SEO 2025.12.26

SEO対策に月10万払って効果なし|費用対効果の高いSEO業者の見分け方

約8分で読めます

「月10万円のSEO対策で順位が上がらない」そんな悩みを持つ中小企業経営者・Web担当者向けに、効果的なSEO業者の見分け方と、内製化のポイントを実案件ベースで解説します。

こんな悩みはありませんか?

「SEO対策を業者に依頼して半年、月10万円も払っているのに順位が全く上がらない」 「毎月のレポートは届くけど、実際に問い合わせや売上に繋がっているのか分からない」 「そもそも今の業者の施策が正しいのか判断できない」

横浜でWeb制作を20年以上手がけてきた中で、このような相談を数多く受けてきました。残念ながら、効果の薄いSEO業者に高額な費用を払い続けている企業様は少なくありません。

今回は、費用対効果の高いSEO業者の見分け方と、失敗しないためのポイントを実案件ベースでお話しします。

なぜSEO対策で失敗するのか?よくある3つのパターン

パターン1:古い手法に固執する業者

あるクライアントが以前依頼していたSEO業者は、2020年になってもこんな施策を提案していました:

  • 大量の被リンク購入
  • キーワードの詰め込み
  • 品質の低いコンテンツの量産

結果として、Googleのアップデートで順位が大幅に下落。**「上位表示されていたキーワードが圏外に飛んだ」**という状況になってしまいました。

パターン2:レポートは立派だが中身が薄い

毎月50ページにも及ぶ美しいレポートを作成する業者がありました。しかし内容を精査すると:

  • 順位データの羅列のみ
  • 改善提案が具体性に欠ける
  • サイトの技術的課題に言及しない

レポート作成に工数を割く一方で、実際のSEO施策にリソースが割かれていない典型例でした。

パターン3:コミュニケーション不足

「今月は何をしたのか」「なぜその施策を選んだのか」という質問に対して、明確な回答がない業者も存在します。クライアントのビジネスを理解せず、テンプレート的な施策しか提供できないケースです。

効果的なSEO業者を見分ける5つのチェックポイント

1. 技術的SEOを重視しているか

優秀なSEO業者は、まずサイトの技術的な課題を洗い出します。例えば:

// Core Web Vitalsの改善提案例
// 画像の遅延読み込み実装
const images = document.querySelectorAll('img[data-src]');
const imageObserver = new IntersectionObserver((entries) => {
  entries.forEach(entry => {
    if (entry.isIntersecting) {
      const img = entry.target;
      img.src = img.dataset.src;
      imageObserver.unobserve(img);
    }
  });
});

あるクライアントでは、技術的SEOの改善によりページ表示速度が3秒から1.2秒に短縮し、直帰率が35%改善しました。

2. コンテンツ戦略が具体的か

「良いコンテンツを作りましょう」ではなく、以下のような具体的な提案があるかチェック:

  • ターゲットキーワードの選定根拠
  • 競合分析に基づいたコンテンツ設計
  • ユーザーの検索意図を反映した構成

製造業のクライアントでは、「技術解説」から「課題解決」にコンテンツの軸を変更したところ、問い合わせが月3件から15件に増加しました。

3. 成果の測定方法が明確か

順位だけでなく、ビジネス指標での成果測定を提案する業者を選びましょう:

  • オーガニック流入からの問い合わせ数
  • 特定ページのコンバージョン率
  • ブランド関連キーワードでの流入増加
// Google Analytics 4でのコンバージョン追跡例
// SEO流入からの問い合わせを測定
gtag('event', 'contact_form_submit', {
  'campaign_source': 'organic',
  'value': 1
});

4. 透明性の高いレポーティング

優秀な業者のレポートには以下が含まれます:

  • 実施した施策の詳細と意図
  • 結果に対する分析と考察
  • 次月の具体的な改善計画
  • 課題があった場合の正直な報告

5. 長期的な視点での提案

SEOは短期的な成果を求めるものではありません。6ヶ月〜1年のロードマップを示し、段階的な成長を設計できる業者を選びましょう。

よくある失敗:こんな業者は避けましょう

「3ヶ月で1位保証」の甘い誘惑

Googleのアルゴリズムが複雑化した現在、順位保証は現実的ではありません。そのような業者は往々にして:

  • ブラックハットSEOを使用
  • 競合の少ないキーワードで1位を取っただけ
  • ペナルティリスクを軽視

実際、「1ヶ月で10位以内保証」を謳った業者に依頼した企業が、Googleペナルティで売上が70%減少したケースもあります。

格安すぎる料金設定

月3万円以下の格安SEOサービスでよくある問題:

  • 海外の低品質な被リンク購入
  • 自動生成コンテンツの大量投稿
  • 個別対応の欠如

「安かろう悪かろう」で、後から修復に倍以上のコストがかかる場合が多いのです。

内製化という選択肢:WordPressとNext.jsでのSEO対策

業者依存から脱却し、自社でSEOをコントロールする企業も増えています。

WordPressでの基本的なSEO実装

// functions.phpでのメタタグ最適化
function custom_seo_meta() {
    if (is_single()) {
        $description = get_post_meta(get_the_ID(), 'meta_description', true);
        if ($description) {
            echo '<meta name="description" content="' . esc_attr($description) . '">';
        }
    }
}
add_action('wp_head', 'custom_seo_meta');

Next.jsでのSEO最適化

// pages/[slug].jsでの動的メタタグ設定
import Head from 'next/head';

const BlogPost = ({ post }) => (
  <>
    <Head>
      <title>{post.title} | 会社名</title>
      <meta name="description" content={post.excerpt} />
      <meta property="og:title" content={post.title} />
    </Head>
    {/* コンテンツ */}
  </>
);

ある中小企業では、内製化により月10万円のSEO費用を削減し、その分を開発リソースに投資。結果として、より柔軟で効果的なSEO対策を実現しています。

失敗しないSEO業者選びの手順

ステップ1:現状の詳細分析を依頼

優秀な業者なら、契約前でも基本的な現状分析は行います:

  • サイトの技術的課題の洗い出し
  • 競合との比較分析
  • 改善余地の大きい領域の特定

ステップ2:3社以上での比較検討

提案内容を以下の観点で比較:

  • 施策の具体性と根拠
  • 成果測定の方法
  • コミュニケーションの質
  • 料金の透明性

ステップ3:小さくスタートして効果を確認

いきなり年間契約ではなく、3ヶ月程度のトライアルから始めることをお勧めします。この期間で:

  • レポートの質と頻度
  • 施策実行のスピード
  • 課題への対応力

を評価できます。

まず何をすべきか:今すぐできる3つのアクション

1. 現在の業者への質問リスト作成

  • 「今月実施した具体的な施策は何ですか?」
  • 「その施策を選んだ理由は何ですか?」
  • 「来月の計画と期待される成果は?」

2. 自社サイトの基本チェック

Google Search Consoleで以下を確認:

  • エラーページの有無
  • 表示速度の問題
  • モバイル対応の状況

3. 社内リソースの整理

内製化の可能性を検討:

  • 技術者の有無とスキルレベル
  • コンテンツ作成体制
  • 月予算の適正配分

SEOは継続的な取り組みが必要な施策です。信頼できるパートナー選び、または効果的な内製化により、持続可能な成長基盤を築いていきましょう。

もし現在のSEO対策に疑問を感じていらっしゃるなら、まずは現状の詳細な分析から始めることをお勧めします。20年以上の実績を持つ私たちが、技術的な観点から具体的な改善提案をいたします。

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