デザインが原因で機会損失していませんか?20年間のWeb制作で見つけた、問い合わせを激減させる7つの致命的要素と、実際に問い合わせを3倍に増やした改善方法を具体例とともに解説します。
こんな悩みありませんか?
「サイトのアクセス数は悪くないのに、なぜか問い合わせが来ない」 「競合他社より見た目は良いはずなのに、反響が薄い」 「せっかく作ったWebサイトが売上に貢献していない」
もしこれらに心当たりがあるなら、あなたのサイトはデザイン面で機会損失を起こしているかもしれません。
横浜でWeb制作を20年以上手がけてきた経験から、「見た目は良いのに問い合わせが来ない」サイトには共通したデザイン上の問題があることがわかりました。
今回は、実際のクライアント事例をもとに、問い合わせを阻害する7つの致命的なデザイン要素と、その改善方法をご紹介します。
実際に起きた問い合わせ3倍増の事例
あるクライアント様のコーポレートサイトでは、月間5,000PVあるにも関わらず、問い合わせが月1〜2件しかありませんでした。
詳しく分析すると、以下の問題が明らかになりました:
- 問い合わせボタンが見つからない
- 何の会社かパッと見て分からない
- スマホで見ると文字が小さすぎて読めない
これらを改善した結果、3ヶ月で問い合わせ数が月6〜8件に増加。その後も安定して高い反響を維持しています。
致命的なデザイン要素7選
1. 問い合わせボタンが目立たない・見つからない
最も多い失敗パターンです。
❌ よくある失敗:
- ヘッダーの右端に小さく「Contact」と英語表記
- 他のボタンと同じデザインで埋もれている
- フッターにしか問い合わせリンクがない
✅ 改善方法:
.contact-button {
background-color: #FF6B35;
color: white;
padding: 15px 30px;
font-size: 16px;
font-weight: bold;
border-radius: 5px;
position: fixed;
bottom: 20px;
right: 20px;
z-index: 1000;
}
結果: 固定配置の目立つ問い合わせボタンに変更したクライアントでは、クリック率が4倍に向上しました。
2. ファーストビューで事業内容が分からない
訪問者は3秒で「このサイトは自分に関係あるか」を判断します。
❌ よくある失敗:
- 「私たちは最高のソリューションを提供します」といった抽象的な表現
- 会社名だけで何をしているか不明
- おしゃれな画像だけでメッセージがない
✅ 改善方法:
- 「横浜の中小企業向けホームページ制作」のように具体的に
- 業界・地域・ターゲットを明確に記載
- 30文字以内で事業内容を説明
注意点: おしゃれさを重視するあまり、分かりやすさを犠牲にするのは本末転倒です。
3. スマホ表示が最適化されていない
現在、多くのサイトでスマホからのアクセスが70%以上を占めています。
❌ よくある失敗:
- 文字が小さすぎて読めない(12px以下)
- ボタンが小さくてタップしにくい
- 横スクロールが発生する
✅ 改善方法:
/* スマホ用のフォントサイズ */
@media (max-width: 768px) {
body {
font-size: 16px;
line-height: 1.6;
}
.button {
min-height: 44px;
min-width: 44px;
margin: 10px 0;
}
}
4. 信頼性を示す要素が不足している
初回訪問者にとって、あなたの会社は未知の存在です。
❌ よくある失敗:
- 代表者の顔写真がない
- 実績・事例が掲載されていない
- 所在地が分からない
✅ 改善方法:
- 代表者プロフィールと写真を掲載
- 具体的な導入事例を3〜5件掲載
- 会社概要に住所・設立年・従業員数を明記
実例: 製造業のクライアントでは、工場内の写真と代表者メッセージを追加しただけで、問い合わせの質が大幅に向上しました。
5. 読み込み速度が遅い
3秒以上かかるサイトは53%のユーザーが離脱します。
❌ よくある失敗:
- 高解像度画像を圧縮せずに使用
- 不要なプラグインやスクリプトが多数
- サーバー性能が低い
✅ 改善方法:
<!-- 画像の最適化 -->
<img src="hero-image.jpg"
alt="サービス紹介"
loading="lazy"
width="800"
height="400">
チェック方法: Google PageSpeed Insightsで定期的に計測し、スコア90以上を目指しましょう。
6. 情報量が多すぎて迷子になる
「あれもこれも伝えたい」という気持ちは分かりますが、情報過多は逆効果です。
❌ よくある失敗:
- トップページに全サービスを詰め込む
- メニューが10個以上ある
- 1ページに複数のアクションボタン
✅ 改善方法:
- 「7±2の法則」を活用し、メニューは5〜9個に絞る
- 1ページ1アクション(問い合わせ、資料請求など)
- 重要度に応じて情報を階層化
7. お客様の声・実績が説得力不足
抽象的な感想では信頼性に欠けます。
❌ よくある失敗:
- 「とても良いサービスでした」程度の感想
- 匿名の口コミのみ
- Before/Afterが不明
✅ 改善方法:
- 具体的な数値を含める「売上が30%アップしました」
- 写真付きの実名証言
- 導入前後の変化を明確に記載
まず何から始めるべきか
改善は一度に全てやる必要はありません。効果の高い順に取り組みましょう。
優先順位1:問い合わせボタンの改善
- 固定配置で常に見える位置に
- 目立つ色(オレンジや赤)を使用
- 「お問い合わせ」「相談する」など分かりやすい文言
優先順位2:スマホ表示の確認
- 実際にスマートフォンでサイトを確認
- 文字サイズは16px以上に設定
- タップしやすいボタンサイズに調整
優先順位3:ファーストビューの見直し
- 3秒で事業内容が分かる表現に変更
- 具体的なキーワードを含める
よくある失敗:改善時の注意点
改善作業でよくある失敗も合わせてお伝えします:
失敗例1: デザインを大幅に変更して既存顧客が混乱 対策: 段階的に改善し、重要な変更は事前告知する
失敗例2: スマホ対応だけでPC版が使いにくくなる 対策: 両方の環境で必ずテストする
失敗例3: 見た目だけ改善して表示速度が悪化 対策: 改善後は必ず速度計測を行う
まとめ
問い合わせが来ないサイトの多くは、「見た目は良いが使いにくい」という共通点があります。
ユーザー目線で考えれば:
- 求める情報がすぐ見つかる
- 信頼できる会社だと判断できる
- 簡単に問い合わせできる
これらが揃った時、自然と問い合わせは増加します。
今すぐできること:
- スマートフォンで自社サイトを確認
- 問い合わせボタンが3秒で見つかるかテスト
- 初回訪問者の立場で事業内容が理解できるかチェック
もし「自分では判断が難しい」「技術的な改善方法が分からない」という場合は、お気軽にご相談ください。現状分析から改善提案まで、20年の経験をもとにサポートいたします。