WordPress 2026.01.01

WordPress納品後にクライアントが更新できない!よくある操作トラブルと事前対策

約7分で読めます

せっかくWordPressを納品しても、クライアントが「更新できない」と困ってしまうケースの原因と対策を、20年の制作実績から解説します。

こんな悩み、制作会社なら一度は経験したことがあるのでは?

  • 納品後すぐに「記事の投稿方法がわからない」と連絡が来る
  • 画像がアップロードできないとクレームになる
  • 管理画面にログインできないと慌てて連絡がくる
  • 操作マニュアルを渡したのに、結局サポート対応で時間を取られる

私たちFivenine Designでも、創業20年の間にこうしたトラブルを数多く経験してきました。特にITが苦手なクライアント様の場合、些細な操作でつまずいてしまい、せっかく構築したWordPressが活用されないまま放置されてしまうケースも少なくありません。

実際にあったトラブル事例とその背景

ケース1:画像アップロードで毎回エラーになる

ある製造業のクライアント様で、商品画像をアップロードしようとすると必ずエラーになるという相談を受けました。調査したところ、デジカメで撮影した6MBの画像をそのままアップロードしようとしていたのです。

原因:

  • サーバーのアップロードサイズ制限(2MB)を超えていた
  • クライアントに画像リサイズの知識がなかった
  • エラーメッセージが英語で表示されるため、何が問題かわからなかった

解決策と結果:

// functions.phpにアップロードサイズの調整を追加
function increase_upload_size() {
    ini_set('upload_max_filesize', '10M');
    ini_set('post_max_size', '10M');
    ini_set('memory_limit', '128M');
}
add_action('init', 'increase_upload_size');

同時に、画像の自動リサイズ機能を実装し、簡単な画像編集ツールの使い方マニュアルも作成しました。その結果、クライアント様は安心して商品画像を更新できるようになり、月20件程度の商品追加を自分たちで行えるようになりました。

ケース2:固定ページと投稿の違いがわからない

歯科医院のサイトで、「お知らせを追加したいのに、どこから入力すればいいかわからない」という相談がありました。WordPressの「投稿」と「固定ページ」の概念が理解されていなかったのです。

課題:

  • WordPress独特の概念が直感的でない
  • 管理画面のメニューが多すぎて混乱する
  • どの機能を使うべきか判断できない

対策と成果: 管理画面をカスタマイズして、使わない機能を非表示にし、わかりやすいメニュー名に変更しました:

// 管理画面メニューのカスタマイズ
function customize_admin_menu() {
    // 不要なメニューを削除
    remove_menu_page('edit-comments.php'); // コメント
    remove_menu_page('tools.php'); // ツール
    
    // メニュー名を日本語でわかりやすく変更
    global $menu;
    $menu[5][0] = 'お知らせ管理'; // 投稿
    $menu[20][0] = 'ページ管理'; // 固定ページ
}
add_action('admin_menu', 'customize_admin_menu');

この対応により、院長先生でも迷わずお知らせを投稿できるようになり、月4〜5件のお知らせを継続的に更新されています。

よくあるトラブルパターンと予防策

1. ログイン情報の管理問題

よくある失敗:

  • パスワードを忘れて管理画面に入れない
  • ユーザー名とメールアドレスを混同する
  • ブラウザの自動保存機能が働かない

事前対策:

// カスタムログインページの作成
function custom_login_page() {
    // ロゴとカスタムスタイルの適用
    echo '<style>
        .login h1 a {
            background-image: url("/wp-content/themes/custom/images/login-logo.png");
            background-size: contain;
            width: 200px;
        }
        .login-form {
            font-size: 14px;
        }
    </style>';
}
add_action('login_head', 'custom_login_page');

2. 権限設定の問題

実際の運用では、複数人で更新作業を行うケースが多く、適切な権限設定が重要です。

推奨設定:

  • 管理者:サイト責任者(1名のみ)
  • 編集者:コンテンツ更新担当者
  • 投稿者:記事作成のみ行うスタッフ

3. バックアップとトラブル時の復旧

「間違って記事を削除してしまった」「サイトが表示されなくなった」といった緊急事態への備えも必要です。

// 自動バックアップ機能の実装例
function auto_backup_setup() {
    if (!wp_next_scheduled('daily_backup_hook')) {
        wp_schedule_event(time(), 'daily', 'daily_backup_hook');
    }
}
add_action('wp', 'auto_backup_setup');

成功する引き渡しのポイント

段階的な操作研修の実施

あるコンサルティング会社では、一度に全機能を説明するのではなく、3回に分けて研修を実施しました:

  1. 第1回:ログインと基本的な記事投稿
  2. 第2回:画像の扱いとカテゴリ設定
  3. 第3回:固定ページの編集と応用操作

結果として、スタッフ全員が自信を持って更新作業を行えるようになり、月15〜20記事のブログ更新を継続されています。

クライアント専用マニュアルの作成

汎用的なWordPressマニュアルではなく、そのサイト専用の操作手順書を作成することで、迷いを大幅に減らせます。

効果的なマニュアルの特徴:

  • 実際の管理画面のスクリーンショットを使用
  • クライアントの業務フローに沿った手順
  • よくある質問とその解決方法を記載
  • 緊急時の連絡先を明記

まとめ:長期的なパートナーシップのために

WordPress納品後のトラブルは、技術的な問題というより、コミュニケーションと準備不足に起因することがほとんどです。私たちの経験では、事前の対策と丁寧な引き渡しを行うことで、トラブルの9割は防ぐことができます。

今すぐできるアクション:

  1. 過去のサポート履歴を振り返り、よくある質問をリストアップする
  2. 管理画面のカスタマイズで、クライアントに不要な機能を非表示にする
  3. クライアント専用の操作マニュアルを作成する
  4. 段階的な研修スケジュールを提案する

もしWordPressサイトの運用でお困りの場合や、クライアントが使いやすいサイト構築をお考えでしたら、お気軽にご相談ください。20年の制作実績から、最適なソリューションをご提案いたします。

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