ビジネス 2026.04.23

ホームページ制作の工程を全公開|依頼から納品まで何をしている?

約19分で読めます

ホームページ制作の依頼から納品までの全工程を、期間・成果物・発注者の役割とともに詳しく解説します。ヒアリングから運用まで、制作会社が何をしているのか、なぜ時間がかかるのかが一目でわかります。

「何をしているのか、全然わからない」——それが発注者の本音

ホームページ制作を依頼しようと思ったとき、こんな不安を感じたことはありませんか?

  • 制作会社に任せたら、途中で何が起きているのかさっぱりわからない
  • どの段階で自分が何をすればいいのか、誰も教えてくれない
  • 「2ヶ月かかります」と言われたけど、その2ヶ月で何をしているの?
  • 途中で内容を変えたくなったら、どうすればいい?

ホームページ制作を初めて依頼する経営者の方から、こうした声を非常によく聞きます。制作会社としては「いつものフロー」でも、依頼する側にとっては「ブラックボックス」に見えてしまう——これは制作会社側の説明不足が招く問題です。

この記事では、Fivenine Designが実際に行っているホームページ制作の工程・流れを、ヒアリングから納品・運用まで一切隠さず公開します。各工程の期間の目安成果物、そして発注者として何をすべきかもあわせて解説しますので、初めてWeb制作を依頼する方でも迷わず進められるはずです。


ホームページ制作に「なぜそんなに時間がかかるのか」

よく「ホームページ1枚作るのに、なぜ2〜3ヶ月もかかるんですか?」というご質問をいただきます。ご感覚は理解できます。SNSの投稿や、パワーポイントのスライドと同じ感覚でイメージされている方が多いからです。

しかし実際のホームページ制作は、表面に見えているデザインの裏側に、膨大な設計・技術・調整が積み重なっています

たとえば、お問い合わせフォームひとつをとっても——

  • スマートフォンでも正しく表示・動作するか
  • 入力ミスを防ぐバリデーション(エラーチェック)が機能するか
  • 送信されたデータがメールで届くか、データベースに記録されるか
  • 迷惑メール送信に悪用されないセキュリティ対策は施されているか
  • 個人情報保護法に沿った案内文が記載されているか

これだけの要素が、たった「1つのフォーム」に含まれています。ページ数や機能が増えるほど、確認・調整の工数は指数的に増えていきます。

また、デザインや文章の方向性は、お客様のビジネスや強みを深く理解しないと決められません。ヒアリングや企画の工程に時間をかけることは、制作の品質を守るために不可欠なのです。


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ホームページ制作の全工程と流れ

以下が、Fivenine Designの標準的な制作フローです。規模や内容によって前後しますが、目安として参考にしてください。

Week 1〜2
STEP 1:ヒアリング・要件定義
ビジネスの目的・課題・ターゲット・競合・予算・スケジュールを整理します。成果物:ヒアリングシート・要件定義書
Week 2〜3
STEP 2:企画・サイト設計
ページ構成(サイトマップ)・機能一覧・コンテンツ計画を策定します。成果物:サイトマップ・機能要件表
Week 3〜4
STEP 3:ワイヤーフレーム作成
各ページのレイアウト骨格を図面化します。デザインの前段階で、情報設計を固めます。成果物:ワイヤーフレーム(全ページ分)
Week 4〜6
STEP 4:デザイン制作
ブランドイメージに沿ったビジュアルデザインを制作。トップページから順に確認・修正を行います。成果物:デザインカンプ(Figmaデータ)
Week 6〜9
STEP 5:コーディング・システム開発
デザインをHTMLやWordPressなどのシステムに実装。スマホ対応・速度最適化も同時に行います。成果物:開発環境URL
Week 9〜10
STEP 6:テスト・品質確認
表示崩れ・リンク切れ・フォーム動作・速度・セキュリティを複数端末・ブラウザで確認します。成果物:テスト報告書
Week 10〜11
STEP 7:公開作業
ドメイン・サーバー設定、セキュリティ証明書の設定、検索エンジンへの登録申請を行います。成果物:公開済みURL
Week 11以降
STEP 8:運用サポート
アクセス解析のレポート・更新作業・問い合わせ対応・機能追加などの継続サポートを行います。成果物:月次レポート

各工程を詳しく解説

STEP 1:ヒアリング・要件定義(1〜2週間)

すべての制作はここから始まります。Fivenine Designでは、初回のヒアリングに必ず1〜2時間を確保します。「とにかくきれいなサイトを作りたい」という依頼のほとんどは、ヒアリングを深堀りするうちに「採用強化のため、若い人材に刺さるデザインにしたい」「競合と差別化できる技術力を前面に出したい」といった具体的な目的に変わっていきます。

この工程で確認する主な項目:

  • サイトを作る目的(問い合わせ増加・採用・ブランディングなど)
  • ターゲットとなるお客様像
  • 現状の課題(今のサイトの問題点)
  • 競合他社のサイトで参考になるもの・反面教師にしたいもの
  • 予算感・公開希望日
  • 更新を自分でしたいか、任せたいか

発注者が準備すべきこと 会社案内パンフレット・名刺・既存サイトのURL・競合他社のサイトURL・「好きなサイトの雰囲気」をメモしておくだけで、ヒアリングの質が大幅に上がります。完璧に整理されていなくても構いません。「こういう雰囲気は嫌」という情報も非常に参考になります。


STEP 2:企画・サイト設計(1〜2週間)

ヒアリング内容をもとに、どのページが必要か・どんな機能が必要かを整理します。この段階で決まるのは「設計図の骨格」です。

たとえばあるクライアント様では、当初「会社概要・サービス紹介・お問い合わせの3ページで十分」とおっしゃっていましたが、ヒアリングを経て「採用ページ」「施工事例ページ」「スタッフ紹介ページ」の重要性が浮かび上がりました。この企画フェーズで気づけたからこそ、後から大幅な追加コストをかけずに済みました。

よくある失敗: 企画を省略してデザインから始めると、後から「このページも必要だった」「この機能が抜けていた」という追加が発生し、費用と期間が当初の1.5〜2倍に膨らむことがあります。

発注者が準備すべきこと 「自社のサービス一覧」「よくあるお客様からの質問」「競合と比べた自社の強み」を書き出しておくと、ページ構成の判断がスムーズになります。社内で聞かれる「うちって何が強いの?」という問いへの答えが、サイト設計のコアになります。


STEP 3:ワイヤーフレーム作成(1週間)

ワイヤーフレームとは、**デザインの色や写真を排除した、情報の「骨格図」**です。「ここにタイトル、ここにボタン、ここに写真」という配置を、グレーの図で表現します。

この段階でOKが出てから初めてデザインに進むのが、品質を守る上で重要なポイントです。ワイヤーフレームを飛ばしてデザインに進んでしまうと、「情報の並び順が違う」「このボタンをもっと上に」という修正がデザイン完成後に出てきてしまい、手戻りコストが大きくなります。

発注者が準備すべきこと ワイヤーフレームを受け取ったら、「情報の並び順」「各ページで一番伝えたいこと」の確認を優先してください。デザインの色や雰囲気はまだ関係ありません。「このページで何を見た人に、何をしてほしいか」という視点でフィードバックするのが正解です。


STEP 4:デザイン制作(2〜3週間)

ワイヤーフレームが確定してから、ようやく「見た目」のデザインが始まります。Fivenine DesignではFigmaというデザインツールを使い、実際のブラウザと同じような表示イメージで確認いただけます。

デザインは通常、トップページを先に確認いただき、方向性を合わせてから内部ページへ展開するという順番で進めます。

デザインで確認いただくポイント:

  • 会社のブランドイメージと合っているか
  • ターゲット層に響くトーンか(若者向け・高齢者向け・BtoB向けなど)
  • 「クリックしてみたい」「問い合わせしてみたい」と思えるか
  • スマートフォンで見たときの表示(スマホからのアクセスが今や6〜7割を占める)

発注者が準備すべきこと デザインのフィードバックは「なんとなく好きじゃない」ではなく、「理由付き」で伝えると修正がスムーズです。「色が暗すぎる→もう少し明るくしたい」「ロゴが小さい→競合サイトのこの位置くらいの大きさにしたい」という形が理想です。また、使用したい写真・ロゴデータはこの段階までに用意してください。


STEP 5:コーディング・システム開発(3〜4週間)

デザインが確定したら、いよいよ実際に動くWebサイトとして実装します。Fivenine Designでは案件の性質に応じて、以下のように技術を使い分けています。

サイトの種類使用技術特徴向いている用途
コーポレートサイト・ブログWordPress自分で記事・情報を更新できる中小企業・店舗・医療機関
業務システム・予約管理Laravel複雑な処理や会員管理に対応EC・予約サイト・社内ツール
大規模・高速サイトNext.js表示速度が非常に速いメディア・スタートアップ

この工程ではお客様に見えない部分——速度の最適化・セキュリティ設定・検索エンジンへの最適化(メタ情報の設定など)——も同時に実装します。「見た目は同じでも、裏側の質で差が出る」のがこの工程です。


STEP 6:テスト・品質確認(1〜2週間)

開発が完了したら、公開前の徹底的な品質チェックを行います。Fivenine Designでは以下の項目を標準でチェックしています。

チェック項目の主な内訳:

  • 表示確認: Chrome・Safari・Edge・Firefoxの各ブラウザ、iPhone・Android・PCの各端末
  • 動作確認: お問い合わせフォーム・ボタンリンク・自動返信メールの動作
  • 速度: Googleの速度計測ツールで70点以上を目標に調整
  • セキュリティ: セキュリティ証明書(ブラウザに表示される「鍵マーク」)の設定
  • SEO設定: タイトル・説明文の設定、Googleへのサイト登録申請

発注者が準備すべきこと テスト段階でお客様にもご自身のスマートフォンで触っていただくことをお勧めしています。「使ってみて気になった点」は、プロのチェックでは見落とされがちなビジネス観点の気づきにつながることが多いです。


STEP 7:公開作業(1週間)

テストが完了したら、いよいよ本番公開です。この工程では技術的な作業がメインとなりますが、発注者として関わる部分もあります。

主な作業内容:

  • ドメイン(例:www.〇〇.co.jp)の設定
  • サーバーへのデータ移行
  • セキュリティ証明書(鍵マーク)の有効化
  • Googleサーチコンソール(検索への登録)の設定
  • Googleアナリティクス(アクセス数の計測)の設定
  • 旧サイトからのリダイレクト設定(URLが変わる場合)

公開日は「金曜日・連休前・月末」を避けることを推奨しています。 公開直後にトラブルが発生した場合、すぐに対応できる体制で臨むためです。


STEP 8:運用サポート(公開後〜継続)

ホームページは「公開がゴール」ではありません。むしろ公開してからが本番です。Fivenine Designでは公開後の運用サポートとして、以下を提供しています。

WordPressで構築したサイトの場合、お客様自身でブログ記事や新着情報を更新できる状態でお渡しします。「自分で更新できるようになった」「新商品情報をすぐ掲載できるようになった」というお声をよくいただきます。


よくある失敗パターンと、その対処法

ホームページ制作をスムーズに進めるために、よく起きるつまずきポイントを共有します。

失敗①:素材(写真・テキスト)の準備が遅れる

制作が止まる最大の原因です。「写真はプロカメラマンに撮ってもらう予定だが、スケジュールが合わない」「会社紹介文を社内で書くつもりが、誰も手をつけていない」——こういったケースで1〜2ヶ月の遅延が発生します。ヒアリングの段階で素材準備の担当者と期限を決めておくことが鉄則です。

失敗②:社内の意見がまとまらずに確認が進まない

「社長はシンプルなデザインが好きだが、営業部長は情報量を増やしたいと言っている」という社内対立がそのまま制作会社に持ち込まれるパターンです。確認・決裁の窓口は1人に絞ることを強くお勧めします。

失敗③:「あとから変えればいい」という先送り

「公開してから考えよう」と後回しにした内容ほど、結局手つかずになります。特にSEOキーワードの設定・プライバシーポリシーの文言・Googleアナリティクスの設定は、公開前に必ず確定させてください。

失敗④:制作会社との連絡が途絶える

メールでの確認依頼に2〜3週間返信がないと、制作スケジュール全体が後ろにずれます。特にデザイン確認・テスト確認のタイミングでは、1週間以内の返答を目標にしていただくと円滑に進みます。


Fivenine Designの制作フローの特徴

Fivenine Designでは20年以上の実績の中で、特に以下の3点を大切にしています。

① 全工程でドキュメントを共有する

「言った・言わない」のトラブルを防ぐため、ヒアリング内容・サイトマップ・機能要件はすべて文書化してお客様に共有します。進捗状況も専用の管理ページで随時確認いただけます。

② 「使いやすいシステム」を最優先する

技術的に高度なシステムより、「お客様が使い続けられるシステム」を優先します。WordPressの場合、公開後に自分で更新できるよう操作マニュアルも作成・提供します。

③ 公開後の改善も視野に入れた設計

アクセス解析の結果を見て「このページの離脱率が高い」「このボタンがクリックされていない」という改善提案を継続的に行います。制作で終わりではなく、成果が出るまで伴走するのがFivenine Designのスタンスです。

0年+
Web制作実績
0+
制作サイト数
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顧客継続率

よくあるご質問

ページ数・機能・素材の準備状況によって異なりますが、一般的なコーポレートサイト(10〜15ページ)の場合、**2〜3ヶ月**が目安です。ECサイトや会員システムを伴う場合は4〜6ヶ月かかることもあります。一方、ランディングページ(1ページもの)であれば1ヶ月以内での公開も可能です。「○月△日までに公開したい」という希望がある場合は、最初のヒアリングで必ずお伝えください。スケジュールを逆算して工程を組みます。
大きく分けて3つあります。①**素材の準備**(会社・サービスの写真、ロゴデータ、会社紹介文など)、②**確認・フィードバック**(ワイヤーフレーム・デザイン・テスト環境を確認して意見を伝える)、③**社内調整**(関係者の意見をまとめて1つの回答として伝える)です。制作会社が技術的な作業を担当するのと同じように、お客様側には「ビジネスの判断」と「素材提供」の役割があります。どの段階で何が必要か、Fivenine Designでは工程ごとに事前にご案内します。
工程にもよりますが、**ワイヤーフレームの確認までなら変更の影響が最小限**です。デザイン確定後の構成変更・コーディング完了後の機能追加は、追加費用と期間が発生する場合があります。「やっぱりこのページも追加したい」「この機能を外したい」という変更が出た場合は、できるだけ早い段階でご相談ください。小さな変更であれば無償で対応できるケースも多くあります。「変更=すべて有料」という会社もありますが、Fivenine Designでは柔軟に対応しています。

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まとめ:制作を成功させるために最初にすべきこと

ホームページ制作の工程・流れを全公開してきましたが、成否を分けるのは意外にも「技術」ではありません。

最初のヒアリングで「何のためのサイトか」を明確にできたチームが、良いサイトを作ります。

「とにかくきれいなサイトが欲しい」ではなく、「採用に困っているので、若い人が入社したいと思えるサイトにしたい」「問い合わせが月に5件だが、30件にしたい」という具体的な目標を持って相談することが、プロジェクト成功の第一歩です。

Fivenine Designでは、神奈川を拠点に20年以上にわたり中小企業のホームページ制作をサポートしてきました。「何から話せばいいかわからない」という段階でのご相談も大歓迎です。ヒアリングは無料で行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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