
-
技術的条件
- PHP、HTML、CSSの基礎知識がある担当者がいる
- 定期的なバックアップ体制が確立されている
- テスト環境が構築されている
-
体制的条件
- 月20時間以上の保守作業時間を確保できる
- 緊急時に即座に対応できる担当者がいる
- セキュリティ情報を定期的にチェックしている
外注すべき判断基準
以下に1つでも当てはまる場合は、外注を強く推奨します:
技術面での判断基準:
// このようなエラーメッセージが出た時に
// 原因と対処法がすぐに分からない場合は外注を検討
Fatal error: Call to undefined function wp_get_current_user()
Parse error: syntax error, unexpected '}'
Database connection error
ビジネス面での判断基準:
- サイトダウンが1時間で数十万円の機会損失になる
- 個人情報を扱うサイトを運営している
- SEOの順位が売上に直結している
- 担当者が1人しかいない(属人化リスク)
WordPress保守の費用相場と外注のメリット
保守費用の相場
私たちの経験では、以下のような費用体系が一般的です:
基本保守パック(月額)
-
ライトプラン: 15,000円〜25,000円
- WordPressコア・プラグインのアップデート
- 月1回の定期バックアップ
- セキュリティチェック
-
スタンダードプラン: 30,000円〜50,000円
- 上記に加えて週次バックアップ
- 簡易的なSEO監視
- 月5時間程度の軽微な修正対応
-
プレミアムプラン: 60,000円〜100,000円
- 24時間監視体制
- 緊急対応込み
- 月間レポート提供
- カスタマイズ対応
外注のメリット・デメリット
メリット:
- 専門知識による適切な対応
- 24時間365日の監視体制
- 最新のセキュリティ対策
- 社内リソースを本業に集中できる
デメリット:
- 月額費用が発生
- 依頼から対応まで若干のタイムラグ
- 業者選定に時間がかかる
よくある失敗パターンと対策
失敗パターン1:「とりあえずアップデート」
// 危険な例:本番環境で直接実行
wp-admin → 更新 → 「今すぐ更新」をクリック
// 正しい手順
1. テスト環境でアップデート実行
2. サイトの動作確認
3. バックアップ取得
4. 本番環境にアップデート適用
失敗パターン2:バックアップの「つもり」
多くの企業が「プラグインでバックアップしているから大丈夫」と思っていますが、実際には:
- バックアップファイルが破損していた
- データベースのバックアップが取れていなかった
- 復元手順を把握していなかった
といった問題が発生します。
まず何から始めるべきか
ステップ1:現状の棚卸し
以下の項目をチェックしてください:
- WordPressのバージョン(最新から何世代遅れているか)
- インストール済みプラグインの数と最終更新日
- 直近のバックアップファイルの有無と復元可能性
- SSL証明書の有効期限
ステップ2:リスクの評価
サイトダウンが発生した場合の影響を金額で算出してみてください:
1日のサイト売上 × ダウン時間(時間) ÷ 24時間 = 機会損失額
例:日商50万円 × 6時間 ÷ 24時間 = 12.5万円の損失
ステップ3:体制の検討
リスク評価の結果、月額保守費用よりも機会損失の方が大きい場合は、外注を検討することをお勧めします。
適切な保守体制で安心できるWebサイト運営を
WordPress保守は「何もトラブルが起きなければ簡単」に見えますが、実際にはセキュリティ、パフォーマンス、互換性など多岐にわたる専門知識が必要です。
私たちFivenine Designでは、20年以上のWeb制作実績を活かし、お客様のビジネスを止めない保守体制をご提案しています。「自社での保守に限界を感じている」「もっと安心してサイト運営したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まずは現在のサイトの状況を無料で診断させていただき、最適な保守プランをご提案いたします。