ホームページ制作の費用相場を5つの価格帯で徹底解説。各価格帯の品質・納品物・注意点を実例とともに紹介し、失敗しない制作会社の選び方をお伝えします。
こんなお悩み、ありませんか?
「ホームページを作りたいけれど、どこに頼めばいいかわからない」「見積もりを取ったけれど、この金額が妥当なのか判断できない」「安く作ったら失敗した経験がある」
神奈川でWeb制作を手がけて20年以上、私たちFivenine Designには毎日のようにこのようなご相談が寄せられます。ホームページ制作の費用相場は非常に幅広く、同じような機能でも制作会社によって数十万円の差が生まれることも珍しくありません。
先日も、ある製造業の経営者の方から「30万円でホームページを作ったが、問い合わせが全然来ない。150万円の提案もあったが、何が違うのかわからない」というご相談をいただきました。
なぜホームページ制作の費用はこんなにバラつくのか?
制作費用に影響する4つの要因
ホームページ制作費用の差は、主に以下の4つの要因によって生まれます。
1. 制作工程の違い テンプレートをそのまま使用するのか、オリジナルデザインから作成するのかで、工数が大きく変わります。また、企画・設計段階での市場調査や競合分析の有無も費用に大きく影響します。
2. 技術レベルと開発手法 WordPressのテーマをそのまま使用する場合と、Laravel or Next.jsでフルスクラッチ開発する場合では、技術的難易度が全く異なります。
// 例:Laravelでのカスタム機能開発
class InquiryController extends Controller
{
public function store(InquiryRequest $request)
{
// バリデーション、メール送信、DB保存
// セキュリティ対策、エラーハンドリング等
return response()->json(['status' => 'success']);
}
}
3. アフターサポートの範囲 納品後の保守・運用体制、更新サポート、SEO対策の継続性などによって、総コストが変わります。
4. 制作会社の事業規模と地域性 フリーランス、中小制作会社、大手代理店では、それぞれ得意分野と価格帯が異なります。
【価格帯別】ホームページ制作の品質・納品物を徹底比較
第1価格帯:無料〜5万円「DIY・格安制作」
主な制作方法
- Wix、Jimdo等のホームページビルダー
- WordPressテーマの最小限カスタマイズ
- フリーランスの簡易制作
納品物・品質レベル
- ページ数:3〜5ページ
- デザイン:テンプレート準拠
- 機能:基本的な情報掲載のみ
- SEO対策:ほぼなし
- レスポンシブ対応:テンプレート標準機能のみ
実際の見積もり例
・トップページデザイン:0円(テンプレート使用)
・下層ページ制作(3ページ):15,000円
・基本設定・公開作業:10,000円
・ドメイン・サーバー設定:5,000円
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合計:30,000円
向いている人・企業
- とりあえずホームページが欲しい個人事業主
- 予算が限られているスタートアップ
- 内容更新を頻繁に行う予定がない
注意点・デメリット 先日相談いただいた飲食店のオーナーは、「格安でホームページを作ったが、メニューの更新方法がわからず、結局放置してしまった」とおっしゃっていました。この価格帯でよくある問題は以下の通りです。
- カスタマイズ性が極めて限定的
- SEO効果が期待できない
- 更新・運用サポートがない
- セキュリティ対策が不十分
- 集客効果は期待できない
第2価格帯:5万円〜30万円「スタンダード制作」
主な制作方法
- WordPressを使用したセミオリジナル制作
- 既存テーマの本格カスタマイズ
- 中小制作会社の標準プラン
納品物・品質レベル
- ページ数:5〜15ページ
- デザイン:企業カラーに合わせたカスタマイズ
- 機能:お問い合わせフォーム、ニュース更新機能
- SEO対策:基本設定のみ
- 管理画面での更新が可能
実際の見積もり例(製造業A社の場合)
・サイト設計・ディレクション:50,000円
・トップページデザイン:80,000円
・下層ページ制作(8ページ):120,000円
・お問い合わせフォーム:30,000円
・WordPress構築・設定:40,000円
・基本SEO設定:20,000円
・テスト・修正:10,000円
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合計:350,000円(税別)
向いている人・企業
- 中小企業の標準的なコーポレートサイト
- ある程度の集客効果を期待したい
- 自社で基本的な更新を行いたい
注意点・留意点 この価格帯は最もバラつきが大きく、制作会社の選定が重要です。実際に、同じ要件で3社に見積もりを取った建設会社では、18万円から45万円まで幅がありました。
- 制作期間:1.5〜3ヶ月程度
- 修正回数に制限がある場合が多い
- 高度なカスタマイズには追加費用が発生
第3価格帯:30万円〜80万円「プロフェッショナル制作」
主な制作方法
- 完全オリジナルデザイン
- 戦略的サイト設計
- 本格的なSEO対策
- CMS最適化
納品物・品質レベル
- ページ数:10〜30ページ
- デザイン:ブランディングを意識したオリジナルデザイン
- 機能:高度なお問い合わせフォーム、会員機能等
- SEO対策:競合分析、キーワード選定含む
- アクセス解析設定
- スマートフォン完全対応
実際の見積もり例(歯科医院B院の場合)
・競合分析・サイト戦略策定:80,000円
・オリジナルデザイン制作:150,000円
・下層ページ制作(12ページ):180,000円
・予約システム連携:100,000円
・SEO内部対策:60,000円
・WordPress最適化:50,000円
・レスポンシブ対応:30,000円
・テスト・検証・修正:50,000円
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合計:700,000円(税別)
こちらの歯科医院では、サイト公開から3ヶ月で新患の問い合わせが月15件から35件に増加し、ROIは120%を達成しました。
向いている人・企業
- 本格的な集客を目的とする中小企業
- ブランドイメージを重視したい
- 競合他社との差別化を図りたい
カスタマイズ例(Laravel使用)
// 予約システムとの連携例
class AppointmentService
{
public function syncWithCalendar($appointmentData)
{
// 既存予約システムAPI連携
// 空き時間の自動更新
// メール通知自動送信
return $this->processBooking($appointmentData);
}
}
第4価格帯:80万円〜150万円「エンタープライズ制作」
主な制作方法
- フルスクラッチ開発
- 高度な機能実装
- 大規模サイト構築
- セキュリティ強化
納品物・品質レベル
- ページ数:30〜100ページ
- デザイン:UI/UX設計に基づく高品質デザイン
- 機能:会員システム、決済機能、API連携等
- SEO対策:包括的な施策実装
- 高速化対応
- 定期保守・運用サポート
実際の見積もり例(EC機能付きコーポレートサイト)
・要件定義・設計:150,000円
・UI/UX設計:200,000円
・デザイン制作:250,000円
・フロントエンド開発:300,000円
・バックエンド開発(Laravel):400,000円
・決済システム連携:150,000円
・セキュリティ対策:100,000円
・テスト・品質管理:100,000円
・サーバー構築・SSL設定:50,000円
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合計:1,700,000円(税別)
Next.js使用例
// 高速化のためのSSGとISRの実装
export async function getStaticProps() {
const products = await fetchProducts();
return {
props: { products },
revalidate: 3600, // 1時間ごとに再生成
};
}
export default function ProductsPage({ products }) {
return (
<div>
{products.map(product => (
<ProductCard key={product.id} product={product} />
))}
</div>
);
}
向いている人・企業
- 中堅企業以上のコーポレートサイト
- EC機能が必要な企業
- 高度なセキュリティが求められる業界
- 大量のコンテンツ管理が必要
第5価格帯:150万円以上「大規模システム開発」
主な制作方法
- 企業システムとの連携
- マルチサイト管理
- 高可用性システム構築
- AI機能実装
納品物・品質レベル
- ページ数:100ページ以上
- デザイン:ブランドガイドライン準拠
- 機能:基幹システム連携、API開発
- インフラ:冗長化、負荷分散
- 24時間監視体制
- 専任のプロジェクトマネージャー配置
実際のプロジェクト例(不動産業界のポータルサイト)
- 物件検索システム
- 顧客管理システム連携
- バーチャル内見機能
- 契約書電子化システム
- 総額:約350万円(開発期間8ヶ月)
よくある失敗パターンと対処法
失敗パターン1:「安さ」だけで選んで後悔
事例:ある建設会社の場合 初回は格安制作会社で15万円でサイトを制作。しかし、以下の問題が発生しました。
- 検索しても全く見つからない(SEO対策なし)
- スマートフォンで見ると表示が崩れる
- 修正依頼をすると追加料金が発生
- 制作会社と連絡が取れなくなる
結果的に、別の制作会社で1から作り直すことになり、総額80万円の出費となりました。
対処法
- 初期費用だけでなく、運用コストも含めて検討
- 制作実績と継続サポート体制を確認
- 契約書で修正範囲と追加料金を明確化
失敗パターン2:過度な高機能化による費用超過
事例:美容院チェーンの場合 当初予算50万円でスタートしたプロジェクトが、要望の追加により最終的に150万円に。
- 予約システム(+30万円)
- 会員ポイント機能(+25万円)
- Instagram連携(+15万円)
- 多言語対応(+30万円)
対処法
- MVP(最小限の機能)からスタート
- 段階的な機能追加を前提とした設計
- 予算上限を明確に設定
失敗パターン3:運用・保守費用の見積もり不足
制作費用にばかり注目し、運用費用を軽視した結果、以下の問題が発生するケースが多発しています。
- サーバー費用:月1万円〜5万円
- SSL証明書更新:年1万円〜
- セキュリティアップデート:月2万円〜
- コンテンツ更新作業:月3万円〜
年間運用費用の目安
制作費30万円のサイト → 年間運用費15万円程度
制作費80万円のサイト → 年間運用費30万円程度
制作費150万円のサイト → 年間運用費60万円程度
制作会社選定の具体的手順とチェックポイント
ステップ1:要件の明確化(1週間)
業務整理シート作成
◆ 事業概要
・業種:
・ターゲット顧客:
・競合他社:
・差別化ポイント:
◆ サイトの目的
・主目的(集客/ブランディング/採用など):
・KPI(問い合わせ数/売上/認知度など):
・予算上限:
・希望公開時期:
◆ 必要機能
・必須機能:
・あったら良い機能:
・将来的に追加したい機能:
ステップ2:制作会社のリストアップ(3日)
評価項目
- 同業界での制作実績
- 技術力(使用技術の説明能力)
- 提案力(課題解決への姿勢)
- サポート体制(レスポンス速度)
- 料金体系の透明性
ステップ3:提案依頼と比較(2週間)
RFP(提案依頼書)に含めるべき項目
1. 会社概要・事業内容
2. 現状の課題
3. サイトの目的・目標
4. ターゲットユーザー
5. 必要機能・ページ構成
6. 希望スケジュール
7. 予算レンジ
8. 評価基準
実践的な見積もり比較テクニック
見積もり項目の読み方
良い見積もりの特徴
- 作業工程が細分化されている
- 各項目の工数が明記されている
- 修正回数の上限が明確
- 追加料金の条件が明示されている
- 運用・保守費用が含まれている
注意すべき見積もり
- 「ホームページ制作一式」のような曖昧な項目
- 極端に安い(相場の半額以下)
- 詳細の説明を求めても曖昧な回答
- 契約を急かす態度
比較表の作成例
項目 A社 B社 C社
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制作費用 50万 80万 120万
制作期間 2ヶ月 3ヶ月 4ヶ月
SEO対策 △ ○ ◎
運用サポート なし 有料 込み
修正回数 2回 3回 5回
レスポンシブ ○ ○ ◎
実績(同業種) 1社 5社 10社
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総合評価 C B A
まとめ:失敗しないホームページ制作のための行動計画
20年間で1000社以上のホームページ制作に携わってきた経験から、成功する企業に共通するのは「適切な予算配分」と「長期的視点」です。
重要な判断基準
-
ROI(投資対効果)を重視する 制作費100万円でも、年間売上が500万円増加すれば十分なリターンです。
-
段階的成長を前提とした設計 いきなり高額投資ではなく、MVPからスタートして段階的に機能追加。
-
運用体制を含めた総合判断 制作費だけでなく、3年間の総運用コストで比較する。
次のアクションプラン
今日から1週間以内に実行していただきたいのは以下の3ステップです:
- 現状分析:競合他社のサイトを最低5社チェック
- 予算設定:3年間の総投資予算を算出
- 要件整理:上記のチェックシートを使用して要件を明文化
これらの準備ができれば、制作会社との打ち合わせがスムーズに進み、適切な提案を受けることができます。
神奈川を中心に首都圏でホームページ制作をお考えの企業様は、ぜひ一度Fivenine Designにご相談ください。お客様の事業成長を技術力でサポートいたします。