WordPress 2025.11.10

WordPressの保守管理で絶対にやってはいけない5つのミス

約7分で読めます

WordPress運用で起こりがちな重大なミスとその対策方法を、横浜のWeb制作会社が20年の経験から解説します。サイトダウンやデータ消失を防ぐために必見の内容です。

WordPressの保守で「やらかした...」経験はありませんか?

「更新ボタンを押した瞬間、サイトが真っ白になった」 「バックアップを取っていたつもりが、いざという時に使えなかった」 「セキュリティ対策を後回しにしていたら、ハッキングされてしまった」

こんな経験をされた方、実は少なくありません。

私たちFivenine Designでは、20年以上にわたってWordPressサイトの保守管理を手がけてきましたが、お客様からのSOSで最も多いのが「自分で管理していたら大変なことになった」というご相談です。

今回は、WordPress保守管理で絶対に避けるべき5つのミスと、その対策方法について詳しく解説します。これを読めば、安心してWordPressサイトを運用できるようになるはずです。

ミス1:バックアップを取らずにアップデート

よくある失敗パターン

あるクライアント様から緊急連絡がありました。「WordPressを最新版にアップデートしたら、サイトが表示されなくなった」とのこと。

確認すると、カスタマイズしたテーマが新しいWordPressバージョンと互換性がなく、PHPエラーが発生していました。しかし、バックアップが一切取られていない状態だったのです。

なぜこのミスが致命的なのか

  • サイト復旧に数日から数週間かかる
  • 顧客からの信頼を失う
  • 売上機会の損失
  • 復旧作業に高額な費用がかかる

正しい対処法

アップデート前には必ず以下の手順を踏みましょう:

# 1. ファイルのバックアップ
tar -czf wordpress_backup_$(date +%Y%m%d).tar.gz /path/to/wordpress/

# 2. データベースのバックアップ
mysqldump -u username -p database_name > backup_$(date +%Y%m%d).sql

プラグインでの自動化も推奨

  • UpdraftPlus
  • BackWPup
  • Jetpack Backup

ミス2:本番環境で直接作業をする

実際にあった事例

中小企業のWeb担当者の方が、「ちょっとしたデザイン変更だから」と本番サイトで直接CSSを編集。その際に誤って重要なコードを削除してしまい、サイト全体のレイアウトが崩れてしまいました。

営業時間中の出来事だったため、お客様に「このサイト大丈夫?」と心配の声をいただく事態に。

安全な作業環境の構築

ステージング環境での作業手順

  1. ステージング環境でテスト
  2. 問題がないことを確認
  3. 本番環境に反映
// wp-config.phpで環境を判定
if ($_SERVER['HTTP_HOST'] === 'staging.yoursite.com') {
    define('WP_DEBUG', true);
    define('WP_DEBUG_LOG', true);
} else {
    define('WP_DEBUG', false);
}

ミス3:セキュリティ対策の後回し

怖い実例

あるお客様のサイトが、管理者パスワードを「admin」のまま放置していたため、ブルートフォース攻撃でハッキングされました。

サイトにマルウェアが仕込まれ、訪問者のPCにウイルスが感染する状態に。Googleからも「危険なサイト」として警告表示されてしまいました。

必須のセキュリティ対策

1. 強固なパスワードの設定

// wp-config.phpに追加
define('FORCE_SSL_ADMIN', true);

2. 不要なプラグインの削除

  • 使用していないプラグインは必ず削除
  • 定期的にプラグインの棚卸しを実施

3. セキュリティプラグインの導入

  • Wordfence Security
  • Sucuri Security
  • iThemes Security

ミス4:プラグインの大量インストール

パフォーマンス劣化の事例

「機能を追加したい」と50個以上のプラグインをインストールしていたサイトがありました。ページ読み込み時間が15秒を超え、ユーザーの離脱率が90%に達していました。

最適化のアプローチ

プラグイン選定の基準

  • 最終更新日が1年以内
  • アクティブインストール数が多い
  • 評価が4つ星以上
  • WordPressバージョンとの互換性確認済み

パフォーマンス監視

// functions.phpに追加(デバッグ用)
if (WP_DEBUG) {
    add_action('wp_footer', function() {
        echo '<!-- Page generated in ' . timer_stop() . ' seconds -->';
    });
}

ミス5:定期メンテナンスの怠慢

放置による深刻な問題

6ヶ月間一切メンテナンスをしていなかったサイトで、以下の問題が同時発生:

  • WordPress本体が3バージョン古い
  • プラグインに未修正の脆弱性
  • データベースの肥大化でサイト速度低下
  • 画像ファイルでストレージ圧迫

定期メンテナンスのチェックリスト

月次作業

  • WordPress本体のアップデート
  • プラグインのアップデート
  • テーマのアップデート
  • バックアップの確認
  • セキュリティスキャン

四半期作業

  • データベース最適化
  • 不要ファイルの削除
  • パフォーマンス測定
  • SSL証明書の確認

まとめ:安全なWordPress運用を実現するために

これら5つのミスを避けることで、以下のような効果が期待できます:

  • サイトの安定稼働:突然のダウンタイムを防げる
  • セキュリティの向上:ハッキングリスクを大幅に削減
  • パフォーマンス改善:ページ読み込み速度の向上
  • 運用コストの削減:緊急対応の頻度を減らせる

今すぐ始められる3つのアクション

  1. 現在のバックアップ状況を確認:最新のバックアップがいつ取られているかチェック
  2. 使用していないプラグインを削除:管理画面からプラグイン一覧を確認
  3. 管理者パスワードを強化:12文字以上の英数字記号混在パスワードに変更

プロの保守管理サービスという選択肢

WordPressの保守管理は、表面的には簡単に見えますが、実際には高度な知識と経験が必要です。

私たちFivenine Designでは、20年以上の実績をもとに、お客様のWordPressサイトを24時間365日監視・保守いたします。「自分でやるのは不安」「本業に集中したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

適切な保守管理により、安心してビジネスに集中できる環境をご提供いたします。

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