中小企業のコーポレートサイトが「なんとなく古臭い」と感じる原因と、レイアウト改善の7ステップを実案件ベースで解説。問い合わせ増加につながる具体的な手法を紹介します。
「ウチのサイト、なんかダサいんだよな…」と感じていませんか?
こんな悩みを抱えている方、多いのではないでしょうか。
- 自社サイトを見るたびに「なんか古い感じがする」と思う
- 競合他社のサイトと比べると明らかに見劣りする気がする
- リニューアルしたいが、どこをどう直せばいいかわからない
- デザイナーに相談しても「イメージが伝えられない」
「ダサい」という感覚は直感的なものですが、実はその原因は明確です。デザインの良し悪しは「センス」ではなく、レイアウトのルールに従っているかどうかで決まります。20年以上にわたり神奈川を中心に中小企業のWeb制作を手がけてきた私たちが、現場で実際に効果のあった改善ステップを7つに絞ってお伝えします。
この記事を読み終えるころには、「何が問題だったのか」がはっきり見えるようになります。
なぜ「なんとなくダサい」サイトが生まれるのか
原因を知らずに直しても、また同じ問題が繰り返されます。まずは「ダサさ」の正体を解明しましょう。
私たちが過去に相談を受けたサイトを分析すると、問題の8割は以下の3つに集約されます。
① 余白が足りない(または多すぎる) 情報を詰め込みすぎて「窮屈」に見えるか、逆にスカスカで「手抜き」に見えるか。余白のバランスが崩れているだけで、第一印象が大きく変わります。
② フォントと色が統一されていない 「見出しはゴシック体、本文は明朝体、ボタンはまた別のフォント」という状態になっているサイトは珍しくありません。制作者が変わるたびにルールが崩れていくのが典型的なパターンです。
③ 情報の優先順位が視覚的に伝わっていない 何が一番重要なのかが一目でわからないレイアウトは、訪問者を混乱させます。結果として「よくわからないからいいか」と離脱されてしまいます。
この3つが複合的に絡み合うことで、「なんとなく」という言語化しにくいダサさが生まれます。では、具体的にどう改善するのか見ていきましょう。
レイアウト改善7ステップ
ステップ1:ファーストビューを「問い」で始める
サイトを開いた瞬間に目に入る画面(ファーストビュー)が、すべての印象を決定づけます。よくある失敗は「会社名と創業年だけ大きく書いてある」パターン。訪問者が最初に知りたいのは「このサイトは自分に何をしてくれるのか」です。
改善前: 「株式会社○○ 創業50年」
改善後: 「神奈川の中小企業向け、会計処理を半分の時間で終わらせるソフトウェア」
ある製造業のクライアントでは、ファーストビューのキャッチコピーを「強みを一言で表現する文章」に変えただけで、問い合わせフォームへのアクセス率が約2.3倍に改善しました。「誰に」「何を」「どんな結果をもたらすか」の3要素を意識してください。
ステップ2:カラーパレットを3色に絞る
ページ上で使う色は「メインカラー・サブカラー・アクセントカラー」の3色が基本です。それ以上使うと、視覚的なノイズが増えて「ごちゃごちゃした印象」になります。
配色比率の目安は上記のとおり、6:3:1です。アクセントカラーは「ここを見てほしい」という場所だけに使うから効果があります。何でも目立たせようとすると、結局何も目立たなくなります。
ステップ3:フォントを統一し、サイズの階層を決める
フォントは最大2種類まで。見出し用と本文用を決めたら、それ以外は使いません。さらに重要なのが「文字サイズの階層」です。
- 大見出し(H1): 36〜48px
- 中見出し(H2): 24〜30px
- 小見出し(H3): 18〜22px
- 本文: 15〜17px
- 補足テキスト: 12〜13px
この階層が崩れると、読者はどこから読めばいいかわからなくなります。実際の案件では、フォントサイズのルールを統一しただけで「読みやすくなった」という声を頻繁にいただきます。
ステップ4:余白を「意図的に」使う
余白は「何もない空間」ではなく、「情報を整理するための設計要素」です。関係の深い要素は近くに、関係の薄い要素は遠くに置く。この原則を「近接の法則」といいます。
よくある失敗は、セクションとセクションの間隔と、セクション内の要素間の間隔が同じになっているケース。これでは「どこで話題が変わるのか」が視覚的に伝わりません。
目安として:
- セクション間の余白:80〜120px
- セクション内の要素間:24〜40px
- テキストの行間:1.7〜1.9(本文の場合)
ステップ5:CTAボタンを「1ページに1つの主役」に絞る
CTAとは「お問い合わせ」「資料請求」「無料相談」などの行動を促すボタンのことです。ページ内に5種類も6種類もCTAがあると、訪問者は「どれを押せばいいの?」と迷ってしまい、結果として何も押さずに離脱します。
1ページで最も重要なアクションを1つ決め、そのボタンだけを目立たせる。他のCTAはテキストリンク程度に抑えることで、コンバージョン率(問い合わせに至る割合)が改善するケースが多く見られます。
ステップ6:スマートフォンでの表示を「後回し」にしない
現在、多くの中小企業のコーポレートサイトへの流入の50〜70%はスマートフォンからです。にもかかわらず、PCデザインを作った後にスマートフォン対応を「おまけ」として追加するアプローチでは、どこかで必ず歪みが生じます。
特に多い失敗が「PC版で横並びにした要素が、スマートフォンでは縦に並んだとき順番がおかしくなる」というパターン。重要な情報が画面の下に追いやられてしまい、訪問者に届かなくなります。
スマートフォンでの表示確認は、デザイン作業と並行して継続的に行うことが鉄則です。
ステップ7:「信頼の証拠」を視覚的に配置する
中小企業のコーポレートサイトにおいて、最も見落とされがちな要素が「信頼性の視覚化」です。いくら文章で「実績があります」と書いても、人間は視覚的な証拠がないと信じにくいものです。
効果的な要素として:
- 取引先ロゴの一覧(許可を得た上で)
- 実績数字のカウントアップ表示
- スタッフの顔写真と名前入りの紹介
- お客様の声(氏名・会社名・顔写真つき)
こうした数字を視覚的に見せるだけで、訪問者の「ここなら信頼できそう」という感覚を大きく後押しします。
よくある失敗パターンと、その対処法
7ステップを実践しようとするとき、陥りやすい落とし穴があります。事前に知っておくことで、手戻りを防げます。
改善ステップの効果比較
当社が実際に支援したクライアントのデータをもとに、各ステップの改善効果をまとめました。
単独施策でも効果はありますが、複数を組み合わせることで相乗効果が生まれます。特にファーストビューの改善とCTAの集約は、即効性が高い施策です。
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まとめ:まず今日できることから始める
「なんとなくダサい」という感覚の正体は、デザインの基本ルールからの逸脱です。センスの問題ではなく、ルールの問題です。そして、ルールであれば学べますし、直せます。
7ステップをすべて一度に対応しようとすると、途方もなく感じるかもしれません。まずは「ファーストビューのキャッチコピー」と「カラーパレットの整理」から着手してみてください。この2つだけでも、見た目の印象は大きく変わります。
ただし、正直にお伝えすると、レイアウト改善は**「どこをどう変えるか」の判断が最も難しい部分**です。変更の優先順位を間違えると、作業時間をかけた割に効果が出ないという残念な結果になりかねません。当社では初回のサイト診断を無料で承っており、「今のサイトの何が問題で、何から直すべきか」を具体的にお伝えしています。
「自分でやってみたが、どうしても改善しない」「そもそも何から手をつければいいかわからない」という場合は、ぜひFivenine Designへご相談ください。20年以上の実績と、神奈川の中小企業との数多くの取り組みをもとに、貴社サイトに合った改善提案をお届けします。