Web制作を依頼した会社が途中で倒産し、前払い金が戻らない...そんなトラブルを避けるための契約ポイントと、万が一の時の対処法を20年の実績から解説します。
こんな悩みありませんか?
「Web制作を依頼していた会社が突然倒産して、前払いした200万円が戻ってこない...」
「制作途中のサイトデータも取り戻せず、プロジェクトが完全にストップしてしまった」
「今後同じようなリスクを避けるために、どんな契約をすべきかわからない」
このような状況は決して珍しくありません。実際に私たちFivenine Designにも、他社の倒産により困り果てたお客様からのご相談が月に2〜3件は寄せられています。
実際に起きた倒産トラブル事例
ケース1:ECサイト制作で180万円の損失
あるアパレル会社様では、ECサイトの制作を某制作会社に依頼し、契約金として180万円を前払いしていました。ところが制作開始から3ヶ月後、その会社が突然倒産。
被害の実態:
- 前払い金180万円が回収不能
- 制作途中のデータも取得できず
- 予定していたセール時期に間に合わず機会損失
- 新たな制作会社への依頼で追加費用発生
結果的に、総損失額は350万円を超える事態となりました。
ケース2:コーポレートサイトで開発データが消失
製造業のお客様では、Laravelベースでの基幹システム連携サイトを制作中に制作会社が倒産。前払い金の損失に加えて、独自開発していた在庫管理APIの仕様書やコードが全て失われるという事態に。
// 失われたAPIの一例(復旧時に再開発が必要に)
class InventoryController extends Controller
{
public function getStock(Request $request)
{
// 独自仕様の在庫計算ロジック
// この部分の仕様が完全に失われた
$stock = $this->calculateAvailableStock(
$request->product_id,
$request->warehouse_id
);
return response()->json([
'stock' => $stock,
'last_updated' => now()
]);
}
}
リスクを最小化する契約術
1. 支払い条件の見直し
危険な契約パターン:
- 契約時に制作費の50%以上を前払い
- 成果物の納品前に全額支払い
- 返金条項の記載なし
安全な契約パターン:
支払いスケジュール例:
- 契約時:総額の20%
- デザイン承認時:総額の30%
- 開発完了時:総額の30%
- 納品・検収完了時:総額の20%
この分散支払いにより、倒産時の損失を最大でも50%以内に抑えることができます。
2. データ・ソースコード管理の契約条項
必須事項:
- 制作中のデータを定期的にクライアントに共有
- ソースコードの所有権をクライアント側に明記
- GitHubなど外部リポジトリでのコード管理
- ドメイン・サーバーの管理権限をクライアント保持
# プロジェクト管理例(docker-compose.yml)
version: '3.8'
services:
app:
build: .
volumes:
- ./src:/var/www/html
# ソースコードは常にクライアント環境に同期
environment:
- DB_HOST=database
database:
image: mysql:8.0
# データベースのバックアップも定期的にクライアントに提供
3. 契約書に盛り込むべき条項
倒産・事業停止時の対応条項:
- 未使用分の返金義務
- 制作データの即座な引き渡し
- 第三者への引き継ぎ協力義務
- 損害賠償の上限設定
制作会社選びの見極めポイント
財務面でのチェックポイント
危険なサイン:
- 設立から3年以内の新しい会社
- 極端に安い見積もり(相場の50%以下)
- 前払い金の比率が異常に高い
- 会社の実態が不明確
安心できるサイン:
- 設立から5年以上の実績
- 適正価格での見積もり
- 分散支払いに応じる柔軟性
- クライアント事例の公開
私たちFivenine Designは設立から20年以上、これまで一度も支払い遅延や契約トラブルを起こすことなく運営してきました。この安定性も、お客様に選ばれる理由の一つだと自負しています。
万が一の時の緊急対処法
1. 即座に行うべき行動
第一に確保すべきもの:
# サーバーデータのバックアップ
scp -r user@server:/var/www/html ./backup/
# データベースのエクスポート
mysqldump -u username -p database_name > backup.sql
# ドメインの管理権限確認
whois example.com
連絡すべき関係者:
- ドメイン管理会社
- レンタルサーバー会社
- 決済代行会社(ECサイトの場合)
- 弁護士(損害回復のため)
2. データ復旧と事業継続
ある製造業のお客様では、制作会社の倒産後、私たちが緊急でプロジェクトを引き継ぎました。幸い契約時にGitHubでのコード管理を義務付けていたため、開発の進捗を85%まで復旧できました。
通常なら3ヶ月かかる復旧作業が、わずか3週間で完了。お客様の事業への影響を最小限に抑えることができました。
まず何をすべきか
今すぐチェックすべきポイント:
-
現在の契約内容を確認
- 支払い条件は適切か
- データの所有権は明記されているか
- 倒産時の対応条項はあるか
-
データのバックアップ体制確認
- 定期的にデータを受け取っているか
- ソースコードにアクセスできるか
- ドメイン・サーバーの管理権限は適切か
-
制作会社の健全性チェック
- 設立年数と実績は十分か
- 極端に安い価格設定ではないか
- 連絡体制は確実に取れているか
よくある失敗パターン
「価格が安いから」だけで選んでしまう失敗
相場の半額で請け負う会社は、多くの場合、資金繰りに困っているか、品質を犠牲にしています。結果的に、完成度の低いサイトを納品されたり、途中で倒産したりするリスクが高まります。
「知人の紹介だから安心」という思い込み
知人の紹介でも、契約内容の確認は必須です。特に個人事業主や小規模な制作会社の場合、突然の事業停止リスクは決して低くありません。
安心できるパートナーを選ぶために
Web制作は単なる「発注」ではなく、長期的な「パートナーシップ」です。価格だけでなく、継続的に安心して任せられる会社かどうかを見極めることが重要です。
私たちFivenine Designでは、お客様のリスクを最小化するため、以下のような体制を整えています:
- 透明性の高い分散支払い制度
- GitHubを使った進捗の可視化
- お客様主導のドメイン・サーバー管理
- 20年間の安定運営実績
もし現在の制作会社との契約に不安を感じていらっしゃるなら、まずは契約内容の見直しから始めてみてください。必要に応じて、セカンドオピニオンとしてのご相談も承っております。
大切な事業のWebサイトだからこそ、リスクを最小化した安心できる体制で進めていきませんか?