アクセスがあるのに問い合わせが来ないのは、SEOではなくページ自体に問題がある可能性があります。サーチコンソールのデータを活用して、検索意図とのズレ、CTA、信頼性、表示速度の4つの改善ポイントを特定し、問い合わせにつながるページへ改善する具体的な手順を解説します。
「アクセスはある、でも問い合わせが来ない」——その悩み、放置していませんか?
Googleサーチコンソールを開いてみると、クリック数が月に数百件ある。なのに、問い合わせフォームには音沙汰なし。「SEO対策はうまくいっているはずなのに、なぜ?」と首をかしげた経験はないでしょうか。
これは、決して珍しい悩みではありません。Fivenineでも、リニューアル相談の際に「サーチコンソールを見せてもらったら、クリックは十分あるのに問い合わせがゼロだった」というケースに何度も遭遇しています。
アクセスが来ているということは、Googleに評価されているということ。つまり、問題はSEOではなくページ自体にあるのです。この記事では、サーチコンソールのデータを使って原因を特定し、問い合わせにつながるページへ改善する具体的な手順をお伝えします。
なぜ「クリックされても問い合わせゼロ」になるのか
まず、この現象が起きる構造的な原因を理解することが重要です。大きく分けると、以下の4つのパターンに集約されます。
flowchart TD
A[検索ユーザーがキーワードを入力] --> B[検索結果に表示される]
B --> C[クリックしてページに到達]
C --> D{ページの内容は\n期待と一致しているか?}
D -->|一致していない| E[離脱・ブラウザバック]
D -->|一致している| F{次のアクションが\n明確か?}
F -->|不明確| G[ページを閉じる]
F -->|明確| H[問い合わせ・CV]
E --> I[問い合わせゼロ]
G --> Iパターン1:検索意図とページ内容のズレ
「神奈川 ホームページ制作 費用」で検索してきたユーザーは、料金の目安を知りたいのです。しかしそのページが「私たちの制作実績」の紹介だったとしたら、ユーザーはすぐにブラウザバックします。クリックされても問い合わせにつながらない最大の原因は、ユーザーが期待した情報と実際のページ内容のミスマッチです。
パターン2:CTAが弱い・見当たらない
内容には満足してもらっても、「次に何をすべきか」が伝わらなければ行動は生まれません。問い合わせボタンがページの最下部にしかない、あるいは「お気軽にご連絡ください」という文言だけで連絡先が探しにくいケースは非常に多く見られます。
パターン3:ページの信頼性が低い
料金や実績の記載がない、顔写真や会社情報が薄い、スマートフォンで崩れている——こうした要素は、ユーザーに無意識の不安を与えます。特に初めて訪れるサイトでは、信頼性の担保が問い合わせの前提条件になります。
パターン4:ページの表示速度が遅い
Googleのデータによると、モバイルページの読み込みが3秒を超えると離脱率が約32%上昇します。内容や導線が良くても、そもそもページが表示される前にユーザーが去ってしまうケースも見落としがちです。
サーチコンソールで「問題ページ」を特定する手順
まずは、改善すべきページをデータで正確に絞り込むことから始めます。感覚ではなく、数値をもとに優先順位をつけることが重要です。
ステップ1:クリック数とCTRを確認する
サーチコンソールの「検索パフォーマンス」を開き、「ページ」タブに切り替えます。表示回数・クリック数・CTR(クリック率)・掲載順位を一覧で確認できます。
ここで注目すべきは、クリック数が多いのにCTRが低いページではなく、クリック数が多いのに問い合わせにつながっていないページです。サーチコンソール単体では問い合わせ数はわかりませんが、Googleアナリティクスと組み合わせることで特定できます。
ステップ2:Googleアナリティクスでコンバージョンと紐づける
GA4(Googleアナリティクス4)でコンバージョン設定をしている場合、問い合わせフォームの送信完了ページへの到達をイベントとして計測できます。サーチコンソールとGA4を連携させると、どのページから来たユーザーがコンバージョンしているか、していないかが一目で分かります。
まだコンバージョン計測を設定していない方へ
GA4でのコンバージョン設定は、問い合わせフォームの「送信完了ページ(サンクスページ)」のURLを基準にします。たとえば /contact/thanks というURLがサンクスページであれば、そのページへの到達をコンバージョンイベントとして登録するだけでOKです。この設定をしていないと、どのページが売上に貢献しているかが永遠にわからないままになるため、最優先で設定することをお勧めします。
ステップ3:「検索クエリ」でユーザーの意図を読む
サーチコンソールの「ページ」タブで問題ページを選択し、「クエリ」タブに切り替えると、そのページに流入しているキーワードが確認できます。
たとえば、あるクライアントのサービスページにこんなキーワードで流入がありました。
- 「神奈川 Web制作 料金」
- 「ホームページ リニューアル 費用 相場」
- 「中小企業 ホームページ 作成 いくら」
しかしそのページには、料金の記載が一切ありませんでした。ユーザーは「費用を知りたい」という明確な目的でクリックしているのに、ページには実績写真と会社の理念だけ。これでは離脱するのは当然です。
改善後の結果: 料金の目安(〇〇万円〜)とプラン比較表を追加したところ、同じ流入量で問い合わせが月0件から月4〜6件に増加しました。ページの滞在時間も平均38秒から2分10秒に伸びています。
問い合わせにつながるページへ改善する具体的な施策
原因が特定できたら、いよいよ改善作業に入ります。優先度の高い順に紹介します。
施策1:ファーストビューで「検索意図」に答える
ページを開いて最初に見える部分(スクロールしなくても見える範囲)で、ユーザーの検索意図に応えられているかを確認します。「費用が知りたい」というキーワードで来たユーザーには、ファーストビューに価格帯を掲載するか、「料金はこちら」というアンカーリンクを目立たせることが効果的です。
施策2:CTAボタンを複数配置する
問い合わせボタンはページの最下部にだけあってはいけません。ファーストビュー・本文中・ページ下部の3箇所以上に設置し、スクロールを止めてでも行動できる設計にします。
ボタンのテキストも重要です。「お問い合わせ」よりも「無料で相談する」「料金を確認する」のように、クリック後に何が起きるかが明確な言葉の方がクリック率が上がります。
施策3:信頼性を高める要素を追加する
| 信頼要素 | 効果 | 難易度 |
|---|---|---|
| 実績件数・年数の明記 | 高 | 低 |
| 担当者の顔写真・名前 | 高 | 低 |
| お客様の声・口コミ | 非常に高 | 中 |
| 料金の目安を掲載 | 非常に高 | 低 |
| 会社所在地・電話番号 | 中 | 低 |
| SSL(鍵マーク)の確認 | 中 | 低 |
施策4:ページ表示速度を改善する
表示速度の確認はGoogleの「PageSpeed Insights(無料)」で行えます。URLを入力するだけでスコアと改善提案が表示されます。
特に多いのが、画像ファイルのサイズが大きすぎる問題です。スマートフォン向けに最適化されたWebP形式への変換と、適切なサイズへのリサイズは、コストをかけずに速度改善できる代表的な施策です。
WordPressをお使いの場合、画像の自動変換はプラグインで対応できますが、テーマやプラグインが多い環境では競合や設定ミスが起きやすいため、慎重に進める必要があります。
よくある失敗パターンと、その対処法
改善を進める中でよく見られる失敗を、先回りしてお伝えします。
失敗1:「とりあえず問い合わせボタンを増やす」だけで終わる
ボタンを増やしても、ページの内容がユーザーの検索意図とずれていれば効果はありません。必ず「クエリの確認→ページ内容との照合」を先に行ってください。ボタンは最後の仕上げです。
失敗2:改善後に計測しない
施策を打っても、効果を追いかけなければ次の改善ができません。サーチコンソールとGA4は改善前後で比較できるよう、必ず改善日をメモしておきましょう。「どの施策が効いたか」を把握することが、次のPDCAにつながります。
失敗3:全ページを一度に直そうとする
リソースが分散し、どれも中途半端になります。クリック数が多く問い合わせゼロのページを1〜2ページに絞り、徹底的に改善する方が成果が出やすく、次のアクションへの判断材料にもなります。
失敗4:スマートフォン表示を確認しない
現在、多くのBtoBサービスでも閲覧の50〜70%はスマートフォンです。PCでは問題ない見た目でも、スマートフォンでボタンが小さすぎる、テキストが読みにくい、フォームが使いにくいという状態になっているケースは想像以上に多いです。Chrome DevToolsのモバイルプレビューを使って必ず確認しましょう。
ツールを入れただけでは順位は上がりません
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まとめ:「アクセスはある」は半分の成功。残りの半分を取りにいく
クリックされているのに問い合わせがゼロというのは、実はチャンスです。集客の入口(SEO)はすでに機能している。あとはそのアクセスを「行動」に変える設計を整えるだけです。
放置すると、競合他社が同じキーワードで上位に食い込んできたとき、あなたのページはクリックもされなくなります。今、流入があるうちに改善しておくことが最も費用対効果の高い選択です。
「どのページから手をつければいいかわからない」「サーチコンソールの見方自体が不安」という方は、ぜひFivenine Designにご相談ください。サーチコンソール・GA4のデータを拝見しながら、優先度の高い改善ポイントを無料でアドバイスしています。神奈川を拠点に20年以上、中小企業のWeb改善を支援してきた経験から、データに基づいた実践的な提案をお届けします。