WordPressサイトの表示速度を劇的に改善する実践的な方法を、横浜のWeb制作会社が20年の実績をもとに解説。プラグイン選択から画像最適化まで、効果的な10の手法をご紹介します。
「サイトが重すぎて、お客さんが離脱している…」こんな悩みありませんか?
- WordPressサイトの読み込みが遅くて、訪問者がすぐに離脱してしまう
- プラグインをたくさん入れたら、どんどんサイトが重くなってしまった
- スマホで見ると特に遅くて、お客さんから苦情が来る
- 表示速度を改善したいけれど、何から手をつけていいか分からない
もしこのような状況なら、この記事が必ずお役に立ちます。横浜で20年以上Web制作に携わってきた当社が、実際のプロジェクトで効果を実感した表示速度改善の10の実践方法をお伝えします。
なぜWordPressサイトは重くなるのか?
まず、根本的な原因を理解することが大切です。当社のクライアントで最も多い原因は以下の3つです:
- 不要なプラグインの乱用:機能追加のたびにプラグインを入れた結果、サーバーに負荷がかかる
- 画像の最適化不足:高解像度の画像をそのままアップロードしている
- キャッシュ機能の未活用:毎回同じデータを処理している
これらを適切に対処することで、読み込み時間を3分の1以下に短縮することも可能です。
実践的な10の改善方法
1. プラグインの見直しと整理
先月対応したクライアント様では、50個のプラグインがインストールされていました。実際に使用しているのは15個程度。不要なプラグインを削除した結果、表示速度が40%改善されました。
確認方法:
- 管理画面 > プラグイン > インストール済みプラグイン
- 最終更新日が2年以上前のものは削除を検討
- 似たような機能のプラグインは統合する
2. 画像の最適化とWebP形式への変換
画像最適化は最も効果的な改善方法の一つです。ある美容院のクライアント様では、画像最適化によりページ読み込み時間が8秒から3秒に短縮されました。
// functions.phpに追加:WebP形式をアップロード可能にする
function allow_webp_upload($mimes) {
$mimes['webp'] = 'image/webp';
return $mimes;
}
add_filter('mime_types', 'allow_webp_upload');
おすすめプラグイン:
- EWWW Image Optimizer
- Smush
3. キャッシュプラグインの導入
キャッシュ機能は必須です。当社では主に以下のプラグインを使用しています:
- WP Rocket(有料・高機能)
- W3 Total Cache(無料・多機能)
- WP Super Cache(無料・シンプル)
あるECサイトでは、WP Rocketを導入した結果、サーバー負荷が60%軽減されました。
4. データベースの最適化
WordPressを長期運用していると、データベースに不要なデータが蓄積されます。
-- 不要なリビジョンを削除(バックアップ後に実行)
DELETE FROM wp_posts WHERE post_type = 'revision';
注意点: データベース操作は必ずバックアップを取ってから行ってください。
5. CDN(Content Delivery Network)の活用
CloudflareやAmazon CloudFrontなどのCDNを活用することで、世界中どこからアクセスしても高速表示が可能になります。
導入効果:
- 画像・CSS・JavaScriptの読み込み速度向上
- サーバー負荷の軽減
- 海外からのアクセス速度改善
6. テーマの見直し
機能豊富なテーマほど重い傾向があります。当社では以下の軽量テーマをよく使用します:
- Astra
- GeneratePress
- Neve
あるコーポレートサイトでは、重いテーマからAstraに変更した結果、表示速度が50%改善されました。
7. 不要なCSSとJavaScriptの削除
使用していないCSSやJavaScriptファイルの読み込みを停止します。
// 不要なjQueryを削除する例
function remove_jquery() {
if (!is_admin()) {
wp_deregister_script('jquery');
}
}
add_action('wp_enqueue_scripts', 'remove_jquery');
8. 遅延読み込み(Lazy Loading)の実装
画像の遅延読み込みにより、初期表示速度を大幅に改善できます。WordPress 5.5以降は標準機能として搭載されています。
9. ホスティングサーバーの見直し
よくある失敗例: 月額500円の格安サーバーを使い続けていたクライアント様。サーバーをより高性能なものに変更した結果、表示速度が劇的に改善されました。
おすすめサーバー:
- エックスサーバー
- ConoHa WING
- さくらのレンタルサーバー(プレミアム以上)
10. 定期的なメンテナンスの実施
速度改善は一度やれば終わりではありません。定期的なメンテナンスが重要です:
- 月1回: プラグインのアップデート確認
- 3ヶ月に1回: データベース最適化
- 6ヶ月に1回: 不要ファイルの削除
実際の改善事例:製造業A社の場合
製造業のクライアント様で、以下の課題がありました:
課題:
- サイトの表示に15秒以上かかる
- スマホでの離脱率が80%
- お問い合わせが激減
実施した対策:
- 42個のプラグインを15個に削減
- 全画像をWebP形式に変換
- WP Rocketを導入
- サーバーをより高性能なものに変更
結果:
- 表示速度:15秒 → 3秒
- 離脱率:80% → 35%
- お問い合わせ:月2件 → 月15件
まず何から始めるべきか?
改善方法が多すぎて迷うかもしれませんが、まずは以下の順番で取り組んでください:
【今すぐできること】
- 不要なプラグインの削除(効果:大、難易度:低)
- 画像の最適化(効果:大、難易度:低)
- キャッシュプラグインの導入(効果:大、難易度:中)
【計画的に進めること】
- データベース最適化
- テーマの見直し
- サーバーの変更検討
注意点:やりがちな失敗
- バックアップを取らずに作業する:必ず作業前にバックアップを
- 複数のキャッシュプラグインを同時使用:競合してかえって遅くなることも
- 一度に全ての変更を実施:問題が起きた時の原因特定が困難に
まとめ:継続的な改善が成功の鍵
WordPressサイトの表示速度改善は、一度の対策で劇的な効果を得ることができます。しかし、長期的に高いパフォーマンスを維持するには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
当社では、多くのクライアント様のWordPressサイト最適化をサポートしてきました。技術的な部分で不安がある場合や、より専門的な対応が必要な場合は、お気軽にご相談ください。無料診断も承っております。
あなたのWordPressサイトも、適切な改善により訪問者にとって快適なサイトに生まれ変わることができます。まずは不要なプラグインの整理から始めてみてはいかがでしょうか。