インフラ・運用 2026.02.10

Laravel本番サーバーでメモリ不足エラー!原因特定と緊急対処法

約14分で読めます

Laravel本番サーバーで突然発生するメモリ不足エラーの原因特定から緊急対処、根本的な解決策まで、実際の障害対応事例をもとに解説します。

こんな状況で困っていませんか?

「昨日まで正常に動いていたLaravelサイトが、朝起きたら真っ白になっている」「Fatal error: Allowed memory size exhaustedというエラーがログに大量に出力されている」「アクセスが増えたわけでもないのに、なぜかメモリ不足で落ちてしまう」

神奈川でWeb制作を20年以上続けてきた弊社でも、このような緊急事態の相談を多数いただきます。特にLaravelアプリケーションでは、適切な設定やメモリ管理を怠ると、突然のメモリ不足エラーに見舞われることがあります。

本記事では、実際のクライアント案件で発生したメモリ不足エラーの対応事例をもとに、原因の特定方法から緊急対処法、そして根本的な解決策まで、段階的に解説していきます。

メモリ不足エラーが発生する主な原因

データベースクエリの問題

最も多いのがEloquentでの大量データ取得です。先月対応したECサイトでは、商品一覧ページで以下のようなコードが原因でした:

// 問題のあるコード
$products = Product::with(['category', 'images', 'reviews'])->get();

このコードは、商品データが1万件を超えた段階で、全ての関連データを一度にメモリに読み込んでしまい、512MBのメモリ制限を一気に突破していました。

セッション・キャッシュの肥大化

もう一つの典型例が、セッションデータの異常な肥大化です。あるクライアントのシステムでは、ショッピングカート機能で商品オブジェクト全体をセッションに保存していたため、カートに多数の商品を追加した際にメモリ不足が発生していました。

メモリリークの蓄積

長時間稼働するジョブやコマンドでのメモリリークも深刻な問題です。特に画像処理やCSVインポートなど、大量のデータを扱う処理で顕著に現れます。

緊急時の原因特定手順

1. ログの確認とエラーパターンの分析

まずは storage/logs/laravel.log を確認し、エラーの発生パターンを把握しましょう:

# 最新のメモリエラーを確認
tail -f storage/logs/laravel.log | grep "memory"

# エラー発生時刻とアクセス状況を分析
grep "Fatal error: Allowed memory" storage/logs/laravel.log | tail -20

2. 現在のメモリ使用状況をリアルタイム監視

サーバーの現在の状況を確認します:

# PHP-FPMプロセスのメモリ使用量確認
ps aux | grep php-fpm | awk '{sum+=$6} END {print "Total Memory: " sum/1024 " MB"}'

# 最もメモリを消費しているプロセスを特定
top -o %MEM

3. アプリケーションレベルでのメモリ監視

Laravelアプリケーション内でメモリ使用量を追跡するため、一時的にログを追加します:

// 問題が疑われるコントローラーやメソッドに追加
public function index()
{
    Log::info('メモリ使用量(開始時): ' . memory_get_usage(true) / 1024 / 1024 . 'MB');
    
    // 既存の処理
    $products = Product::paginate(50);
    
    Log::info('メモリ使用量(終了時): ' . memory_get_usage(true) / 1024 / 1024 . 'MB');
    Log::info('ピークメモリ使用量: ' . memory_get_peak_usage(true) / 1024 / 1024 . 'MB');
    
    return view('products.index', compact('products'));
}

即座に実行すべき緊急対処法

PHPメモリ制限の一時的引き上げ

// php.ini の設定変更
memory_limit = 1024M

// または .htaccess で設定
php_value memory_limit 1024M

// アプリケーション内で動的に設定(非推奨だが緊急時のみ)
ini_set('memory_limit', '1024M');

PHP-FPMプロセス数の調整

; /etc/php/8.1/fpm/pool.d/www.conf
pm = dynamic
pm.max_children = 20
pm.start_servers = 5
pm.min_spare_servers = 3
pm.max_spare_servers = 8
pm.max_requests = 500

データベースクエリの最適化

問題のあるクエリを緊急修正:

// 全件取得で メモリ不足の原因
$products = Product::with(['category', 'images', 'reviews'])->get();
foreach ($products as $product) {
    // 処理
}

よくある失敗パターンと対処法

失敗パターン1:メモリ制限を無制限に設定

「とりあえずメモリ制限を -1(無制限)に設定すれば解決」と考えがちですが、これは根本的な解決になりません。実際に弊社で対応したケースでは、無制限設定により1つのプロセスが8GBものメモリを消費し、サーバー全体がダウンしました。

正しい対処法:

  • 適切な制限値を設定(通常256MB~512MB)
  • アプリケーションコードの改善を優先

失敗パターン2:キャッシュクリアのみで解決したと判断

php artisan cache:clear
php artisan config:clear
php artisan view:clear

キャッシュクリアで一時的に症状が改善されても、根本原因が解決されていないため再発します。ある製造業のクライアントでは、毎日朝一番にキャッシュクリアを実行する運用になってしまっていました。

失敗パターン3:本番環境でのデバッグ情報有効化

緊急時に原因を特定しようと APP_DEBUG=true に設定してしまうケースがあります。しかし、Laravelのデバッグモードは大量のメモリを消費するため、かえって状況を悪化させます。

正しい対処法:

  • 専用のログ出力でデバッグ
  • ローカル環境での再現テスト

根本的な解決策と予防策

クエリの最適化とメモリ効率の改善

// 効率的なデータ取得パターン
class ProductService
{
    public function getProductsForList($perPage = 50)
    {
        return Product::select(['id', 'name', 'price', 'category_id'])
            ->with(['category:id,name'])
            ->latest()
            ->paginate($perPage);
    }
    
    public function processLargeDataset()
    {
        Product::select(['id', 'name', 'updated_at'])
            ->whereDate('updated_at', '>=', now()->subDays(7))
            ->chunk(200, function ($products) {
                foreach ($products as $product) {
                    // 処理後にオブジェクトを明示的に破棄
                    unset($product);
                }
                // チャンク処理後にガベージコレクションを実行
                if (function_exists('gc_collect_cycles')) {
                    gc_collect_cycles();
                }
            });
    }
}

メモリ監視システムの導入

// カスタムミドルウェアでメモリ使用量を監視
class MemoryMonitorMiddleware
{
    public function handle($request, Closure $next)
    {
        $startMemory = memory_get_usage(true);
        
        $response = $next($request);
        
        $endMemory = memory_get_usage(true);
        $memoryUsed = ($endMemory - $startMemory) / 1024 / 1024;
        
        if ($memoryUsed > 100) { // 100MB以上の場合は警告ログ
            Log::warning("High memory usage detected", [
                'route' => $request->route()->getName(),
                'memory_used' => $memoryUsed . 'MB',
                'peak_memory' => memory_get_peak_usage(true) / 1024 / 1024 . 'MB'
            ]);
        }
        
        return $response;
    }
}

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まとめと次のステップ

Laravelでのメモリ不足エラーは、適切な対処により確実に解決できます。重要なのは、単なる対症療法ではなく、根本原因を特定して解決することです。

弊社での経験上、メモリ問題を根本解決したプロジェクトでは、サーバーの安定性が格段に向上し、運用コストも大幅に削減されています。また、適切なメモリ管理により、同じサーバーリソースでより多くのユーザーに対応できるようになったケースも多数あります。

神奈川県内の企業様で、Laravelアプリケーションのメモリ問題やサーバー運用でお困りの場合は、20年以上の実績を持つ弊社にお気軽にご相談ください。緊急対応から根本的な改善まで、トータルでサポートいたします。

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