programming 2026.01.19

プログラミング学習は日本語で考えることから始めよう

約14分で読めます

AI時代だからこそ重要な「日本語で指示を明確に書く力」。疑似コードとフローチャートを使った効率的な学習方法を実案件の経験から解説します。

プログラミング学習で行き詰まっていませんか?

「コードの書き方は覚えたけど、思うようにプログラムが動かない」「チュートリアル通りには作れるけど、オリジナルの機能を作ろうとすると手が止まってしまう」「エラーが出ても、何をどう直せばいいのか分からない」

このような悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。神奈川でWeb制作を20年以上手がけてきた当社でも、新人エンジニアや転職者の方から同じような相談を受けることがよくあります。

こうした課題の根本的な原因は、実は「日本語でアルゴリズムを考える習慣」が身についていないことにあります。AI時代の今だからこそ、この基礎スキルの重要性が高まっています。なぜなら、AIに正確な指示を出すためにも「日本語で論理的に考える力」が必要だからです。

なぜ日本語で考えることが重要なのか

プログラミングの本質は「指示書作成」

プログラミングとは、本質的にコンピュータへの指示書を書く作業です。いきなりコードを書き始めるのは、料理のレシピを考えずに材料を切り始めるようなもの。まずは「何を」「どの順番で」「どんな条件で」実行するかを日本語で整理する必要があります。

実際の開発現場では、エンジニアはまず要件を日本語で整理し、それを疑似コードやフローチャートに落とし込んでからコーディングを始めます。この工程を飛ばしてしまうと、後で大幅な修正が必要になったり、バグの温床となったりします。

AI時代における日本語思考力の価値

ChatGPTやGitHub Copilotなどのツールが普及した現在、AIに適切な指示を出せるかどうかが重要になっています。AIも結局は「指示の通りにしか動かない」ため、曖昧な指示では期待した結果を得られません。

実践的な日本語思考からコーディングまでの手順

ステップ1: 問題を日本語で分解する

まず、作りたい機能を日本語で詳細に分解しましょう。例えば「お問い合わせフォームを作りたい」という要求があった場合:

  • ユーザーが名前、メールアドレス、メッセージを入力できる
  • 必須項目が未入力の場合はエラーメッセージを表示する
  • メールアドレスの形式が正しくない場合はエラーを表示する
  • 送信ボタンを押したらデータベースに保存する
  • 管理者にメール通知を送る
  • ユーザーに確認メールを送る

ステップ2: フローチャートで処理の流れを可視化する

次に、処理の流れをフローチャートで整理します:

flowchart TD
    A[フォーム表示] --> B[ユーザーが入力]
    B --> C[送信ボタンクリック]
    C --> D{入力項目チェック}
    D -->|エラーあり| E[エラーメッセージ表示]
    E --> B
    D -->|エラーなし| F{メール形式チェック}
    F -->|不正| E
    F -->|正常| G[データベース保存]
    G --> H[管理者へメール送信]
    H --> I[ユーザーへ確認メール]
    I --> J[完了画面表示]

ステップ3: 疑似コードを作成する

フローチャートができたら、疑似コードで処理を文章化します:

関数 お問い合わせ処理(名前, メール, メッセージ):
    もし 名前が空 または メールが空 または メッセージが空 なら:
        エラー「必須項目を入力してください」を返す
    
    もし メールの形式が不正 なら:
        エラー「正しいメール形式で入力してください」を返す
    
    データベースに以下を保存:
        - 名前
        - メールアドレス
        - メッセージ
        - 送信日時
    
    管理者([email protected])にメール送信:
        件名: "新しいお問い合わせ"
        本文: 名前、メール、メッセージの内容
    
    ユーザーにメール送信:
        件名: "お問い合わせありがとうございます"
        本文: 受付確認メッセージ
    
    成功メッセージを返す

ステップ4: 実際のコードを書く

疑似コードができたら、それを参考に実際のコードを書きます。Laravel、WordPress、Next.jsなど、どの技術を使う場合でも、この疑似コードが設計図となります。

public function store(Request $request)
{
    // バリデーション(疑似コードの入力チェック部分)
    $validated = $request->validate([
        'name' => 'required|string|max:255',
        'email' => 'required|email|max:255',
        'message' => 'required|string|max:1000',
    ]);
    
    // データベース保存
    $contact = Contact::create($validated);
    
    // 管理者へメール送信
    Mail::to('[email protected]')->send(new ContactNotification($contact));
    
    // ユーザーへ確認メール
    Mail::to($validated['email'])->send(new ContactConfirmation($contact));
    
    return response()->json(['message' => '送信完了']);
}

よくある失敗パターンと対処法

失敗パターン1: いきなりコードを書き始める

症状: 途中で何を作っているか分からなくなる、バグが多発する、仕様変更に対応できない

対処法: 必ず日本語での要件整理と疑似コード作成を経てからコーディングを始める。「急がば回れ」の精神で、設計にしっかり時間をかけることが結果的に開発時間の短縮につながります。

失敗パターン2: 疑似コードが曖昧すぎる

症状: 「データを処理する」「エラーをチェックする」のような抽象的な表現で止まってしまい、実際のコードに落とし込めない

対処法: 疑似コードでは具体的な条件や処理内容を書く。「もし○○が××なら」「△△テーブルに□□を保存する」など、実装レベルまで詳細化する。

失敗パターン3: エラー処理を考慮していない

症状: 正常系の処理は動くが、異常なデータが入力されると予期しない動作をする

対処法: 疑似コード段階で「もし○○でない場合は」の分岐を必ず考える。実際の運用では想定外の使い方をされることが多いため、エラー処理は必須です。

ある企業様のプロジェクトでは、最初にしっかりと日本語で要件を整理し、疑似コードを作成してからコーディングを始めたことで、開発期間を30%短縮でき、バグの発生も大幅に減らすことができました。

AI活用時代の日本語指示スキル

現代のプログラミング学習では、AIツールとの協働が不可欠です。しかし、AIに適切な指示を出すためには、まさに「日本語で明確に指示する力」が重要になります。

AIへの効果的な指示の書き方

悪い例: 「ログイン機能を作って」

良い例:

以下の仕様でログイン機能を実装してください:

【要件】
- メールアドレスとパスワードでログイン
- 必須項目チェック(空欄の場合エラー表示)
- メールアドレス形式チェック
- パスワード8文字以上チェック
- 認証成功時はダッシュボード画面にリダイレクト
- 認証失敗時は「ログインに失敗しました」表示
- ログイン状態をセッションで管理

【技術スタック】
Laravel 10、MySQL、Blade テンプレート

このように詳細な疑似コードや要件を添えることで、AIからより精度の高いコードを得られます。

要件の明確化90%
疑似コード作成85%
フローチャート理解80%
AI指示スキル75%

学習効率を高める実践テクニック

テクニック1: 既存サービスの機能分解

TwitterやInstagramなど、身近なサービスの機能を日本語で分解してみましょう。「投稿機能」を例にすると:

  1. ユーザーがテキストを入力する
  2. 文字数制限をチェックする(140文字以内)
  3. 投稿ボタンを押す
  4. データベースに保存する(投稿内容、ユーザーID、投稿時刻)
  5. タイムラインを更新する
  6. フォロワーのタイムラインにも反映する

テクニック2: 日記形式での振り返り

毎日の学習内容を日本語で振り返る習慣をつけましょう:

「今日はお問い合わせフォームの作成に取り組んだ。最初はいきなりコードを書こうとしたが、要件が整理できていなかったため手が止まった。疑似コードを書いてから実装すると、スムーズに進められた。特にバリデーション処理の部分は、日本語で条件を整理してから書くと漏れがなかった。」

テクニック3: 他人に説明できるレベルまで理解する

作成したプログラムの動作を、非エンジニアにも分かるように日本語で説明できるかテストしてみましょう。専門用語を使わずに説明できれば、真に理解できている証拠です。

学習の進め方とスケジュール

効果的な学習スケジュールの例をご紹介します:

1週目
基礎固め
日本語での要件整理、疑似コード作成練習
2-3週目
実践練習
簡単な機能(計算機、ToDoリストなど)の設計
4-6週目
応用実践
Webアプリケーションの設計・実装
7-8週目
AI活用
ChatGPTなどとの協働開発練習

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まとめと次のステップ

プログラミング学習において「日本語で考える力」は、コーディングスキルと同じかそれ以上に重要です。特にAI時代の現在では、明確な指示を出せる能力がエンジニアの価値を決める重要な要素となっています。

まずは小さな機能から始めて、必ず以下の手順を踏む習慣をつけましょう:

  1. 日本語での要件整理
  2. フローチャート作成
  3. 疑似コード作成
  4. 実際のコーディング
  5. 振り返りと改善

この基礎をしっかりと身につけることで、より複雑なシステム開発にも対応できるようになり、AI時代のエンジニアとして活躍できるスキルが身につきます。

神奈川でWeb制作をお考えの企業様、またはプログラミング学習でお困りの方は、ぜひFivenine Designにご相談ください。20年以上の実績を活かし、効率的な学習方法や開発プロセスについてアドバイスいたします。

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