ビジネス 2026.04.20

制作会社が教えるWordPressテーマの正しい選び方

約16分で読めます

WordPressテーマ選びで失敗しないための5つの基準を、神奈川の制作会社が20年の実績をもとに解説。無料・有料テーマの違いや経営者が陥りがちな落とし穴も紹介します。

「テーマを選んだら、そこからが大変だった」という声が後を絶ちません

こんな悩み、ありませんか?

  • 「WordPressでサイトを作ろうとテーマを選んだけど、スマホで崩れてしまった」
  • 「デザインが気に入ったテーマを入れたら、ページの表示がやたら遅くなった」
  • 「無料テーマで作ったサイト、半年後にサポートが終了して途方に暮れた」
  • 「カスタマイズしようとしたら、コードを触らないといけないと言われた」

WordPressのテーマは世界中に数万種類以上が存在し、日本語対応のものだけでも数百を超えます。選択肢が多いのは便利な反面、「何を基準に選べばいいのか」が分からず、見た目の印象だけで決めてしまうケースが後を絶ちません。

私たちFivenine Designは、神奈川を拠点に20年以上にわたって中小企業のWebサイト制作を手がけてきました。その経験の中で、「テーマ選びの失敗」が原因でサイトのリニューアルを余儀なくされたケースを何度も目にしてきました。今回は、WordPress テーマ 選び方の正しい考え方と実践的な基準を、技術的な話を極力抜きにして解説します。


なぜテーマ選びを間違えると取り返しがつかないのか

WordPressのテーマは、Webサイト全体の「骨格」に相当します。家に例えると、内装の壁紙や家具を変えるだけなら簡単ですが、柱や基礎の構造を変えるには大規模な工事が必要になる、あのイメージです。

テーマを途中で変更するのは「簡単」に見えて、実際には大きなリスクを伴います。

  • これまで設定したデザインやレイアウトがほぼリセットされる
  • ページのURLが変わり、Googleからの評価が下がる可能性がある
  • プラグインとの相性問題で、機能が正常に動かなくなることがある
  • 変更後の確認・修正に数十時間の作業が発生することも珍しくない

実際に私たちがリニューアル相談を受けた案件の中では、「3年前に無料テーマで作ったサイトがスマホ非対応で、今さら直せないと言われた」というケースもありました。結果的に一からサイトを作り直すことになり、初期費用の数倍のコストがかかってしまったのです。

最初のテーマ選びが、3〜5年先のサイト運営コストを大きく左右します。


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テーマを選ぶ5つの正しい基準

基準①:表示速度——「遅いサイト」は機会損失の塊

Googleの調査によると、スマートフォンでのページ読み込みが3秒を超えると、約53%のユーザーが離脱するというデータがあります。どれだけ魅力的なコンテンツを用意しても、表示される前に離脱されてしまっては意味がありません。

WordPressのテーマには、見た目を豪華にするために大量の画像やアニメーションを組み込んでいるものが多く存在します。デモページを見ると確かにきれいなのですが、実際にインストールしてみると動作が重く、ページの表示に4〜5秒かかるケースも珍しくありません。

選ぶ際に確認すべきポイント:

  • テーマの公式デモページをスマートフォンで実際に開き、表示速度を体感する
  • 「Google PageSpeed Insights」というGoogleの無料ツールでデモページのURLを計測してみる(スコアが60以上が目安)
  • 「軽量テーマ」「高速化対応」を謳っているものを優先する

基準②:スマホでも見やすいデザイン(レスポンシブ対応)

現在、日本国内のWeb閲覧の約70%はスマートフォンからです。つまり、サイトを訪問するユーザーの大多数がスマホでページを見ています。パソコンで見たときにきれいなサイトでも、スマホで崩れていれば本末転倒です。

最近のテーマのほとんどは「スマホ対応済み」を謳っていますが、質にはかなりの差があります。対応していても文字が小さすぎたり、ボタンが押しにくかったりする粗削りなテーマも存在します。

必ず自分のスマホで実際のデモページを操作してみてください。 使いやすいと感じるかどうかは、頭で考えるより体で確かめる方が確実です。

基準③:自分でカスタマイズできるか

WordPressの大きな魅力は「自分でコンテンツを更新できる」点にあります。しかし、テーマによっては「文字のサイズを変えたい」「色を少し変えたい」というだけでもコードの知識が必要になるものがあります。

一方、Gutenbergブロックエディター(WordPressに標準搭載の更新ツール)に完全対応したテーマや、Elementor・Diviといったページビルダー対応テーマでは、ドラッグ&ドロップの操作だけでレイアウト変更が可能です。

担当者が技術者でない場合、「自分たちが日常的に更新できるか」という視点でテーマを選ぶことが、長期的な運用コストを下げる鍵になります。

基準④:サポート体制の充実度

テーマは「インストールしたら終わり」ではありません。使っていく中で「このボタンの動きがおかしい」「レイアウトが崩れた」といった問題が必ず発生します。そのときに頼れるサポートがあるかどうかが、運用の安心感を大きく左右します。

  • 日本語のサポートフォーラムや問い合わせ窓口があるか
  • 不具合報告に対して開発者が迅速に対応しているか(過去のフォーラムを確認)
  • 詳細なマニュアルや動画解説が用意されているか

無料テーマの場合、サポートが「ボランティアベース」であるケースが多く、回答が来るまで数週間かかることも珍しくありません。

基準⑤:更新頻度——「止まっているテーマ」は危険信号

WordPress本体は年に数回バージョンアップされます。テーマが本体の更新に対応していないと、やがて動作に不具合が生じたり、最悪の場合セキュリティ上の穴(ハッキングの入口)が生まれたりするリスクがあります。

目安として、直近1年以内に更新されていないテーマは選ばないことを原則にしてください。WordPressの公式テーマディレクトリでは、テーマページに「最終更新日」が明記されているので必ず確認しましょう。


無料テーマ vs 有料テーマ、どちらを選ぶべきか

「無料のテーマで十分ですか?有料を買うべきですか?」という質問は、私たちが最もよくいただく相談の一つです。結論から言えば、「何のためにサイトを作るか」によって答えは変わります。

比較項目無料テーマ有料テーマ
初期費用0円5,000円〜20,000円前後(買い切り)
デザインの質シンプルなものが多い洗練されたプロ品質が多い
カスタマイズ性△ 限定的なことが多い◎ 豊富なオプションが標準搭載
サポート体制△ コミュニティ頼み◎ 専任サポートが付く場合が多い
更新・セキュリティ対応△ 遅延や停止リスクあり◎ 定期的な更新が継続される
日本語対応△ 英語のみも多い◎ 日本製テーマは完全日本語対応
表示速度○ 軽量なものもある○ 高品質テーマは最適化済み
商用利用△ ライセンス要確認◎ 商用利用可が明記されている

無料テーマが適しているケース: ブログや趣味のサイト、まずWordPressの操作を覚えるための学習目的、予算がどうしても取れない場合。ただし、ビジネス用途で長期運用を考えているなら、無料テーマはリスクが高いと理解した上で選んでください。

有料テーマが適しているケース: 会社・店舗の公式サイト、集客・問い合わせを目的としたビジネスサイト、長期的に運用を続ける予定のあるサイト。有料テーマへの投資は、1〜2万円の出費で「3〜5年間安心して使えるサイトの土台」を手に入れると考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。


テーマ選びでよくある失敗パターン

よくある失敗パターン4選

失敗① デモページの見た目だけで選ぶ テーマのデモサイトはプロのデザイナーが作り込んだ状態です。実際にインストールすると、あのようなデザインを再現するには大量の追加設定や有料プラグインが必要だったということが起こります。「デモと全然違う」という不満は、テーマ選びの失敗事例の中でもトップクラスに多いものです。

失敗② 機能が多ければ多いほど良いと思い込む オールインワン系の多機能テーマは一見便利ですが、その分ファイルサイズが大きく、ページの読み込みに時間がかかります。使わない機能が100個あっても、その分だけサイトは重くなります。「自分たちが実際に使う機能だけがあればいい」という発想が大切です。

失敗③ 日本語対応を確認しない WordPressのテーマは海外産のものが圧倒的多数です。インストール後に管理画面が英語のまま、問い合わせフォームが日本語に対応していないといった問題が発生することがあります。ビジネス用途では、日本語完全対応かどうかを事前に必ず確認してください。

失敗④ テーマを頻繁に変更してしまう 「やっぱりこっちのデザインの方が好き」とテーマを何度も変えていると、Googleからの評価が安定せず、検索順位に悪影響が出ることがあります。また、変更のたびに設定やデザインをやり直す工数が発生し、本来の業務を圧迫します。最初にしっかり選ぶことが、結果的に最もコストを節約します。


テーマ選びのおすすめアプローチ

「結局、何を選べばいいの?」という方のために、私たちがよくお伝えする考え方を整理します。

ステップ1:サイトの目的を言葉にする 「問い合わせを増やしたい」「採用ページとして使いたい」「商品の魅力を伝えたい」など、サイトで達成したいことを一言で表現してみてください。目的が明確になると、必要な機能と不要な機能が自然に整理されます。

ステップ2:自分たちで更新するか、外注するかを決める 担当者が自分でコンテンツを更新していく予定なら、操作のしやすさを最優先に。デザインや更新を外部の制作会社に委託するなら、カスタマイズ性や速度を重視した選択が可能です。

ステップ3:候補を2〜3つに絞り、実際のデモを体験する スマートフォンで候補テーマのデモページにアクセスし、表示速度・操作感・デザインのバランスを確かめてください。PageSpeed Insightsで計測するのも有効です。

ステップ4:サポートと更新履歴を必ず確認する 公式サイトや販売ページに「最終更新日」「サポート方法」「利用規約」が明記されているかを確認します。これらが見当たらないテーマは、運用段階で必ず問題が起きます。

flowchart TD
    A[サイトの目的を明確化] --> B{自分で更新する?}
    B -->|はい| C[操作性・日本語対応を優先]
    B -->|外注予定| D[カスタマイズ性・速度を優先]
    C --> E[候補2〜3つをスマホで体験]
    D --> E
    E --> F{スコア・表示速度は良好?}
    F -->|OK| G[サポート・更新履歴を確認]
    F -->|NG| H[候補を見直す]
    G --> I{サポート充実?更新は1年以内?}
    I -->|OK| J[テーマ決定!]
    I -->|NG| H

テーマ選びチェックリスト


よくある質問

ビジネス用途であれば、有料テーマを強くお勧めします。無料テーマはサポートや更新が不安定なため、問題が発生したときに対処が難しくなります。1〜2万円程度の有料テーマは、3〜5年間使い続けることを前提に考えると非常にコストパフォーマンスが高い投資です。集客や問い合わせにつながるサイトを目指すなら、土台への投資を惜しむべきではありません。
技術的には可能ですが、実際には「ほぼ作り直し」に近い作業が発生します。デザイン設定のリセット、ページレイアウトの崩れ修正、プラグインとの相性確認など、変更後の修正作業に多大な時間とコストがかかるケースがほとんどです。最初にしっかりと選んでおくことが、長期的には最もコストを抑えられる方法です。
無理に自分で判断しようとせず、Web制作会社に相談することをお勧めします。特に「ビジネスの成果につなげたい」「長く使い続けたい」という場合、テーマ選びから設計・構築まで一貫してプロに依頼する方が、結果的に費用対効果が高くなります。私たちFivenine Designでも、テーマ選定から含めたWordPressサイト構築のご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。

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まとめ:「あとから直せる」は幻想です

WordPressのテーマ選びは、一見すると「好きなデザインを選ぶだけ」という簡単な作業に見えます。しかし実際には、その選択がサイトの表示速度・セキュリティ・運用コスト・検索順位に直結する、非常に重要な意思決定です。

今回ご紹介した5つの基準——表示速度・スマホ対応・カスタマイズ性・サポート・更新頻度——を軸に候補を絞り込んでいけば、後悔のないテーマ選択ができます。無料か有料かという二択も、「何年後のサイトを見据えているか」という観点で判断してください。

もし「自分では判断しきれない」「プロの意見を聞きたい」とお感じでしたら、ぜひFivenine Designにご相談ください。テーマ選定から設計・構築・運用サポートまで、神奈川の中小企業のWebサイトを20年以上支えてきた経験をもとに、御社に最適な提案をいたします。

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