横浜のWeb制作会社が20年間で見てきたホームページ運用の失敗事例を紹介。更新放置、技術的負債、セキュリティ問題など、よくある落とし穴とその対策を実例とともに解説します。
こんな悩みありませんか?
「せっかく作ったホームページが全然成果につながらない」「気づいたら何ヶ月も更新していない」「システムが古くなって手に負えない」
このような課題を抱えている中小企業のWeb担当者の方、実は非常に多いのです。横浜でWeb制作を20年間続けてきた私たちFivenine Designが、これまで数多くのクライアントから相談を受けてきた失敗事例をもとに、ホームページ運用でよくある落とし穴とその対策をお伝えします。
失敗事例1:「作って終わり」の更新放置
よくある状況
あるクライアントでは、素晴らしいデザインのホームページを制作したものの、3年間一度も更新されていませんでした。トップページに「2021年の新年のご挨拶」がそのまま掲載され、採用ページの募集要項も古いままという状況でした。
何が問題だったのか
- 信頼性の低下:最新情報がないサイトは「営業しているのか?」と疑問視される
- SEO評価の低下:Googleは更新頻度も評価要因の一つとしている
- 機会損失:新しいサービスや実績をアピールできていない
解決策と結果
WordPressでCMS化し、簡単に更新できる仕組みを構築しました。さらに更新ルールを明確化:
- 月1回以上のブログ更新
- 季節の挨拶は必ず更新
- 新しい実績は即座に掲載
結果: 更新頻度が上がったことでGoogle検索での表示順位が改善し、問い合わせが前年比40%増加しました。
失敗事例2:技術的負債の蓄積
よくある状況
製造業のクライアントでは、5年前に作ったPHPのカスタムシステムが、PHPのバージョンアップに対応できずエラーが多発していました。修正のたびに高額な費用がかかり、担当者は頭を抱えていました。
// 古いコードの例(PHP5系時代)
mysql_query("SELECT * FROM products WHERE id = " . $_GET['id']);
// セキュリティ脆弱性あり、新しいPHPでは動作しない
問題の根本原因
- 保守性を考えない設計:将来のアップデートを想定していない
- セキュリティ対策の不備:SQLインジェクション等の脆弱性
- 技術選定のミス:メンテナンス性の低い技術の選択
解決策
Laravelを使用してシステムを再構築しました:
// 現代的な書き方(Laravel)
$product = Product::find(request('id'));
// セキュリティ対策済み、保守性も高い
結果: システムの安定性が向上し、機能追加も柔軟に対応できるようになりました。月次の保守費用も30%削減できています。
失敗事例3:モバイル対応の後回し
実際にあった失敗
サービス業のクライアントで、PCサイトは立派だったものの、スマートフォンでの表示が崩れて見づらい状態が続いていました。アクセス解析を見ると、モバイルユーザーの直帰率が80%を超えていました。
機会損失の実態
現在、多くの業界でモバイルアクセスが60-80%を占めています。モバイル対応の遅れは:
- 大多数のユーザーを逃す:スマホで見にくいサイトはすぐに離脱される
- Google評価の低下:モバイルファーストインデックスの影響
- コンバージョン率の低下:問い合わせフォームが使いにくい
対策と成果
Next.jsを使用してレスポンシブデザインで全面リニューアル:
// レスポンシブ対応のスタイル例
const styles = {
container: {
maxWidth: '1200px',
margin: '0 auto',
padding: '0 16px',
'@media (min-width: 768px)': {
padding: '0 32px'
}
}
}
結果: モバイルでの直帰率が45%まで改善し、問い合わせ数が2.3倍に増加しました。
失敗事例4:セキュリティ対策の軽視
危険な状況
小売業のクライアントで、WordPressの更新を長期間放置していたため、マルウェアに感染。サイトが改ざんされ、顧客情報流出の危険性が発生しました。
よくある「やりがちなミス」
- WordPressの本体・プラグインの更新放置
- 管理画面のパスワードが「password」など簡単なもの
- SSL証明書の期限切れ
- バックアップの未実施
対策の実装
- 自動更新の設定
- 強固なパスワード設定
- 定期的なセキュリティ監査
- 日次バックアップの自動化
結果: セキュリティインシデントゼロを維持し、顧客からの信頼も回復できました。
失敗から学ぶ:成功する運用のポイント
1. 運用を前提とした設計
最初から「誰が」「どのように」運用するかを明確にしてシステムを構築することが重要です。
2. 定期的なメンテナンス計画
- 月次:コンテンツ更新、セキュリティチェック
- 四半期:システム更新、パフォーマンス確認
- 年次:全体的な見直し、技術的負債の解消
3. データに基づく改善
Google Analyticsなどのツールを活用し、数値をもとに継続的に改善していく姿勢が不可欠です。
まとめ:次のアクションを明確に
ホームページ運用の失敗は、多くの場合「気づいた時には手遅れ」な状況になりがちです。まず以下の点をチェックしてみてください:
- 更新頻度:最後の更新はいつですか?
- 技術的な状況:システムは最新の状態ですか?
- モバイル対応:スマートフォンでの表示は問題ありませんか?
- セキュリティ:適切な対策は取られていますか?
一つでも不安な点があれば、それは改善のチャンスです。私たちFivenine Designでは、20年の経験をもとに、持続可能なホームページ運用をサポートしています。現状の課題整理から始めませんか?お気軽にご相談ください。