WordPress 2025.11.30

WordPressメンテナンスモード解除できない!緊急対処法

約3分で読めます

WordPressのメンテナンスモードが解除できずサイトにアクセスできない緊急事態。原因別の対処法と予防策を横浜のWeb制作会社が解説します。

こんな緊急事態に直面していませんか?

  • WordPressの更新中にエラーが起きて「しばらくの間メンテナンス中です」が表示される
  • メンテナンスモードが解除されずサイトにアクセスできない
  • 管理画面にもログインできなくなった
  • お客様からサイトが見れないと連絡が来て焦っている

このような状況は、WordPressを運営していると必ず一度は経験する問題です。でも大丈夫、適切な対処をすれば必ず解決できます。

横浜でWeb制作を20年以上続けている私たちが、実際のサポート事例をもとに、メンテナンスモード解除の確実な方法をお教えします。

メンテナンスモードが解除されない原因

まず、なぜこの問題が起きるのかを理解しましょう。WordPressは更新中の安全性を確保するため、自動的にメンテナンスモードに入ります。しかし、以下の状況でメンテナンスモードが解除されなくなります。

1. 更新プロセスの中断

  • サーバーエラーによる処理の停止
  • ネットワーク接続の切断
  • PHPの実行時間制限に引っかかった

2. .maintenanceファイルの残存

WordPressは更新中に.maintenanceファイルを作成しますが、エラーが起きると自動削除されずに残ってしまいます。

【緊急対処法1】.maintenanceファイルを削除する

これが最も一般的で効果的な解決方法です。

FTPでファイルを削除する手順

  1. FTPクライアント(FileZillaなど)でサーバーにアクセス
  2. WordPressのルートディレクトリ(wp-config.phpがある場所)を開く
  3. .maintenanceファイルを探して削除

注意点: .maintenanceファイルは隠しファイルなので、FTPクライアントで「隠しファイルを表示する」設定を有効にしてください。

レンタルサーバーのファイルマネージャーを使う場合

多くのレンタルサーバーには管理画面にファイルマネージャー機能があります:

  1. サーバーの管理画面にログイン
  2. ファイルマネージャーを開く
  3. public_htmlまたはドメインのフォルダを開く
  4. .maintenanceファイルを削除

実際の事例: 先日サポートしたクライアント様では、プラグイン更新中にサーバーエラーが発生。.maintenanceファイルが残っていたため、削除後すぐにサイトが復旧しました。復旧まで約5分、お客様の信頼を失うことなく解決できました。

【緊急対処法2】wp-config.phpで強制解除

.maintenanceファイルが見つからない場合や、削除しても解決しない場合の対処法です。

コードを追加してメンテナンスモードを無効化

wp-config.phpファイルに以下のコードを追加します:

// メンテナンスモードを強制的に無効化
define('WP_DEBUG', true);
define('WP_DEBUG_LOG', true);
define('AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED', true);

// この行を <?php の直後に追加
if (file_exists(ABSPATH . '.maintenance')) {
    unlink(ABSPATH . '.maintenance');
}

追加する場所: <?phpの直後、他のdefine文より前に配置してください。

手順

  1. FTPまたはファイルマネージャーでwp-config.phpをダウンロード
  2. テキストエディタで開いて上記コードを追加
  3. ファイルをアップロード
  4. サイトにアクセスして確認
  5. 問題が解決したらコードを削除(重要)

【緊急対処法3】データベース操作による解除

上記の方法で解決しない場合、データベース操作が必要になることがあります。

phpMyAdminでの操作

-- wp_optionsテーブルでメンテナンス関連の設定を確認
SELECT * FROM wp_options WHERE option_name LIKE '%maintenance%';

-- 必要に応じて削除
DELETE FROM wp_options WHERE option_name = 'maintenance_mode';

注意: データベース操作は慎重に行ってください。必ずバックアップを取ってから実行しましょう。

よくある失敗とその対策

失敗例1:隠しファイルが見えない

多くの方が「.maintenanceファイルが見つからない」と言われますが、これは隠しファイル表示設定の問題です。FileZillaなら「表示 > 隠しファイルを表示」をチェックしてください。

失敗例2:権限不足でファイル削除できない

サーバーによってはファイルの権限設定で削除できない場合があります。その場合はファイル権限を644に変更してから削除してください。

失敗例3:キャッシュが残っている

ファイル削除後もメンテナンス画面が表示される場合、ブラウザキャッシュやCDNキャッシュが原因の可能性があります。ハードリフレッシュ(Ctrl+F5)を試してください。

予防策:今後同じ問題を起こさないために

1. 更新前のバックアップ習慣

更新作業前には必ずファイルとデータベースのバックアップを取りましょう。

2. メンテナンス時間の配慮

サイト更新は訪問者の少ない時間帯に行い、事前にメンテナンス告知をしておくと安心です。

3. 段階的更新の実施

  • WordPress本体
  • プラグイン
  • テーマ

を一度に更新せず、1つずつ段階的に行うことでリスクを軽減できます。

サーバー環境による違いと対策

共用サーバーの場合

  • ファイルマネージャーが使える場合が多い
  • SSH接続できない場合が多いため、FTPかファイルマネージャーを使用

VPSや専用サーバーの場合

  • SSH接続でコマンドライン操作が可能
  • より柔軟な対応ができるが、技術知識が必要
# SSH接続時のコマンド例
cd /path/to/wordpress/
ls -la | grep maintenance
rm .maintenance

まとめ:まず最初に試すべきこと

メンテナンスモードが解除できない時の対処優先順位:

  1. .maintenanceファイルの削除(成功率90%)
  2. wp-config.phpでの強制解除(成功率95%)
  3. データベース操作(技術者向け)

実際の復旧実績: 当社でサポートした案件の95%以上が、1番目の.maintenanceファイル削除で解決しています。パニックにならず、まずは基本の対処から始めてください。

自分で対処が難しい場合は

技術的な作業に不安がある場合や、重要なサイトで失敗が許されない場合は、無理をせずWeb制作会社に相談することをお勧めします。

Fivenine Designでは、このような緊急時のサポートも承っています。お困りの際はお気軽にご相談ください。横浜を拠点に20年以上の実績で、確実な復旧をサポートいたします。

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