ホームページ制作の依頼前に準備すべき7つのポイントを解説。目的・ターゲット・予算・素材など、発注前の準備不足がトラブルの原因に。神奈川のWeb制作会社が経営者・担当者向けに具体的にまとめました。
「とりあえず見積もりだけ…」では失敗する
こんな悩みはありませんか?
- 制作会社に相談したいけど、何を準備すればいいかわからない
- 依頼したのにイメージと全然違うサイトが上がってきた
- 途中で追加料金が発生して、当初の予算を大幅にオーバーした
- 「素材を送ってください」と言われたが、何を送ればいいかわからない
ホームページ制作の依頼で失敗する企業の多くに共通しているのが、**「準備なしで発注してしまった」**という点です。
「まず見積もりだけ取りたい」という気持ちはよくわかります。ただ、準備が不十分なまま依頼すると、制作会社側も正確な見積もりを出せず、スケジュールも迷走しがちです。結果として、完成したサイトが「思っていたものと違う」「追加料金が発生した」というトラブルに発展するケースが後を絶ちません。
この記事では、ホームページ制作を依頼する前に準備すべき7つのことを、具体的なチェックリスト形式でお伝えします。初めての発注でも、この記事を読んでから動けば、スムーズに進められるはずです。
なぜ「準備不足」がトラブルを招くのか
ホームページ制作は、「どんなサイトを作るか」が決まっていない状態で進めると、途中で何度も方向転換が発生します。これが制作コストの増大や納期遅延につながります。
よく聞く失敗パターンを整理するとこうなります。
約3社に1社は「目的・要件の曖昧さ」が原因でトラブルを経験しています。逆に言えば、発注前にしっかり準備するだけで、大半のトラブルは防げるということです。
準備の全体的な流れ
7つの準備には、取り組む順番があります。闇雲に素材を集め始めても、目的が決まっていなければ意味がありません。以下の流れで順番に進めましょう。
flowchart TD
A[① 目的の明確化] --> B[② ターゲット設定]
B --> C[③ 参考サイトの収集]
C --> D[④ コンテンツ・素材の準備]
D --> E[⑤ 予算と納期の設定]
E --> F[⑥ 運用体制の決定]
F --> G[⑦ ドメインとサーバーの確認]
G --> H[制作会社へ依頼・相談]7つの準備を徹底解説
① 目的の明確化|「なんとなく」は一番危険
ホームページを作る理由は何ですか?この問いに即答できない場合、まず目的の整理から始めてください。
目的が曖昧だと、制作会社はどんなサイトを作ればいいか判断できません。「かっこいいサイトにしたい」という要望は、目的ではなく希望です。
目的として定義すべきこと:
- 問い合わせ獲得型:既存サイトのお問い合わせ数を月に○件増やしたい
- 採用強化型:求人応募を年間○名増やしたい
- ブランディング型:会社・サービスの信頼感を高め、商談成約率を上げたい
- EC・販売型:オンラインで商品を販売する窓口を作りたい
目的が決まると、サイトの構成・デザインの方向性・必要な機能がすべて変わります。これがすべての出発点です。
目的を考えるとき、「このサイトが完成して3ヶ月後、どんな状態になっていれば成功か?」と自問してみてください。具体的なゴールがイメージできれば、それが目的になります。
② ターゲット設定|「全員向け」は「誰にも刺さらない」
目的の次に決めるのが、誰に向けたサイトかです。ターゲットが曖昧なサイトは、デザインも文章もぼんやりしたものになりがちです。
以下の項目を書き出してみてください。
- 年齢層・性別
- 職業・役職(BtoB向けなら企業規模・業種も)
- どんな悩みや課題を持っているか
- どんなキーワードで検索しているか
- スマートフォンメインか、パソコンメインか
たとえば「40〜50代の中小企業経営者が、スマートフォンで業者を探している」というターゲット像が決まれば、「スマホでも見やすいデザイン」「シンプルで信頼感のある文章」という方向性が自然に定まります。
③ 参考サイトを3つ用意する|「好き」と「なぜ好きか」をセットで
デザインや構成のイメージを伝えるために、参考サイトを3つ程度用意しましょう。「こんな雰囲気にしたい」というサイトをブックマークしておくだけでOKです。
ポイントは、「どこが好きか」も一緒に伝えることです。
- 「このサイトのような落ち着いた配色が好き」
- 「このサイトのように、サービスの流れがわかりやすく説明されている構成にしたい」
- 「このサイトのファーストビューのインパクトは不要。もっとシンプルでいい」
参考サイトは必ずしも同業他社でなくてかまいません。デザインの参考と構成の参考を分けて用意するのも有効です。
参考サイトを「これをそのまま真似てほしい」という意図で提示するのはNGです。著作権の問題があるほか、そのサイトの背景にある戦略や予算が異なるため、そのまま再現することはできません。あくまで「方向性の参考」として使いましょう。
④ コンテンツ・素材の準備|ここで躓く会社が最も多い
ホームページに掲載するコンテンツと素材を事前に整理しておくことが、納期を守る最大のポイントです。準備不足で最も多いのが、この素材問題です。
最低限、事前に準備しておくもの:
- 会社情報:社名・住所・電話番号・設立年・資本金・代表者名など
- サービス・商品の説明文:各サービスの概要、特徴、価格(公開する場合)
- 写真・画像素材:会社外観、スタッフ写真、商品・サービスの写真
- 実績・事例:過去の取引事例、受賞歴、メディア掲載歴など
- お客様の声・口コミ:掲載許諾が取れているもの
- ロゴデータ:できればAI形式またはSVG形式で
写真については、スマートフォンで撮影したものでも使えますが、プロのカメラマンに撮影を依頼するとサイトの完成度が大きく上がります。撮影費用は5〜15万円程度が相場です。写真が用意できない場合は、フリー素材の活用も可能ですが、オリジナル写真のほうが信頼感は格段に高まります。
⑤ 予算と納期を決める|「できるだけ安く」は逆効果
ホームページ制作の費用を事前に把握しておくことは、制作会社選びにも直結します。予算の目安を持たずに複数社に見積もりを依頼すると、提案の方向性がバラバラになり比較が難しくなります。
中小企業向けホームページ制作費の相場:
「できるだけ安く作りたい」というのは自然な気持ちですが、極端に安い制作会社はテンプレートを使い回すだけで、後から修正が効かないケースもあります。「なぜその価格なのか」を聞いてみることが、制作会社を見極めるひとつの方法です。
納期については、公開したい日(イベント・決算・新商品発売など)から逆算して設定してください。一般的な中規模サイトで2〜4ヶ月、大規模なものは半年〜1年かかることもあります。「来月までに」という無茶な依頼は、品質低下の原因になります。
予算を伝えることを「足元を見られそう」と敬遠する方がいますが、逆です。予算が明確なほど、制作会社はその範囲内で最大限の提案ができます。「100万円以内で何ができるか提案してほしい」というほうが、的確な提案が返ってきます。
⑥ 運用体制を決める|「作って終わり」では意味がない
ホームページは作ってからが本番です。公開後の運用体制を考えておかないと、せっかく作ったサイトが放置されてしまいます。
事前に決めておくべき運用のポイント:
- 更新担当者は誰か:社内に更新できる人がいるか
- 更新の頻度:ニュース・ブログをどれくらいの頻度で更新するか
- 問い合わせの対応フロー:フォームからの問い合わせを誰が対応するか
- 保守・セキュリティ管理:制作会社に任せるか、自社で対応するか
「自分でも更新したい」という場合は、自分で更新できるシステム(CMSと呼ばれるもの)を導入することが前提になります。WordPressなどを使えば、専門知識がなくてもブログ記事や商品情報の更新が可能です。一方、頻繁に更新しないのであれば、よりシンプルな構成のほうがコストを抑えられます。
運用体制が決まっていないと、制作会社も管理画面の設計や機能の提案ができません。
⑦ ドメインとサーバーを確認する|意外と見落とされる重要ポイント
ホームページの「住所」にあたるドメイン(例:example.co.jp)と、サイトを動かす「土台」であるサーバーについて、事前に確認しておきましょう。
既存サイトがある場合:
- 現在のドメインをそのまま使うのか、新しくするのか
- 現在のサーバー契約はいつまでか
- ドメインの管理会社(お名前.com、ムームードメインなど)はどこか
- サーバーのログイン情報は手元にあるか
初めてサイトを作る場合:
- 使いたいドメインが空いているかチェックする(.co.jp、.com、.jpなど)
- ドメイン取得費用:年間1,000〜3,000円程度
- サーバー費用:月額1,000〜3,000円程度(共用サーバーの場合)
ドメインやサーバーは制作会社が代行して取得することもできますが、長期的には自社管理が望ましいです。制作会社との契約が終わった後も、自社のドメインとサーバーは自分でコントロールできる状態にしておきましょう。
過去には、制作会社がドメインを自社名義で取得し、契約終了後にドメインを返してもらえないというトラブルも実際に起きています。ドメインは必ず「自社名義で取得する」か、「自社が管理会社のアカウントを持つ形にする」ことを徹底してください。
準備にかかる時間の目安
7つの準備がどれくらいの時間で完了するか、参考として整理しました。
※数値は「着手のしやすさ(準備が整いやすいか)」の目安。④コンテンツ・素材の準備が最も時間がかかり、全体の足を引っ張りやすい項目です。
よくある失敗パターン|準備不足で起きるトラブル
失敗パターン① 「後で原稿を送ります」が続き、納期が大幅延長に
制作はデザインと同時に原稿が必要です。「とりあえずデザインだけ先に」は難しく、原稿待ちで制作がストップするケースが多発します。発注前に原稿の8割は揃えておくのが理想です。
失敗パターン② 担当者が決まっておらず、確認に1週間かかる
制作中は週に数回の確認・承認が発生します。社内の決裁フローが複雑で、チェックバックに時間がかかると納期が延び、その分のコストが発生することもあります。事前に「この案件の決定者は誰か」を明確にしておきましょう。
失敗パターン③ 公開直前に「やっぱりターゲットを変えたい」
ターゲットが変わると、キャッチコピーから導線設計まですべて変わります。制作が8割終わってからの方向転換は、ほぼ作り直しに相当し、追加費用と期間が発生します。
発注前チェックリスト
よくある質問
まとめ|準備が整えば、発注はもう怖くない
ホームページ制作の依頼で失敗する多くのケースは、「準備不足」という一言に集約されます。逆に言えば、今回お伝えした7つの準備が整っていれば、制作会社との打ち合わせはスムーズに進み、完成品の満足度も大きく変わります。
まず今日できることは、この3つです。
- ホームページで達成したいゴールを一文で書いてみる
- 気になるサイトを3つブックマークする
- 社内で誰が更新担当になるかを確認する
これだけで、発注前の準備は半分以上終わっています。
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神奈川を拠点に20年以上、中小企業のホームページ制作を手がけてきた私たちFivenine Designでは、「何を準備すればいいかわからない」という段階からご相談いただける無料相談を実施しています。
ホームページ制作を依頼する準備が整っていなくても大丈夫です。ヒアリングを通じて、目的の整理からターゲット設定、必要な機能の洗い出しまでサポートします。「まだ何も決まっていないけれど…」という状態でもお気軽にお声がけください。
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