WordPress制作会社に依頼する前に確認すべき「保守・更新」に関する質問を10個厳選。契約後に後悔しないための実践的チェックポイントを解説します。
「サイトを作ったはいいけど、その後が不安で…」
こんな悩みはありませんか?
- 制作会社に頼んだけど、WordPressのバージョンアップって誰がやるの?
- プラグインが古くなってもそのままで大丈夫?
- セキュリティが心配だけど、何を確認すればいいかわからない
- 保守契約って必要なの?月々の費用は妥当?
Webサイトは「作って終わり」ではありません。公開後の保守・更新こそが、サイトの寿命とビジネス成果を左右すると言っても過言ではありません。にもかかわらず、多くの中小企業のWeb担当者の方が「依頼前にちゃんと聞いておけばよかった」と後悔するのが、この保守・更新まわりの話です。
Fivenineでは20年以上にわたってWordPressの制作・保守を手がけてきた中で、「最初の質問さえしっかりできていれば防げたトラブル」を数えきれないほど見てきました。この記事では、制作会社に依頼する前に必ず確認しておきたい質問を10個、実際の現場感覚を交えてご紹介します。
なぜ「保守・更新」の確認が後回しになるのか
Webサイト制作の打ち合わせでは、デザインのイメージやページ構成、掲載するコンテンツの話が中心になりがちです。それは当然のことで、目に見えるものから決めていくのは自然な流れです。
しかし、公開後の運用コストや保守体制は、目に見えにくいがゆえに後回しにされやすいという落とし穴があります。その結果、こんなことが起きます。
- 制作完了後に「保守は別途ご契約ください」と言われて費用が想定外に膨らんだ
- 担当者が退職・廃業し、引き継ぎ資料もなく身動きが取れなくなった
- プラグインの脆弱性を放置したまま、フォームからスパムを大量送信される被害に遭った
あるクライアント(神奈川県内の製造業・従業員50名)では、別の制作会社でWordPressサイトを構築したものの、保守契約を結んでいなかったために約3年間ノーメンテナンスの状態が続きました。その結果、WordPressコアが5世代以上古くなり、複数のプラグインがサポート終了。最終的にサイトがハッキングされ、Google検索から「このサイトは危険です」と表示されるまでに至りました。復旧と再構築にかかった費用は、保守を継続していた場合の約4年分のコストに相当しました。
「知らなかった」では済まされない問題が、保守・更新の世界には潜んでいます。
制作会社に聞くべき10の質問
Q1. WordPressのコアアップデートは誰が行いますか?
WordPressは定期的にバージョンアップが行われます。マイナーアップデート(セキュリティ修正)は自動適用されることが多いですが、メジャーアップデートは手動対応が必要です。「自動更新任せ」にしている制作会社は要注意。テーマやプラグインとの互換性確認を怠ると、サイトが壊れるリスクがあります。
確認ポイント: 誰が・いつ・どのような手順でアップデートするかを文書で確認する。
Q2. プラグインの更新サイクルはどうなっていますか?
WordPressの脆弱性の約90%はプラグインに起因すると言われています。更新頻度が高いプラグイン(WooCommerce、Contact Form 7など)は月1回以上の確認が理想的です。
# WP-CLIを使ったプラグイン更新状況の確認例
wp plugin list --update=available --format=table
このコマンドで「更新可能なプラグイン一覧」が確認できます。制作会社がこういったツールを使って管理しているか確認してみましょう。
Q3. バックアップはどの頻度で、どこに保存していますか?
バックアップのない保守は保守ではありません。確認すべきポイントは3つです。
- 頻度:毎日?週1?(更新頻度の高いサイトは毎日が理想)
- 保存先:サーバー内だけでなく外部ストレージ(Google Drive、Amazon S3など)に保存しているか
- 復元テスト:実際に復元できることを定期確認しているか
バックアップがあっても「復元できなかった」という事例は珍しくありません。
Q4. セキュリティ監視はリアルタイムで行っていますか?
不正ログインや改ざんは、気づいた時には手遅れということが多いです。WordfenceやSucuriなどのセキュリティプラグインを使ったリアルタイム監視が理想的。ファイアウォールの設定状況も確認しましょう。
Q5. サイトダウン時の対応時間(SLA)は定められていますか?
「サイトが落ちたら何時間以内に対応してもらえるか」は、ビジネスインパクトに直結します。ECサイトや予約システムを運用している場合は特に重要です。契約書に明記されているかを必ず確認してください。
Q6. コンテンツの更新作業は保守契約に含まれていますか?
保守と更新作業は別物として扱われることが多いです。
| 作業内容 | 保守契約に含まれる | 別途費用になる |
|---|---|---|
| WordPress本体の更新 | ||
| プラグインの更新 | ||
| バックアップ管理 | ||
| 記事・商品の追加 | ||
| バナー・画像の差し替え | ||
| デザインの修正 |
この区分けを事前に明確にしておかないと「ちょっとした修正を頼んだら高額請求された」というトラブルになりがちです。
Q7. 月次レポートや作業報告書は提供されますか?
保守費用を払い続けているのに「何をやってもらっているかわからない」という状態は、信頼関係の崩壊につながります。毎月の作業内容・更新ログ・アクセス状況などをレポートとして提供してもらえるか確認しましょう。
Q8. 保守担当者が変わった場合の引き継ぎ体制はありますか?
個人や小規模な制作会社に依頼する場合、担当者の退職や廃業リスクは現実問題です。チームで管理しているか、管理情報(ドメイン・サーバー・各種アカウント)が会社として管理されているかを確認してください。
Q9. 将来の機能追加・リニューアルにも対応できますか?
保守会社と制作会社が異なると、いざ改修するときに「現状把握から始めなければならない」という非効率が生じます。長期的に伴走できるパートナーかどうかも重要な選定基準です。
Q10. 保守契約の解約時、データや権限は返還されますか?
意外と見落とされがちな質問です。サーバーのアクセス権限・ドメインの管理権・バックアップデータが、解約後に適切に返還される契約になっているかを確認してください。「囲い込み」体質の会社は、この質問に対して明確な回答をしないことがあります。
よくある失敗パターンと対処法
制作会社選びの判断基準:質問への答え方でわかること
上記10の質問を制作会社にぶつけたとき、「それは契約後に説明します」「うちのやり方があります」と曖昧にかわす会社は要注意です。信頼できるパートナーであれば、保守体制について具体的かつ透明性をもって答えられるはずです。
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まとめと次のステップ
WordPressサイトの「本当のコスト」は制作費だけではありません。保守・更新・セキュリティ対応のトータルコストを見越した上で、依頼先を選ぶことが長期的なビジネス成功につながります。
今回ご紹介した10の質問を商談の場で活用し、制作会社の姿勢と体制をしっかり見極めてください。
まず今日できること: 現在付き合いのある制作会社、または検討中の会社に、このリストの質問を1〜2個投げかけてみましょう。その答え方だけで、会社の信頼性がかなり見えてきます。
Fivenine Designでは、制作から保守まで一貫してご支援しています。「今の保守体制を見直したい」「新規でWordPressサイトを作りたいが何から始めればいいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。