WordPressサイトで突然発生する「Internal Server Error 500」の原因を特定し、確実に復旧させる手順を20年の実績を持つ技術者が解説します。
こんな悩み、ありませんか?
「朝、WordPressサイトを確認したら真っ白な画面に『Internal Server Error』と表示されて、サイトが見られない!」
「昨日まで正常だったのに、何も触っていないはずなのになぜ?」
サーバーエラー500は、WordPressサイト運営者が必ず一度は遭遇するトラブルです。横浜でWeb制作を20年以上手がけてきた私たちFivenine Designでも、クライアントから「サイトが見られません!」という緊急連絡を数え切れないほど受けてきました。
エラー500が発生すると、こんな影響が...
先月、ある製造業のクライアント様から「会社のサイトが表示されない」と緊急連絡がありました。確認すると、見込み客からの問い合わせフォームも機能せず、1日で約30件の商談機会を失う可能性がある状況でした。
エラー500が発生すると:
- サイトが完全に表示されない
- 管理画面(wp-admin)にもアクセスできない
- SEOにも悪影響(検索エンジンがエラーページを認識)
- 顧客からの信頼失墜
エラー500の主な原因と特定方法
1. プラグインの競合・エラー(約60%)
最も多い原因がプラグインの問題です。特に以下のタイミングで発生しやすいです:
- プラグインの自動更新後
- 新しいプラグインをインストール後
- WordPressコア更新後の既存プラグインとの競合
2. テーマファイルのエラー(約25%)
functions.phpの編集やカスタムテーマでのPHPエラーが原因のケース。よくある失敗例:
// NG例:閉じタグを忘れたり、構文エラー
function my_custom_function() {
echo "Hello World"
// セミコロンや閉じ括弧の忘れ
3. サーバーリソース不足(約10%)
- メモリ不足
- ディスク容量不足
- 同時アクセス数の上限
4. .htaccessファイルの問題(約5%)
間違ったリダイレクト設定や構文エラーによるもの。
確実な復旧手順(緊急時対応)
ステップ1:エラーログの確認
まず原因を特定するため、エラーログを確認します。
# cPanelの場合
/public_html/error_logs/
# 独自サーバーの場合
/var/log/apache2/error.log
エラーログで以下を探します:
- Fatal error
- Parse error
- プラグイン名やファイルパスの記載
ステップ2:プラグインの無効化
FTPまたはファイルマネージャーで以下を実行:
/wp-content/plugins/フォルダ名をplugins_backupに変更- サイトが復旧するかチェック
- 復旧した場合、フォルダ名を戻して1つずつプラグインを有効化
# FTPコマンド例
rename /wp-content/plugins /wp-content/plugins_backup
ステップ3:テーマの切り替え
プラグインが原因でない場合、デフォルトテーマに切り替え:
- 現在のテーマフォルダ名を変更
- WordPress標準テーマ(Twenty Twenty-Three等)をアップロード
- サイトが復旧するかチェック
ステップ4:.htaccessの確認
# 一時的に.htaccessをリネーム
.htaccess → .htaccess_backup
実際の復旧事例
先ほどの製造業クライアント様のケースでは、セキュリティプラグインの更新が原因でした。
問題: セキュリティプラグインがPHP8.0環境で動作せず、Fatal Errorを発生
解決手順:
- エラーログでプラグイン名を特定(5分)
- 該当プラグインのみ無効化(3分)
- 代替プラグインを導入・設定(15分)
結果: 約30分でサイト復旧。その後、月間の問い合わせ数が従来の120%に増加しました。これは、迅速な対応により顧客からの信頼を損なわなかった結果だと考えています。
予防策:エラー500を防ぐ3つのポイント
1. ステージング環境での事前テスト
# 推奨運用フロー
本番環境 ← ステージング環境 ← 開発環境
あるECサイトクライアント様では、ステージング環境導入後、本番でのエラー発生が90%減少しました。
2. 定期的なバックアップ
- ファイルバックアップ:週1回
- データベースバックアップ:毎日
- 更新前の緊急バックアップ:必須
3. PHP・プラグインの計画的更新
無計画な自動更新は危険です。以下の順序で:
- バックアップ取得
- ステージング環境で更新テスト
- 問題なければ本番環境に適用
よくある失敗パターンと注意点
失敗例1:パニックになって間違った操作
「サイトが見えないからWordPress を再インストールしよう」 → データが全て消える可能性大
失敗例2:エラーログを見ずに推測で対応
「きっとプラグインが原因だろう」 → 実際はサーバー容量不足で、無駄な作業に時間を消費
失敗例3:バックアップなしでの修正作業
復旧作業中にさらに状況を悪化させるケースが多発します。
復旧後のチェックリスト
- サイト全体の動作確認
- 管理画面へのアクセス確認
- 問い合わせフォームのテスト送信
- ECサイトの場合:決済機能のテスト
- SSL証明書の状態確認
- SEOへの影響チェック(Search Console)
まとめ:迅速な対応で被害を最小限に
WordPressのエラー500は正しい手順で必ず復旧できます。重要なのは:
- 冷静にエラーログを確認する
- 段階的に原因を特定する
- バックアップを活用する
適切な対応により、あるクライアント様では「トラブル対応の迅速さに感動した」と、逆に信頼関係が深まったケースもあります。
今すぐやるべきこと
- 現在のサイトのバックアップを確認してください
- エラーログの場所を把握してください
- FTPアクセス情報を手元に準備してください
もし現在エラー500でお困りの場合、または予防策の実装をお考えの場合は、横浜のFivenine Designまでお気軽にご相談ください。20年の実績で培ったノウハウで、迅速に解決いたします。