WordPress 2025.11.20

WordPressテーマ選びで失敗しない!業務効率を10倍上げる選定基準

約7分で読めます

20年のWeb制作実績から導き出した、WordPressテーマ選びの具体的な基準と失敗しないためのポイントを実案件ベースで解説します。

こんな悩みありませんか?

「WordPressのテーマが多すぎて、どれを選べばいいか分からない」 「前回選んだテーマで、更新作業が思うようにできず困っている」 「見た目は良かったのに、実際に運用してみると使いづらい」

このような悩みを抱えているWeb担当者の方は多いのではないでしょうか。Fivenine Designでは20年以上、数百のWordPressサイトを手がけてきましたが、テーマ選びで失敗するケースを数多く見てきました。

今回は、実際の案件から得た知見をもとに、業務効率を劇的に向上させるWordPressテーマの選定基準をご紹介します。

失敗例から学ぶ:よくあるテーマ選びの落とし穴

見た目重視で選んだ結果、運用で困った事例

あるクライアント(製造業)では、デモサイトの美しいデザインに惹かれて海外製の無料テーマを選択しました。しかし実際に運用を開始すると、以下の問題が発生:

  • 日本語フォントが適用されず、文字が読みにくい
  • 管理画面が英語のみで、スタッフが操作に困る
  • カスタマイズに高度なコーディング知識が必要

結果として、月20時間かかっていた更新作業が40時間に倍増してしまい、テーマの変更を余儀なくされました。

多機能テーマで重くなってしまった事例

別のクライアント(サービス業)では、「何でもできる」多機能テーマを選択。しかし、不要な機能が多すぎて:

  • ページ読み込み速度が3秒から8秒に悪化
  • 検索順位が大幅に下落
  • 管理画面の設定項目が多すぎて混乱

問い合わせ数が30%減少という深刻な事態に陥りました。

業務効率を上げるテーマ選定の5つの基準

1. 運用者のスキルレベルに合わせる

初心者の場合:

  • 日本語の詳細なマニュアルがある
  • 管理画面が直感的で分かりやすい
  • カスタマイザーで視覚的に設定できる

中級者以上の場合:

  • functions.phpでのカスタマイズが可能
  • 子テーマでの拡張性がある
  • 開発者向けのフックが充実している
// カスタマイズしやすいテーマの例(functions.php)
function custom_enqueue_styles() {
    wp_enqueue_style('custom-style', get_stylesheet_directory_uri() . '/custom.css');
}
add_action('wp_enqueue_scripts', 'custom_enqueue_styles');

2. 必要な機能だけを持つテーマを選ぶ

機能チェックリストを作成しましょう:

必須機能

  • レスポンシブデザイン
  • SEO基本設定
  • お問い合わせフォーム
  • ブログ機能

あると便利な機能

  • スライダー
  • ギャラリー
  • SNS連携
  • 多言語対応

不要な機能

  • EC機能(別途プラグインで対応)
  • 複雑なアニメーション
  • 使わないレイアウトパターン

ある不動産会社では、この基準で選んだシンプルなテーマにより、サイト表示速度が2秒改善し、問い合わせが50%増加しました。

3. 更新・サポート体制を確認する

長期運用を考慮した選定が重要です:

チェックポイント

  • 最終更新日が3ヶ月以内
  • WordPress最新版への対応状況
  • サポートフォーラムの活発度
  • 開発者の信頼性
// テーマの更新状況確認コード
function check_theme_version() {
    $theme = wp_get_theme();
    echo 'テーマバージョン: ' . $theme->get('Version');
    echo '最終更新: ' . $theme->get('LastUpdated');
}

4. パフォーマンスを重視する

確認方法

  • Google PageSpeed Insightsでデモサイトを測定
  • GTmetrixでの詳細分析
  • 実際のコンテンツを入れてテスト

良いテーマの目安

  • モバイル表示速度: 3秒以内
  • デスクトップ表示速度: 2秒以内
  • Core Web Vitalsの基準をクリア

あるコンサルティング会社では、パフォーマンス重視でテーマを選び直した結果、検索順位が平均10位上昇しました。

5. カスタマイズ性とメンテナンス性のバランス

理想的なテーマの特徴

  • 子テーマでのカスタマイズに対応
  • CSSの構造が理解しやすい
  • 不要なコードが少ない
  • コメントが適切に記載されている
/* 子テーマでのカスタマイズ例 */
@import url("../parent-theme/style.css");

/* カスタマイズ部分 */
.header {
    background-color: #your-brand-color;
}

実際のテーマ選定プロセス

ステップ1: 要件定義(1-2時間)

  • サイトの目的と目標を明確化
  • 必要な機能をリストアップ
  • 運用者のスキルレベルを確認

ステップ2: 候補テーマの絞り込み(2-3時間)

  • 上記5つの基準で評価
  • 3-5個程度に候補を絞る
  • デモサイトで実際の使用感を確認

ステップ3: テスト環境での検証(4-6時間)

  • 実際のコンテンツを入れて確認
  • 各種ブラウザでの表示チェック
  • パフォーマンステスト実施

ステップ4: 最終決定(1時間)

  • チーム内での最終確認
  • 導入スケジュールの策定

よくある質問と回答

Q: 有料テーマと無料テーマ、どちらがいいですか? A: 運用体制によります。専任のWeb担当者がいる場合は無料テーマでも問題ありませんが、サポートが必要な場合は有料テーマをお勧めします。

Q: 既存サイトのテーマ変更はリスクが高いですか? A: 適切な手順を踏めばリスクは最小化できます。必ずバックアップを取り、テスト環境で十分に検証してから本番適用しましょう。

まとめ:次のアクションプラン

WordPressテーマ選びで失敗しないためには、以下のステップから始めてください:

  1. 現在のサイトの課題を洗い出す(今すぐ実行)
  2. 運用者のスキルレベルを客観視する
  3. 必要な機能を明確にする
  4. 候補テーマを3つ選んでテスト環境で比較

もしテーマ選びに不安がある場合や、既存サイトの改善を検討されている場合は、お気軽にご相談ください。横浜のFivenine Designでは、20年以上の実績をもとに、お客様の業務効率を最大化するテーマ選定をサポートしています。

適切なテーマ選びにより、更新作業時間の短縮サイトパフォーマンスの向上問い合わせ数の増加を実現し、本来の業務により集中できる環境を整えましょう。

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